結論

BRAVIA 5「K-55XR50」とMarshall Heston 120の組み合わせでは、HDMI eARCでの接続を基本にすることをおすすめします(これはこの記事の判断です)。

つなぐ端子は次のとおりです。

  • サウンドバー側:Heston 120の HDMI 1 (TV) 端子
  • テレビ側:K-55XR50の HDMI 3(Sony公式の入力信号一覧で、XR50シリーズのeARC/ARC対応入力とされている入力)

テレビ側の設定は次の2つです。いずれもSony公式ヘルプガイドの表記どおりです。

  • [オーディオシステム設定]—[eARC設定]—[オート]
  • [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム]

この組み合わせでもう1つ押さえておきたいのが、Heston 120側のHDMI入力にゲーム機やプレーヤーを直接つなぐ構成です。Marshall公式サポートに端子ごとの役割が明記されており、映像は自動的にサウンドバーを経由してテレビへ送られます。ただし、この直結ルートで確認できているのは4K120とDolby Visionまでで、VRRとALLMは未確認です。この線引きは後半で詳しく整理します。

この記事に出てくる用語は次のようなものです。

  • HDMI eARC / ARC:テレビとサウンドバーをHDMIケーブル1本でつなぎ、テレビ側の音をサウンドバーへ送るしくみ。eARCはARCの拡張版です。
  • パススルー:サウンドバーのHDMI入力に入った映像信号を、サウンドバーからテレビへそのまま通すことです。
  • Dolby Atmos(ドルビーアトモス)/DTS:X:音が高さ方向にも広がる立体音響の方式です。
  • VRR / ALLM:主にゲーム向けの機能で、VRRは可変リフレッシュレート、ALLMは自動的に低遅延モードへ切り替えるしくみです。

対象モデルと、この記事で参照した範囲

この記事が対象にしているのは、次の2機種です。

  • テレビ:ソニー BRAVIA 5「K-55XR50」(日本国内向け)
  • サウンドバー:Marshall Heston 120(日本国内向け)

サウンドバー側の情報は、すべてMarshall公式のHeston 120向けページ(製品ページおよびサポートページ)に記載があるものだけを使っています。他のサウンドバーの仕様や、他社サウンドバーとの一般論をこの機種に当てはめてはいません。

テレビ側については、参照した情報の粒度が2種類あります。

  • HDMI 3がeARC/ARC対応入力であること、およびHDMI 3・HDMI 4のゲーム向け対応は、Sony公式の入力信号一覧のXR50シリーズの表に記載があるものです。
  • eARC設定やスピーカー出力などのメニュー操作、eARCで出力できる音声フォーマットの一覧は、Sony公式ヘルプガイドのBRAVIA 5向けの記載です。

いずれも公式情報ですが、後者はBRAVIA 5というシリーズ単位の記載である、という点は分けて理解しておくのが正確です。


なぜHDMI eARCを基本にするのか

両側の公式情報が、HDMI eARCで素直にかみ合うためです。

サウンドバー側について、Marshall公式のHeston 120サポート(セットアップ手順の「テレビへの接続」)では、HDMI 1 (TV)ポートを、テレビのeARC/ARCをサポートするHDMIポートにつなぐ、と案内されています。つまりHeston 120側は、テレビとつなぐ端子がHDMI 1に決まっています。

テレビ側について、Sony公式の入力信号一覧では、XR50シリーズの HDMI 3 がeARC/ARC対応の入力とされています。

したがって「Heston 120のHDMI 1 (TV)」と「K-55XR50のHDMI 3」を、HDMIケーブル1本で結ぶ形が、この2機種の公式情報がそのまま一致する接続です。この記事では、これをこの組み合わせの基本ルートとします(この位置づけはこの記事の判断です)。

さらに、Sony公式ヘルプガイドのBRAVIA 5向けの説明では、eARC/ARCと記載されているHDMI端子を使うと、テレビにつないだ外部入力機器の音声信号を、eARCに対応したオーディオシステムへ出力(パススルー)できるとされています。テレビ側にゲーム機やプレーヤーをつないだ場合でも、その音をサウンドバーへ回す道筋が公式に示されている、ということです。


接続と設定の手順

1. ケーブルを用意する

ケーブルについては、Marshall側とSony側で別々の記載があります。1つにまとめて断定できないため、この記事では分けて書きます。

  • Marshall公式のHeston 120製品ページのパッケージ内容には、電源コードとHDMIケーブルが挙げられています。
  • Sony公式ヘルプガイドのBRAVIA 5向けeARC接続の説明では、イーサネット対応HDMIケーブル(別売) を使うことになっています。

この2つの関係については、後述の「ケーブルについて断定しない点」を先に読んでおいてください。

2. Heston 120のHDMI 1 (TV)とテレビのHDMI 3をつなぐ

Heston 120側は HDMI 1 (TV)、テレビ側はK-55XR50の HDMI 3 に挿します。

Heston 120にはHDMI端子が複数あり、HDMI 2は外部機器をつなぐための入力です(次章参照)。テレビにつなぐのはHDMI 1のほう、と覚えておくと間違えません。

3. テレビ側のeARC設定をオートにする

Sony公式ヘルプガイドの手順どおり、 [オーディオシステム設定]—[eARC設定]—[オート] を選びます。

4. 音をサウンドバーから出す設定にする

同じくSony公式ヘルプガイドの手順どおり、 [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム] を選びます。

ここまでで、テレビの音をHeston 120から出すための設定がそろいます。ここに書いたメニュー名はいずれもSony公式ヘルプガイドの表記どおりで、それ以外のメニュー名や項目を、この記事で推測して補うことはしません。


ゲーム機・プレーヤーをどこにつなぐか

この組み合わせでは、2つの構成のどちらも取れます。それぞれ、公式情報で確認できている範囲が違います。

構成A:Heston 120のHDMI 2に直接つなぐ

Marshall公式のHeston 120サポート(HDMIポートの説明)では、HDMI 2 (IN) について次のように記載されています。

  • ゲーム機、DVD、メディア、ブルーレイプレーヤーなどの追加HDMI機器を接続する端子である
  • HDMI 2からの信号は、自動的にHeston 120を経由してHDMI 1経由でテレビに送られる

つまり、サウンドバーに機器を直結してテレビへ映像を通す構成は、推測ではなく公式に案内されている構成です。

映像のパススルーについて、Marshall公式のHeston 120製品ページには、HDMI入力(パススルー)として HDMI 2.1、4K 120 Hz、Dolby Vision対応 と記載されています。ここまでは確認できています。

一方で、VRRとALLMについては、この記事が参照した公式情報では確認できていません(未確認)。 「対応していない」という意味ではなく、参照した範囲に記載がないという意味です。したがってこの記事では、Heston 120直結ルートでVRRやALLMが働くとは書きません。

構成B:テレビのHDMI 4につなぐ

Sony公式の入力信号一覧では、XR50シリーズの HDMI 3とHDMI 4 について、4K/120Hz・VRR・ALLMがいずれも対応と記載されています。基本ルートではHDMI 3をサウンドバーに使うため、ゲーム機などは HDMI 4 に入れる形になります。

このとき、テレビにつないだ外部機器の音声は、前述のとおりeARC対応のオーディオシステムへパススルーできるとSony公式ヘルプガイドに記載があります。

どちらを選ぶか(この記事の判断)

  • VRRやALLMを保ちたいゲーム機は、テレビのHDMI 4 → eARC → Heston 120 の構成にする。
  • 4K120やDolby Visionが通ればよく、VRR・ALLMを必要としない機器は、Heston 120のHDMI 2直結でもかまわない。

この振り分けは、上に書いた「確認できている範囲」の違いに基づくこの記事の判断です。なお、テレビ側・機器側の設定まで含めて実際にどの映像信号が表示されるかは、この記事が参照した公式情報の範囲では確認していません。


音声フォーマットについての注意点

Marshall公式のHeston 120サポートには、Dolby AtmosとDTS:Xの両方に対応していると記載されています。この記事でHeston 120の対応として言えるのは、この2つまでです。ここから「他の主要フォーマットにもひととおり対応している」といった一覧を推測して補うことはしません。

テレビ側については、Sony公式ヘルプガイドのBRAVIA 5向けの音声フォーマット一覧に、eARC/ARC(HDMI3入力のみ)としてeARCモードとARCモードの出力可能なフォーマットが記載されています。eARCモードには 7.1chリニアPCM/Dolby Audio/Dolby Atmos/DTS/DTS-HD Master Audio/DTS-HD High Resolution Audio/DTS:X/MPEG2-AAC/MPEG4-AAC が挙げられ、ARCモードは2chリニアPCM/Dolby Audio/Dolby Atmos/DTS/MPEG2-AAC/MPEG4-AAC と、範囲が狭くなっています。

ここで大事なのは、この2つのリストを重ね合わせて「だからこの組み合わせなら常にAtmosやDTS:Xで鳴る」とは言えないということです。テレビ内のアプリ、外部プレーヤーやゲーム機などの機器、個々のコンテンツ、テレビ側の設定や信号の通り道といった条件ごとに、実際にどのフォーマットが届くかまでを、上の記載は保証していません。この記事が参照した公式情報は、それぞれの機器の対応表記までです。


テレビのリモコンとHDMI-CECの境界

Marshall公式のHeston 120サポートのよくある質問には、HDMI ARCまたはeARC経由で接続されている場合、テレビのリモコンでHeston 120の音量をコントロールできると記載されています。

この記事で言えるのは、ここまでです。

  • 確認できているのは 音量のコントロール についてです。電源の連動、入力の切り替え、音場モードの変更など、音量以外の操作までを示すものではありません。
  • この記載は Marshall公式のHeston 120向けの一般的な説明 です。K-55XR50という特定のテレビとの組み合わせで、どのリモコン操作がどこまで通るかを保証するものではありません。

したがってこの記事では、「テレビのリモコン1本ですべて操作できる」といった書き方はしません。音量については公式に記載がある、というところまでにとどめます。


代替ルート(この組み合わせでは確立していません)

この組み合わせについて、HDMI以外の代替接続ルートは、この記事が参照した公式情報では確立していません。

  • 光デジタル接続:この組み合わせでの光デジタル接続の経路は、この記事の参照範囲では確認していません。そのため、代替手段としての光デジタル接続はこの記事では扱いません。
  • RCA(アナログ)接続:Heston 120側の一般的な記載があったとしても、それだけではK-55XR50との具体的な接続ルートが確立したことにはなりません。この記事では、代替手段として推奨しません。

他のサウンドバーの記事に光デジタル接続の代替手順が書かれていても、それはこの組み合わせには当てはまりません。この組み合わせで確立しているのは、HDMIによる接続だけです。


ケーブルについて断定しない点

この記事で言えるのは、次の2点です。

  • Marshall公式のHeston 120製品ページのパッケージ内容には、電源コードとHDMIケーブルが記載されている
  • Sony公式ヘルプガイドは、BRAVIA 5のeARC接続について イーサネット対応HDMIケーブル(別売) を使う、としている

一方で、Heston 120に付属するHDMIケーブルが、テレビ側で示されている「イーサネット対応HDMIケーブル」という条件をすべて満たすかどうかは、この記事で参照した公式情報では確認できていません(未確認)。 「付属ケーブルをそのまま使えば要件を満たす」とは断定しません。逆に「使えない」とも断定しません。どちらも、参照した公式情報からは読み取れないためです。

この点を重視する場合は、手元のケーブルの仕様表記を確認するか、イーサネット対応と明記されたHDMIケーブルを別途用意するのが確実です。


この記事で扱わないこと

以下は今回の確認範囲に含まれていないため、この記事では判断しません。

  • HDCPの版数:この組み合わせにおけるHDCPの版数は、この記事では 未確認 として扱います。特定の版数を前提にした可否の判断はしません。
  • Heston 120直結ルートのVRR・ALLM:前述のとおり 未確認 です。対応・非対応のどちらとも書きません。
  • Dolby AtmosとDTS:X以外の、Heston 120側の音声フォーマット対応範囲
  • テレビ内のストリーミングアプリや、ゲーム機・プレーヤーなど外部機器ごとの音声フォーマットの挙動
  • 個々のコンテンツが実際にどのフォーマットで届くか、パススルーまわりの詳細設定
  • 音量以外のリモコン操作や、電源連動などHDMI-CEC全般の細かい動作
  • Wi-Fi/Bluetoothやアプリ経由の機能、サブウーファーなどの拡張構成

これらは別途、それぞれの公式情報を確認してください。


まとめ

  • 基本は HDMI eARC。Heston 120の HDMI 1 (TV) と、BRAVIA 5「K-55XR50」の HDMI 3 をつなぐ。
  • テレビ設定は [オーディオシステム設定]—[eARC設定]—[オート] と [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム]。
  • Heston 120の HDMI 2 (IN) はゲーム機・DVD・メディア・ブルーレイプレーヤーなどをつなぐ入力で、信号は自動的にHeston 120を経由してHDMI 1からテレビへ送られる、と公式に記載あり。
  • Heston 120のHDMI入力(パススルー)について公式に記載があるのは HDMI 2.1・4K 120 Hz・Dolby Vision まで。VRRとALLMは未確認。
  • VRR/ALLMを保ちたいゲーム機は、テレビのHDMI 4 → eARC → Heston 120 の構成にするのが無難(この記事の判断)。XR50シリーズの表では、HDMI 3・HDMI 4が4K/120Hz・VRR・ALLMに対応と記載されている。
  • Heston 120は Dolby AtmosとDTS:X に対応と記載あり。テレビ側にもeARC出力フォーマットの一覧があるが、両者を重ねても「つなげば常にAtmosやDTS:Xで鳴る」ことにはならない。
  • テレビのリモコンでできるとされているのは、ARC/eARC接続時の 音量コントロール まで。
  • この組み合わせでは、光デジタルなどの代替ルートは確立していません。 RCAも代替として推奨しません。
  • Heston 120付属のHDMIケーブルが、テレビ側の言う「イーサネット対応HDMIケーブル」の条件を満たすかは 未確認。HDCPの版数も 未確認。

出典:Marshall公式Heston 120製品ページ/Marshall公式Heston 120サポート/Sony公式ヘルプガイド(BRAVIA 5)/Sony公式入力信号一覧