結論

この組み合わせでは、HDMI eARCでの接続をおすすめします。テレビ側はBRAVIA 5「K-55XR50」の HDMI 3(Sony公式入力信号一覧でeARC/ARC対応とされている入力)を使います。

テレビ側で必要な設定は次の2つです。いずれもSony公式ヘルプガイドに記載されている表記です。

  • [オーディオシステム設定]—[eARC設定]—[オート]
  • [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム]

Arc Ultraには光デジタル経由でつなぐ選択肢もありますが、それはHDMI eARC/ARCが使えないときの代替手段という位置づけです。eARCと同じことができる接続方法ではありません。

なお、この記事に出てくる用語は次のようなものです。

  • HDMI eARC / ARC:テレビとサウンドバーをHDMIケーブル1本でつなぎ、テレビ側の音をサウンドバーへ送るしくみ。eARCはARCの拡張版です。
  • 光デジタル:光ケーブルで音声だけを送る、昔からある接続方法。
  • Dolby Atmos(ドルビーアトモス):音が高さ方向にも広がる立体音響の方式。
  • Dolby Digital Plus / Dolby TrueHD:音声を運ぶ形式の名前で、Atmosはこれらに載って届きます。
  • マルチチャンネルPCM:圧縮せずに複数チャンネルの音を送る形式。

なぜHDMI eARCを優先するのか

理由は、両側の公式情報がHDMI eARCでかみ合うためです。

まずArc Ultra側について、Sonos公式ガイドには、サウンドバーをテレビのHDMI eARCまたはARC端子に付属のHDMIケーブルで接続する、と案内されています。つまりArc Ultra側はeARC接続にもARC接続にも対応しています。

そのうえで、どちらを選ぶかを決めるのがSonos公式サポートの対応音声フォーマット一覧です。この一覧では、Arc Ultraを含むモデルで使えるフォーマットのうち次の5つに「eARC接続が必要です」という注記が付いています。

  • ドルビーアトモス
  • ドルビーTrueHD
  • ドルビーアトモス(True HD)
  • マルチチャンネルPCM
  • ドルビーマルチチャンネルPCM

これらはeARCで接続していることが前提になる、ということです。テレビ側にはSony公式入力信号一覧でeARC/ARC対応とされているHDMI 3があるのですから、最初からその前提を満たせる側を選んでおくのが合理的です。これが、この記事でeARCをデフォルトの推奨とする理由です。


接続と設定の手順

はじめに:Sonosアプリで設定を進める

Arc Ultraからテレビの音を再生するには、Sonosアプリでの設定を完了する必要があります。 アプリの案内に沿ってArc Ultraを設定し、テレビとの接続を進めてください。以下は、そのときに確認するテレビ側の端子と設定です。

1. ケーブルを用意する

ケーブルについては、SonyとSonosそれぞれの公式情報が別々のことを述べています。まとめて1つの結論にはできないため、この記事では分けて書きます。

  • Sonos公式ガイドは、Arc Ultraを 付属のHDMIケーブル でテレビのHDMI eARCまたはARC端子に接続する、と案内しています。
  • Sony公式ヘルプガイドのeARC接続の説明では、イーサネット対応HDMIケーブル(別売) を使うことになっています。

この2つの関係については後述の「ケーブルについて断定しない点」を先に読んでおいてください。

2. HDMI 3とArc Ultraをつなぐ

BRAVIA 5「K-55XR50」側は HDMI 3(Sony公式入力信号一覧でeARC/ARC対応とされている入力)に挿します。反対側はArc UltraのHDMI端子に挿します。

3. テレビ側のeARC設定をオートにする

Sony公式ヘルプガイドの手順に従い、 [オーディオシステム設定]—[eARC設定]—[オート] を選びます。

4. 音をサウンドバーから出す設定にする

同じくSony公式ヘルプガイドの手順に従い、 [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム] を選びます。

Sonosアプリでの設定も完了したら、テレビの音がArc Ultraから出るか確認してください。ケーブルの接続とテレビ側の設定だけでは、Sonos側の設定は完了しません。ここに書いたメニュー名はいずれもSony公式ヘルプガイドの表記どおりです。

音が出ないときに、まず確認すること

SonosアプリでArc Ultraの設定が完了しているか確認してください。HDMI eARCで接続していて、アプリの設定も完了している場合は、上の手順に戻ってHDMI 3への接続、eARC設定、スピーカー出力を確認します。これらを確認しても音が出ない場合や、光デジタルで接続している場合は、参照元のSonos公式サポートで案内を確認してください。


Dolby Atmosについての注意点

Sonos公式サポートには、Arc Ultraを含むモデルが ホームシアターセットアップで使用する場合にDolby Atmosオーディオの再生をサポートしている と記載されています。つまりArc Ultra自体はDolby Atmosに対応しています。

ただし、これは「K-55XR50につなげば、どんな場合でもAtmosで鳴る」という意味ではありません。この記事が参照した公式情報は、あくまでArc Ultra側の対応と、Sonosのフォーマット一覧の表記までです。テレビ内のアプリ、外部プレーヤーやゲーム機、個々のコンテンツ、パススルーの設定といった条件ごとに、実際にどのフォーマットが届くかを保証するものではありません。

もうひとつ、Sonosの表記上の区別も知っておくと正確です。上に挙げた5つのフォーマットには「eARC接続が必要です」の注記が付いていますが、Dolby Digital Plus経由のDolby Atmosは、その注記が付かない別項目として一覧に記載されています。Atmosと一口に言っても、Sonosの表記では「eARCが必要と明示されているもの」と「そうと明示されていないもの」が分かれている、というところまでがこの記事で言えることです。


光デジタル(アダプター)でつなぐ場合の位置づけ

Sonos公式ガイドには、Arc Ultraを Sonos光オーディオアダプター(別売)と付属のHDMIケーブル で接続する、という選択肢も記載されています。光オーディオアダプターは別売で、Arc Ultraに付属するHDMIケーブルと組み合わせて使う形です。

光デジタルでつなぐ場合も、テレビの音を再生する前にSonosアプリでの設定を完了してください。

ただし、光デジタル接続はHDMI eARC/ARCがどうしても使えない場合の代替手段です。eARCと能力が同じ接続方法ではありません。理由は単純で、SonosがeARC接続を必要としている前述の5フォーマットについては、光デジタル接続ではその前提を満たさないからです。

なお、テレビ側で光デジタル接続を使うための条件(端子や設定など)については、この記事では扱いません。ここで言えるのは、Arc Ultra側にこの接続方法が用意されていること、そしてそれを使う場合はテレビ側の光デジタル接続の要件に従う必要がある、というところまでです。


ケーブルについて断定しない点

この記事で言えるのは、次の2点です。

  • Sonos公式ガイドは、Arc Ultraを付属のHDMIケーブルでテレビのHDMI eARCまたはARC端子に接続する、と案内している
  • Sony公式ヘルプガイドは、BRAVIA 5のeARC接続についてイーサネット対応HDMIケーブル(別売) を使う、としている

一方で、Arc Ultraに付属するHDMIケーブルが、Sony側が言う「イーサネット対応HDMIケーブル」の条件を満たすかどうかは、この記事で参照した公式情報では確認できていません。 「付属ケーブルをそのまま使えば要件を満たす」とは、この記事では断定しません。逆に「使えない」とも断定しません。どちらも、参照した公式情報からは読み取れないためです。

この点を重視する場合は、手元のケーブルの仕様表記を確認するか、イーサネット対応と明記されたHDMIケーブルを別途用意するのが確実です。


この記事で扱わないこと

以下は今回の確認範囲に含まれていないため、この記事では判断しません。

  • テレビ内のストリーミングアプリや、ゲーム機・プレーヤーなど外部機器ごとの音声フォーマットの挙動
  • 個々のコンテンツが実際にどのフォーマットで届くか、パススルー設定をどうするか
  • テレビのリモコンでArc Ultraを操作できるかどうか
  • 電源連動・音量連動などの動作
  • 光デジタル接続を使う場合のテレビ側の端子や設定の詳細

これらは別途、それぞれの公式情報を確認してください。


まとめ

  • 迷ったら HDMI eARC。BRAVIA 5「K-55XR50」側は HDMI 3 を使う。
  • テレビ設定は [eARC設定]—[オート] と [スピーカー出力]—[オーディオシステム]。
  • HDMIでも光デジタルでも、テレビの音を再生するには Sonosアプリでの設定完了が必要。
  • Arc UltraはDolby Atmosに対応(Sonos公式サポート)。ただし、つなげば常にAtmosで鳴ることを保証するものではない。
  • Sonosの一覧で「eARC接続が必要」とされているのは、ドルビーアトモス/ドルビーTrueHD/ドルビーアトモス(True HD)/マルチチャンネルPCM/ドルビーマルチチャンネルPCMの5つ。
  • 光オーディオアダプター(別売)を使う接続は代替手段であって、eARCの代わりに同じことができるわけではない。
  • Arc Ultra付属HDMIケーブルがSonyの言う「イーサネット対応HDMIケーブル」に該当するかは 未確認。

出典:Sony公式ヘルプガイド/Sony公式入力信号一覧/Sonos公式ガイド/Sonos公式サポート