結論

BRAVIA 5「K-55XR50」とSamsung「HW-B400F」は、HDMI ARCでつなぐのが基本です。配線はHDMIケーブル1本、差す場所は次の2か所です。

  • テレビ側:HDMI 3(Sony公式のHDMI入力信号一覧で、XR50シリーズのeARC/ARC対応入力とされている端子)
  • サウンドバー側:HW-B400Fのテレビ接続用HDMI出力(Samsung公式の製品仕様で HDMI Out:1、HDMI ARC:Yes と記載されている出口)

やることを順番に並べると、次の4つです。

  1. テレビの HDMI 3 と HW-B400FのHDMI出力を、HDMIケーブル1本で結ぶ
  2. テレビ側で [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム] にする
  3. テレビ側で [設定]—[放送と外部入力]—[外部入力設定]—[ブラビアリンク設定]—[ブラビアリンク機器制御] を有効にする(HDMI連動用)
  4. サウンドバー側の入力を「D.IN」にして、ARC接続として認識されていることを確認する

ここで、この組み合わせで最初に押さえてほしい線を2本引いておきます。

1本目。この組み合わせは「eARC」ではなく「ARC」です。 Samsung公式のHW-B400Fの製品仕様に記載されているのは HDMI ARC:Yes で、eARCとしての記載はありません。したがってこの記事は、eARC接続の手順で語られる設定やケーブル条件を、このARC接続の要件として持ち込みません。

2本目。HW-B400Fには、外部機器をつなぐためのHDMI入力がありません。 Samsung公式の製品仕様の記載は HDMI In:No/HDMI Out:1 で、映像パススルーの欄も 4K Video Pass:No です。ゲーム機やプレーヤーをサウンドバーに直結する構成は、この記事では扱いません。 HDMI出力を持つ機器は、すべてテレビ側のHDMI入力につなぎます。

そのうえで、4K 100Hz/120HzやVRR・ALLMが関わる機器は、テレビの HDMI 4 につなぐのを基本とします。HDMI 3はHW-B400Fが使うためです。詳しくは後述します。


この記事が対象にしているモデル

  • テレビ:Sony BRAVIA 5「K-55XR50」(XR50シリーズ)
  • サウンドバー:Samsung 「HW-B400F」

Samsung公式の製品ページに記載されているHW-B400Fの主な仕様は次のとおりです。

  • 2.0ch/スピーカー数4
  • ワイヤレスサブウーファー:付属しない/ワイヤレスリアスピーカー:付属しない
  • HDMI In:No/HDMI Out:1/HDMI ARC:Yes/HDMI CEC:あり/光デジタル入力:1
  • Bluetooth:あり/Wi-Fi:No/USB音楽再生:あり
  • 4K Video Pass:No/HDR:No

同じブランドでも、型番が違えば端子構成も対応範囲も変わります。HW-B400F以外のSamsung製サウンドバーや、K-55XR50以外のBRAVIAについて、この記事は何も述べません。 チャンネル数、HDMI端子の数、パススルーの範囲といった値を、名前の近い別モデルから持ち込むこともしません。

根拠に使うのは、Sony公式とSamsung公式の一次情報だけです。公式表記から読み取れないことは、未確認としてそのまま残します。「未確認」は「非対応」ではありません。 読み取れなかった、という意味です。

なお、この記事が参照したHW-B400Fの製品仕様は Samsungのオーストラリア向け公式ページ の記載です。地域ごとの型番の細部や仕様表記の差異までは、この記事の確認範囲に含みません。

この記事で使う用語

  • HDMI ARC:テレビとサウンドバーをHDMIケーブル1本で結び、テレビ側の音をサウンドバーへ送るしくみ。eARCはその拡張版で、同じものではありません。
  • テレビ経由:ゲーム機やプレーヤーをテレビのHDMI入力につなぎ、音はテレビからARCでサウンドバーへ返す構成。この組み合わせではこれが唯一の構成です。
  • D.IN:Samsungサウンドバー側の入力名。Samsung公式の一般案内では、テレビとのARC接続のときも、光デジタル接続のときも「D.IN」を選ぶとされています。
  • HDMI-CEC:HDMIでつないだ機器どうしを連動させるしくみ。Samsung側の機能名は Anynet+、Sonyのテレビ側は ブラビアリンク として設定します。
  • リニアPCM(LPCM):圧縮していない音声形式。2chと、複数chをまとめて送るマルチチャンネルがあります。

1. なぜ「eARC」ではなく「ARC」で進めるのか

テレビ側とサウンドバー側で、公式表記の範囲が違うためです。

テレビ側。 Sony公式のHDMI入力信号一覧では、XR50シリーズの HDMI 3 が eARC/ARC 対応の入力とされています。テレビ側の入力そのものは、eARC/ARCの入口として案内されています。

サウンドバー側。 Samsung公式のHW-B400Fの製品仕様に記載されているのは HDMI ARC:Yes です。eARCとしての記載はありません。

したがって、テレビ側にeARC対応と書かれた入力があっても、この組み合わせで進めるのはARCによる接続です。この記事では次のように扱います。

  • HW-B400FをeARC対応として扱いません(未確認であり、非対応と断定するものでもありません)。
  • テレビ側をeARCモードにするための設定を、この接続の要件として求めません。
  • eARC接続の手順で語られるケーブル条件を、このARC接続の要件としては持ち込みません。

この記事が使うのは、Sony公式ヘルプガイド(BRAVIA 5)「オーディオシステムをつなぐ」のうち、HDMI接続(ARC対応)の手順です。そこに書かれているのは、テレビとオーディオシステムをHDMIケーブルでつなぐこと、「ARC」または「eARC/ARC」の文字が記載されているテレビのHDMI入力端子につなぐこと、認証済みのプレミアム ハイスピードHDMI™ケーブルをおすすめすること、そして つないだあとオーディオシステムを調整すること です。


2. 用意するケーブル

テレビ ↔ HW-B400F をつなぐHDMIケーブルは、Sony側のARC接続の案内で選んでください。

Sony公式ヘルプガイドのARC接続の案内は、認証済みのプレミアム ハイスピードHDMI™ケーブルをおすすめします、という書き方です。「これでなければつながらない」という必須条件としては書かれていません。

そのうえで、この記事が断定しないことがあります。

HW-B400FにHDMIケーブルが同梱されるかどうか、また同梱される場合にそれがSony側の推奨に該当するかどうかは、この記事の確認範囲では未確認です。

参照したSamsung公式の製品仕様からは、同梱品の内容を読み取れていません。したがって「付属ケーブルをそのまま使えばよい」とも「使えない」とも書きません。確実にしたい場合は、Sony側が推奨している認証済みのプレミアム ハイスピードHDMI™ケーブルを用意するのが安全側です。

なお、後で出てくる「ウルトラハイスピードHDMIケーブル」「18Gbps対応のプレミアム ハイスピードHDMIケーブル」は、テレビの映像入力側(HDMI 4など)についての別の条件です。ARC接続のケーブル条件ではありません。 混ぜないでください。

光デジタル接続(後述の代替)を使う場合は、光デジタルケーブルが必要です。同梱の有無は、同じくこの記事の確認範囲では未確認なので、手元にあるかどうかを確認してください。


3. 接続:どことどこを結ぶか

つなぐのは次の1本です。

  • テレビ K-55XR50 → HDMI 3
  • サウンドバー HW-B400F → テレビ接続用のHDMI出力

テレビ側は入力の選び間違いが起きやすいところです。HDMI 3 と覚えてください。Sony公式のHDMI入力信号一覧では、XR50シリーズでeARC/ARCに対応する入力として HDMI 3 が挙げられています。ほかのHDMI入力に挿すと、テレビの音をサウンドバーへ返す経路になりません。Sony公式ヘルプガイドの音声フォーマットの記載も、eARC/ARCの対象を HDMI3入力のみ としています。

サウンドバー側は、HDMI Out:1/HDMI In:No です。外部機器を受けるHDMI入力がそもそもないので、挿し間違えようがありません。 テレビへつなぐ出口は、この HDMI出力 です。

Samsungの一般的なサウンドバー案内では、この経路を「テレビのHDMI入力(ARC)とサウンドバーのHDMI出力を結ぶ」と説明しており、端子の表記としては “HDMI OUT (TV-ARC)”、トラブルシューティングの案内では “HDMI TO TV (eARC/ARC)” といった書き方が使われています。これらはSamsungの一般案内での表記であり、HW-B400F本体の刻印がどの文字列かをこの記事が保証するものではありません。 機能として、テレビ側へ音を返すためのHDMI出力(ARC) を選んでください。


4. テレビ側の設定(K-55XR50)

メニュー名はいずれもSony公式ヘルプガイドの表記どおりです。それ以外のメニュー名や項目を、この記事が推測で補うことはしません。 また、Samsung公式の案内に出てくる Samsungテレビ向けのメニュー階層を、このSonyテレビに読み替えて当てはめることもしません。

4-1. スピーカー出力を「オーディオシステム」にする

[設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム]

テレビの音の出し先を、内蔵スピーカーからオーディオシステム側へ切り替える設定です。これは、ARC接続の案内が最後に指している「オーディオシステムを調整する」の手順1にあたります。

Sony公式ヘルプガイドのこの案内は、HDMIケーブルでつないだ場合と光デジタルケーブルでつないだ場合の両方を対象としています。あとで光デジタルに切り替えたときも、この設定は同じく必要です。

4-2. ブラビアリンク機器制御を有効にする

[設定]—[放送と外部入力]—[外部入力設定]—[ブラビアリンク設定]—[ブラビアリンク機器制御]を有効にする

HDMI経由の機器連動(HDMI-CEC)を、テレビ側で有効にする設定です。Samsung公式のサウンドバー案内でも、HDMI連動については Anynet+(HDMI-CEC) を使い、テレビがSamsung製でない場合はそのテレビの説明書に従う、とされています。K-55XR50側でその役割を担うのが、この項目です。

ただし線引きが2つあります。

1つめ。 Sony公式ヘルプガイドが案内しているのは この設定項目とメニュー階層まで で、「すべてのサウンドバーで必ずこれが前提になる」と書かれているわけではありません。この組み合わせの手順としてここに置いているのは、この記事の判断です。

2つめ。 Samsung公式仕様ではHW-B400Fの HDMI CEC が「あり」とされ、Sony側にも[ブラビアリンク機器制御]があります。しかし、この2台の間で、テレビのリモコンによる電源・音量・入力切り替えなどの連動がどこまでそのとおりに動くかは、この記事の確認範囲では未確認です。 「両方を有効にすれば、あらゆる連動が保証される」とは書きません。接続と設定を成立させるための経路まで が、この記事の扱う範囲です。


5. サウンドバー側の入力(D.IN)と認識確認

テレビの音をHW-B400Fから鳴らすときは、サウンドバー側の入力を「D.IN」にして、ARC接続が認識されていることを確認します。 Samsung公式の一般案内では、テレビとのARC接続でも、光デジタル接続でも「D.IN」を選ぶとされています。

Samsungの一般案内には、テレビとARCでリンクが成立したあとの表示として 「TV ARC」 という記載があります。ただしこれは 特定機種向けではない一般案内の記載 です。K-55XR50とHW-B400Fの組み合わせで、その文字列が必ず出る/その表示でなければ正しくない、とはこの記事では決めつけません。 確認したいのは表示の文字列そのものではなく、D.INを選んだ状態で、テレビの音がサウンドバーから出ているかどうか です。

設定はテレビ側だけでは終わりません。 別の入力が選ばれたままなら、テレビの音を鳴らす状態になっていません。


6. ゲーム機・プレーヤーはどこにつなぐか

すべてテレビ側です。 Samsung公式のHW-B400Fの製品仕様は HDMI In:No、4K Video Pass:No と記載しています。

したがって、ゲーム機やプレーヤーの映像をHW-B400Fに通してテレビへ送る構成(サウンドバー直結・映像パススルー)を、この記事は成り立つものとして扱いません。

構成は次の一本道になります。

  • 機器(ゲーム機・プレーヤー・レコーダーなど) → テレビ「K-55XR50」のHDMI入力 → HDMI 3のARC → HW-B400F

このとき、サウンドバー側の入力は「D.IN」のままで、テレビ側の入力を観たい機器に切り替えます。テレビの音の出口を[オーディオシステム]にしてある以上、テレビにつないだ機器の音もサウンドバー側から鳴らす、という構成です。この並べ方はこの記事の判断であり、個々のコンテンツや機器で実際にどの音声フォーマットが届くかを保証するものではありません。

どのHDMI入力に挿すか:4K 100Hz/120HzやVRRなら「HDMI 4」

Sony公式のHDMI入力信号一覧では、XR50シリーズについて 4K/120Hz・VRR・ALLM・HDCP2.3のいずれも HDMI 3 と HDMI 4 が対応(◯) とされています。一方で、eARC/ARC対応の入力は HDMI 3のみ です。

ここから導かれるのは単純な話です。HDMI 3はサウンドバーが使うため、4K 100Hz/120HzやVRR・ALLMを使いたいゲーム機は、残る HDMI 4 につなぐ——これはこの記事の判断です。

  • サウンドバー(HW-B400F) → テレビ HDMI 3
  • 4K 100Hz/120Hz・VRR・ALLMを使いたいゲーム機 → テレビ HDMI 4
  • そのほかの機器 → 空いているテレビのHDMI入力

7. テレビ側の映像設定(挿すだけでは足りない場合)

「入力信号一覧で◯」と「挿せばその信号が通る」は別の話です。 ここではSony公式の3つの表記が出てきますが、それぞれ別の情報源に書かれた別の表記です。混ぜて第三の名前を作らないでください。

高精彩な4K 50/60を通したいとき:[拡張フォーマット]

Sony公式ヘルプガイドの「高精彩4K 50/60Hz入力設定」では、次のように案内されています。

  • 設定の場所:[設定]—[放送と外部入力]—[外部入力設定]—[HDMI信号フォーマット/VRR設定]—(対象のHDMI端子)
  • 設定値:[拡張フォーマット]
  • ケーブル条件:18Gbps対応のプレミアム ハイスピードHDMIケーブル

対象のHDMI端子は、機器をつないだテレビ側のHDMI入力です。

このSony公式の案内は、[拡張フォーマット(詳細)]・[拡張フォーマット(高機能)]・4K120については何も定めていません。

4K 100Hz/120Hzを使いたいとき:[拡張フォーマット(詳細)]

こちらは別のSony公式情報が根拠です。HDMI 4 に挿しただけでは高帯域の動作は成立しません。

  • XR50シリーズ向けのSony公式サポート情報:4K 100Hz/120Hz信号は HDMI 3/4 に対応。使う HDMI 3 または HDMI 4 のHDMI信号フォーマットを[拡張フォーマット(詳細)]に設定する。一部の機器ではウルトラハイスピードHDMIケーブルが必要。
  • BRAVIA 5共通のSony公式ヘルプガイド:設定場所は [設定]—[放送と外部入力]—[外部入力設定]—[HDMI信号フォーマット/VRR設定]—(設定したいHDMI端子)。選択肢として [拡張フォーマット(高機能)] が挙げられており、選べる信号フォーマットは機種によって異なります。4K 120Hzまたは8Kには48Gbps対応のウルトラハイスピードHDMIケーブルが必要。

画面で迷ったときは、4K 100Hz/120Hz向けとしてXR50シリーズのサポート情報が挙げているのが[拡張フォーマット(詳細)]、高精彩4K 50/60入力設定としてヘルプガイドが挙げているのが[拡張フォーマット]、という対応を手がかりにしつつ、実際の操作では画面に表示されている表記に従ってください。

ここで扱うのは経路が成立するための前提までです。個々の機器がどの信号を出すか、機器側の設定や画質の追い込みは、この記事の範囲外です。


8. 音声フォーマットの読み方

Sony公式ヘルプガイド(BRAVIA 5)の音声フォーマットの記載は、eARC/ARC(HDMI3入力のみ)について、eARCモードとARCモードを分けて示しています。この組み合わせで関係するのは、ARCモードのリストです。

ARCモード:Two channel linear PCM/Dolby Audio/Dolby Atmos/DTS/MPEG2-AAC/MPEG4-AAC

eARCモードのリスト(7.1chリニアPCM、DTS-HD系、DTS:Xを含むもの)は、この記事では持ち込みません。 この組み合わせはARCで進めるものだからです。

サウンドバー側(Samsung公式のHW-B400F製品仕様) の音声欄に記載されているのは、Dolby 2ch と LPCM:2ch です。

読み方の注意を3つ挙げます。

1つめ。この2つは、別々の会社の別々の記載です。 テレビ側の一覧は「テレビが出せる範囲」、サウンドバー側の記載は「サウンドバーの仕様欄に書かれている範囲」であって、足し算して新しい保証を作ることはできません。

2つめ。HW-B400Fが実際に扱える音声フォーマットの全体像は、この記事の確認範囲では未確認です。 製品仕様の音声欄で確認できるのは上記の行までで、それを超える範囲(テレビ側のARCモード一覧に並ぶ各形式が、このサウンドバーで実際にどう扱われるか)は読み取れていません。 「未確認」であって「非対応」ではありません。

3つめ。一覧に載っていることは、いつでもその形式で鳴る保証ではありません。 テレビ内のアプリ、外部機器、個々のコンテンツ、経路や設定によって、実際に届くものは変わります。


9. HDMI ARCが使えないときの代替:光デジタル

HDMI ARCの経路がどうしても使えない場合の有線の代替(フォールバック)が、光デジタルです。端子は両側にそろっています。

  • テレビ側:Sony公式のBRAVIA 5(XR50シリーズ)仕様表に、光デジタル音声出力端子(AAC/PCM/AC3/DTS)1系統
  • サウンドバー側:Samsung公式の製品仕様に、光デジタル入力:1

手順は次のとおりです。

  1. テレビとHW-B400Fを、光デジタルケーブルでつなぐ(サウンドバーの光デジタル入力端子へ)。
  2. [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[光デジタル音声出力設定]—[光デジタル音声出力]で設定を有効にする。
  3. サウンドバー側の入力を「D.IN」にする。(Samsung公式の一般案内では、光デジタル接続の入力も D.IN です。)
  4. [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム] は、この場合も共通で必要です(Sony公式ヘルプガイドのこの案内は、HDMI接続と光デジタル接続の両方を対象としています)。

光デジタルは、HDMI ARCと同等の接続方法ではありません。 テレビ側の仕様表で光デジタル音声出力端子に併記されているのは AAC/PCM/AC3/DTS で、前掲のARCモードの一覧とは範囲が異なります。HDMI ARCを基本とし、光デジタルはHDMIの経路が使えないときの選択肢とする——これはこの記事の判断です。

なお、テレビ側の光デジタル出力の表記とHW-B400F側の仕様を突き合わせて、実際に何が鳴るかを断定することは、この記事ではしません(未確認)。


10. 音が出ないときの確認順

Samsung公式の「サウンドバーから音が出ない」の案内にある項目と、Sony側の設定項目を、実際に手を動かす順に並べたものです(並べ替えはこの記事の判断で、項目そのものは各社公式の記載です)。

  1. ケーブルが テレビの HDMI 3 と HW-B400Fのテレビ接続用HDMI端子に、しっかり挿さっているか。 別のHDMI入力に挿していると、そもそもARCの経路になりません。
  2. テレビ側の [スピーカー出力]が[オーディオシステム]になっているか。 ここが内蔵スピーカーのままだと、音はテレビから出ます。
  3. テレビ側の [ブラビアリンク機器制御]が有効になっているか(HDMI-CEC)。Samsung公式も、HDMI接続時にテレビ側のHDMI-CECが有効かを確認するよう案内しています。
  4. サウンドバー側の入力が「D.IN」になっていて、ARC接続が認識されているか。
  5. 外部機器がARCを妨げているようなら、その機器を外し、テレビとサウンドバーの電源を入れ直して、もう一度試す。(Samsung公式が挙げている対処です。)
  6. それでも接続が疑わしいときは、HDMIケーブルを交換する。(Samsung公式は、不良のHDMIケーブルの交換を挙げています。交換するケーブルは、Sony側のARC接続の推奨に沿ったもので確認してください。)

この順番に「eARCの設定」を差し込むことはしません。 この組み合わせはARC接続として扱うためです。

光デジタルでつないでいる場合

  • 光デジタルケーブルが、テレビの光デジタル音声出力とサウンドバーの光デジタル入力にしっかり挿さっているか。
  • テレビ側で [光デジタル音声出力]が有効になっているか。
  • サウンドバー側の入力が「D.IN」になっているか。

音が途切れる・映像と音がずれる・特定のアプリや機器だけ鳴らないといった症状の切り分けや、リセット(初期化)の手順は、この記事の確認範囲に含みません。


11. この組み合わせでは前提にしないこと

映像の経路

HW-B400FのHDMI入力は「No」、4K Video Passも「No」、HDRも「No」 と記載されています。サウンドバーを映像の経路に入れる構成は、この記事では扱いません。 映像はすべてテレビが直接受けます。

Bluetooth・USB音楽再生

製品仕様には Bluetooth:あり、USB音楽再生:あり と記載されています。ただし、この記事がテレビとの接続として扱うのは、HDMI ARCと光デジタルの2つです。 Samsung公式の一般案内が、テレビの音を受ける経路として示しているのがこの2つだからです。Bluetooth・USBの具体的な操作手順や、テレビの音を鳴らす用途で使えるかどうかは、この記事の確認範囲に含みません。

ネットワーク経由の設定

製品仕様では Wi-Fi:No と記載されています。ネットワーク経由の設定を前提にした手順は、この記事では扱いません。

ワイヤレスのサブウーファー/リアスピーカー

製品仕様では、ワイヤレスサブウーファー・ワイヤレスリアスピーカーのいずれも付属しないとされています(2.0ch/スピーカー数4)。別売の追加スピーカーを前提にした構成は扱いません。


12. この記事で断定しないこと(未確認の境界)

以下は参照した公式情報から読み取れないため、この記事では判断しません。いずれも「非対応」の断定ではなく、「確認できていない」という意味です。

  • HW-B400FのeARC対応:製品仕様の記載は HDMI ARC:Yes までです。未確認として扱い、eARC前提の設定やケーブル条件は持ち込みません。
  • HW-B400Fに同梱されるHDMIケーブル・光デジタルケーブルの有無と仕様:未確認です。Sony側の推奨(認証済みのプレミアム ハイスピードHDMI™ケーブル)に該当するかどうかも断定しません。
  • HW-B400Fが実際に扱える音声フォーマットの全体像:未確認です。この記事が示したのは、テレビ側のARCモードの一覧と、Samsung公式の音声欄(Dolby 2ch/LPCM:2ch)の記載までで、両者を足し算しません。
  • K-55XR50とHW-B400Fの間のHDMI-CEC連動が、どこまでそのとおりに動くか:未確認です。両側の設定を有効にするところまでが、この記事の扱う範囲です。
  • 各経路で実際に何が鳴るか:テレビ内アプリ・外部機器・コンテンツ・設定ごとの実際の挙動(未確認)。
  • サウンドバー本体の刻印や画面表示の文字列:Samsungの一般案内にある “HDMI OUT (TV-ARC)”/“HDMI TO TV (eARC/ARC)”/“TV ARC” は一般案内の表記であり、この機種での表示を保証するものではありません。
  • サウンドバー側の入力選択以外の設定メニューの名称・階層、音質・サウンドモード・設置方法、および Bluetooth/USB音楽再生の操作手順。
  • テレビ側の音声出力形式に関するそのほかの設定:この記事が扱うのは、[スピーカー出力]—[オーディオシステム] と、光デジタル接続時の [光デジタル音声出力]の有効化 までです。
  • 地域差:参照したHW-B400Fの製品仕様はSamsungのオーストラリア向け公式ページの記載であり、地域ごとの仕様表記の差異は扱いません。
  • HW-B400F以外のSamsung製サウンドバーや、K-55XR50以外のBRAVIA:この記事には持ち込みません。

これらは別途、Sony公式情報およびSamsung公式情報を確認してください。


まとめ

  • 基本はHDMI ARC。 テレビ K-55XR50 の HDMI 3 と HW-B400Fのテレビ接続用HDMI出力(HDMI Out:1/HDMI ARC:Yes) をHDMIケーブル1本で結ぶ。
  • この組み合わせはeARCではなくARC。 Samsung公式の記載は HDMI ARC:Yes までなので、eARC前提の設定やケーブル条件は持ち込まない。
  • ケーブルはSony公式のARC接続の推奨(認証済みのプレミアム ハイスピードHDMI™ケーブル)で選ぶ。 これは推奨であって必須条件としては書かれていない。同梱の有無・該当可否は未確認。
  • テレビ設定は2つ。 [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム]、[設定]—[放送と外部入力]—[外部入力設定]—[ブラビアリンク設定]—[ブラビアリンク機器制御]を有効。
  • サウンドバー側は「D.IN」を選び、ARC接続が認識されていることを確認する。 表示される文字列そのものは、この組み合わせでの必須の目印としては扱わない。
  • HW-B400FにHDMI入力はなく(HDMI In:No)、4K Video Passも「No」。 サウンドバー直結・映像パススルーの構成は扱わない。 機器はすべてテレビへつなぎ、音はHDMI 3のARCで返す。
  • ゲーム機はテレビの HDMI 4 が基本(この記事の判断)。 HDMI 3はサウンドバーが使うため。ただし挿すだけでは足りず、[設定]—[放送と外部入力]—[外部入力設定]—[HDMI信号フォーマット/VRR設定]—(対象のHDMI端子) での設定と、ケーブルの条件が必要。表記は、高精彩4K 50/60が [拡張フォーマット]+18Gbps対応プレミアム ハイスピードHDMIケーブル、4K 100Hz/120HzがXR50向けサポート情報の [拡張フォーマット(詳細)]+ウルトラハイスピードHDMIケーブル(ヘルプガイド側の表記は [拡張フォーマット(高機能)]、4K120/8Kには48Gbps対応)。3つの表記を混ぜない。
  • 音声フォーマットはテレビ側のARCモードのリストで読む。 Two channel linear PCM/Dolby Audio/Dolby Atmos/DTS/MPEG2-AAC/MPEG4-AAC。eARCモードのリストは持ち込まない。 Samsung側の記載は Dolby 2ch/LPCM:2ch で、両者を足し算しない。
  • 光デジタルは代替。 テレビの 光デジタル音声出力端子(AAC/PCM/AC3/DTS)1系統 とHW-B400Fの 光デジタル入力 をつなぎ、テレビ側で [光デジタル音声出力]を有効にし、[スピーカー出力]—[オーディオシステム] はそのまま、サウンドバー側は D.IN。HDMI ARCと同等ではない。
  • 音が出ないときは、HDMI 3の接続 → スピーカー出力 → ブラビアリンク機器制御 → D.INと認識確認 → 外部機器を外して電源入れ直し → ケーブル交換 の順。この順番にeARCの設定は差し込まない。
  • Wi-Fiは「No」、ワイヤレスサブウーファー/リアスピーカーは付属しない。 無線経路や追加スピーカーを前提にした手順は扱わない。Bluetooth・USB音楽再生は仕様に記載があるが、テレビの音の経路としては扱わない(確認範囲外)。

出典:Sony公式HDMI入力信号一覧(ブラビアのHDMI入力信号一覧)/Sony公式サポート情報(テレビのHDMI端子でサポートされている機能)/Sony公式ヘルプガイド(BRAVIA 5)/Sony公式仕様表(BRAVIA 5 XR50シリーズ)/Samsung公式製品ページ(HW-B400F)/Samsung公式サポート(サウンドバーの設定方法、音が出ないときの対処)