結論

BRAVIA 5「K-55XR50」とJBL BAR 300の組み合わせは、HDMI eARCでつなぐのを基本にします。テレビ側はK-55XR50の HDMI 3(Sony公式の入力信号一覧でeARC/ARC対応とされている入力)、サウンドバー側は BAR 300の HDMIビデオ出力端子(eARC対応、1系統) を使います。JBL公式の取扱説明書でも、テレビとの接続方法のうち推奨されているのはHDMI ARC/eARCです。

テレビ側でそろえる設定は次の3つです。いずれもSony公式ヘルプガイドに記載されている表記です。

  • [オーディオシステム設定]—[eARC設定]—[オート]
  • [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム]
  • [設定]—[放送と外部入力]—[外部入力設定]—[ブラビアリンク設定]—[ブラビアリンク機器制御]を有効にする

サウンドバー側では、入力ソースを「TV」に切り替えます(JBL公式の取扱説明書では、テレビの音を鳴らすときのソースが「TV」、工場出荷時のソースも「TV」と案内されています)。

この組み合わせで先に知っておきたいのが、BAR 300のHDMI入力は1系統だけという点です。JBL公式仕様では、BAR 300は HDMIビデオ入力が1系統、HDMIビデオ出力(eARC対応)が1系統、光デジタル入力が1系統 と記載されています。外部機器をサウンドバーへ直結できる口は1つしかありません。

さらに、この記事が確認できたBAR 300の映像面の記載は、HDMI入力接続により、互換性のあるビデオプレーヤーまたはゲームコンソールでも4Kビデオ品質で伝送可能(JBL公式製品ページの記載)、HDMI HDCPバージョン2.3、HDRパススルーとしてのHDR10/Dolby Vision までです。4K120・VRR・ALLMについては確認できていません(未確認)。「4Kビデオ品質」と「4K120」は別の話で、フレームレートまで確認できたわけではありません。そのためこの記事では、4K120/VRR/ALLMが関わる機器(たとえばPS5などをこれらの機能込みで使いたい場合)は、機器→テレビの HDMI 4 →(eARCで)→BAR 300 の順につなぐことを基本にします。これは公式情報そのものではなく、確認できた範囲だけで安全側に倒すというこの記事の判断です。

この記事に出てくる用語は次のようなものです。

  • HDMI eARC / ARC:テレビとサウンドバーをHDMIケーブル1本でつなぎ、テレビ側の音をサウンドバーへ送るしくみ。eARCはARCの拡張版です。
  • パススルー:ここでは2つの意味で出てきます。ひとつはサウンドバーのHDMI入力につないだ機器の映像をサウンドバー経由でテレビへ送ること、もうひとつはテレビの外部入力につないだ機器の音声をテレビ経由でオーディオシステムへ送ることです。
  • 光デジタル:光ケーブルで音声だけを送る接続方法。
  • HDMI-CEC:HDMIでつないだ機器どうしを連動させるしくみ。Sonyのテレビ側ではこの連動設定が「ブラビアリンク」として案内されています。

対象モデル(この記事が扱う範囲)

この記事が扱うのは、次のこの2機種の組み合わせだけです。

  • テレビ:Sony BRAVIA 5「K-55XR50」(XR50シリーズ)
  • サウンドバー:JBL「BAR 300」

名前の似た他のJBL製品や、末尾に別の表記が付く後継・派生モデルの仕様は持ち込みません。名前が似ていることや同じシリーズであることは、同じ仕様である根拠にはならないためです。ここに書いてあるのは、あくまで BAR 300 の公式情報として確認できたものだけです。

テレビ側も同様に、K-55XR50(XR50シリーズ)およびBRAVIA 5として確認できた範囲だけを扱います。


なぜHDMI eARCを基本にするのか

理由は3つあり、いずれも両社の公式情報がかみ合うことを根拠にしています。

  1. テレビ側にeARC/ARCの受け口がある。 Sony公式の入力信号一覧では、XR50シリーズのeARC/ARC対応入力として HDMI 3 が示されています。
  2. サウンドバー側にeARC対応の出口がある。 JBL公式仕様では、BAR 300の HDMIビデオ出力(eARC対応)が1系統 と記載されています。JBL公式の取扱説明書でも、テレビとの接続はHDMI ARC/eARCと光デジタルの2通りがあり、推奨はHDMI ARC/eARC とされています。
  3. テレビにつないだ機器の音もまとめて送れる。 Sony公式ヘルプガイドには、eARC/ARCと記載されているHDMI端子を使うと、テレビにつないだ外部入力機器の音声信号を、eARCに対応したオーディオシステムに出力(パススルー)できるという説明があります。BAR 300のHDMI出力はJBL公式仕様でeARC対応と記載されているため、この案内が想定している「eARCに対応したオーディオシステム」に当てはまります。

つまり「テレビの音も、テレビにつないだ機器の音も、HDMI 3経由でBAR 300へ送る」という組み方が、公式情報の上でいちばん素直に成立します。まずHDMI eARCを選ぶ、というのがこの記事の判断です。


接続と設定の手順

1. ケーブルを用意する

ここで用意するのは、テレビ(K-55XR50)とサウンドバー(BAR 300)をつなぐHDMIケーブルです。ソース機器(プレーヤーやゲーム機)をつなぐHDMIケーブルはこれとは別のケーブルで、取扱説明書の表記も別になります(後述します)。

ケーブルについては、参照した公式情報に別々の記載があります。1つの結論にまとめられないため、分けて書きます。

  • JBL公式仕様では、BAR 300の同梱物に HDMIケーブル×1(長さ1.2m) が含まれると記載されています。
  • Sony公式ヘルプガイドのBRAVIA 5のeARC接続の説明では、イーサネット対応HDMIケーブル(別売) を使うことになっています。

BAR 300にHDMIケーブルが同梱されていることは公式情報として確認できます。ただし、その同梱ケーブルがSony側の言う「イーサネット対応HDMIケーブル」の条件を満たすかどうかは、この記事の確認範囲では未確認です。 「同梱ケーブルを使えばSony側の要件を満たす」とは断定しません。逆に「使えない」とも断定しません。どちらも参照した公式情報からは読み取れないためです。

なお同梱ケーブルの長さは 1.2m と記載されています。テレビとサウンドバーの設置位置によっては届かないことがあるため、設置距離は先に確認しておくのが確実です。この点を重視する場合は、手元のケーブルの仕様表記を確認するか、イーサネット対応と明記されたHDMIケーブルを別途用意してください。

後述するソース機器用ケーブルの取扱説明書表記(「V2.0以降」など)は、ここでの未確認を解消するものではありません。 別の経路の、別のケーブルについての記載だからです。

2. K-55XR50のHDMI 3とBAR 300のHDMI出力をつなぐ

テレビ側は HDMI 3(Sony公式入力信号一覧でeARC/ARC対応とされている入力)に挿します。反対側は、BAR 300の HDMIビデオ出力端子(eARC対応) に挿します。

BAR 300にはHDMI入力も1系統ありますが、テレビとつなぐのは出力のほうです。入力と出力が1つずつしかない機種ほど見分けがつきにくいので、端子の表示を確認してください。

3. テレビ側のeARC設定をオートにする

Sony公式ヘルプガイドの手順どおり、 [オーディオシステム設定]—[eARC設定]—[オート] を選びます。

4. 音の出口をオーディオシステムに切り替える

同じくSony公式ヘルプガイドの手順どおり、 [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム] を選びます。

5. ブラビアリンク(HDMI-CEC)を有効にする

Sony公式ヘルプガイドの手順どおり、 [設定]—[放送と外部入力]—[外部入力設定]—[ブラビアリンク設定]—[ブラビアリンク機器制御]を有効にする を実行します。

JBL公式の取扱説明書は、この接続で使うテレビについて HDMI-CEC と HDMI ARC/eARC に対応していることを前提として手順を案内しています。K-55XR50側には上記のブラビアリンクの設定経路がSony公式ヘルプガイドで用意されているため、その前提にかみ合う設定を行えることになります。

ただし、Sony公式ヘルプガイドのこの記載はテレビ側の設定項目とメニュー経路を示すものであって、「この設定を有効にしなければあらゆるサウンドバー・あらゆるeARC接続で音が出ない」という必須条件として確認できたものではありません。この記事では、テレビのリモコン連動を使いたい場合や、JBLの案内どおりに手順をそろえたい場合の推奨設定として扱います。

6. BAR 300側の入力ソースを「TV」にする

JBL公式の取扱説明書では、テレビの音を鳴らすときに選ぶソースが 「TV」、サウンドバーに直結した機器の音を鳴らすときに選ぶソースが 「HDMI IN」 と案内されています。工場出荷時のソースは「TV」です。

eARCでつないでテレビの音を鳴らす構成では、「TV」を選びます。音が出ないときにまず疑うのもここです。


ソース機器をテレビ側につなぐ場合(基本の組み方)

ブルーレイプレーヤーやストリーミング端末、ゲーム機などのソース機器は、テレビの空いているHDMI入力につなぎ、音はテレビからeARCでBAR 300へ送るのが基本の組み方です。根拠は前述のSony公式ヘルプガイドの記載、すなわちeARC/ARCと記載されているHDMI端子を使えば、テレビにつないだ外部入力機器の音声をeARC対応オーディオシステムへパススルーできるという説明です。

この組み方の利点は、映像はテレビが直接受け取るため、テレビ側の入力仕様をそのまま使える点にあります。BAR 300のHDMI入力は1系統しかないので、機器が複数ある場合も自然にこの形になります。

この経路で使うHDMIケーブル(ソース機器→K-55XR50)

JBL公式の取扱説明書では、テレビ経由のeARC構成でソース機器をテレビにつなぐときのケーブルが 「HDMIケーブル(eARCに対応、V2.0以降)」 と記載されています。このデジタル機器接続用のHDMIケーブルは 別売 とされています。

これは取扱説明書の表記そのままです。この記事では、これを「HDMI 2.0認証品」「18Gbps対応」「プレミアムハイスピード」「ウルトラハイスピード」「48Gbps」「HDMI 2.1」といった別の呼称や数値に言い換えません。説明書の表記とケーブル規格の呼称は、別の話だからです。

また、この表記は ソース機器とテレビの間のケーブル についてのものです。前の章で扱ったテレビとBAR 300の間のHDMIケーブル(Sony公式が「イーサネット対応HDMIケーブル」としているもの)とは別のケーブルであり、この表記によって「同梱ケーブルがSony側の条件を満たすか」という未確認が解消されるわけではありません。

なお、テレビのHDMI 4に4K120が関わる機器をつなぐ場合については、Sony公式側に別のケーブル記載があります(後述)。出典の異なる別々の記載なので、この記事では混ぜて第三の表現にはしません。

ソース機器側で確認するよう案内されていること

JBL公式の取扱説明書には、この接続の手順の中で、つなぐデジタル機器がHDMI-CECに対応しているかを確認するという案内があります。

これは取扱説明書が示す設定手順としての案内です。「HDMI-CECに対応していない機器では必ず音や映像が出ない」という一般的なハードウェア要件として確認できたものではありません。この記事では、手順どおりに確認しておくべき項目として扱い、それ以上の断定はしません。

Dolby Atmosを最大限に活かしたい場合の設定

JBL公式の取扱説明書には、ドルビーアトモスを最大限に満喫するための案内として、音声出力の設定で 「ビットストリーム」または「オリジナルデータ」 を選ぶという記載があります。適用先は経路によって異なります。

  • ソース機器→テレビ→eARC→BAR 300(この記事の基本の組み方):テレビとデジタル機器の両方が対象
  • ソース機器→BAR 300のHDMI IN(直結):デジタル機器が対象

これは「Dolby Atmosを最大限に活かすための設定案内」であって、この設定にしなければ普通に音が出ない、という条件ではありません。 通常の視聴が成立するための必須要件としては扱いません。


BAR 300のHDMI入力(1系統)に直結する場合

BAR 300の HDMIビデオ入力は1系統 です。ここに外部のデジタル機器を直接つなぐ構成そのものは、JBL公式の取扱説明書で想定された使い方として確認できます。その場合、サウンドバー側の入力ソースは 「HDMI IN」 を選びます。

そのうえで、この記事が確認できたBAR 300の映像面の記載は次のとおりです。

  • HDMI入力接続により、互換性のあるビデオプレーヤーまたはゲームコンソールでも4Kビデオ品質で伝送可能(JBL公式製品ページの記載)
  • HDMI HDCPバージョン 2.3
  • HDRパススルー:HDR10/Dolby Vision

つまり、互換性のあるビデオプレーヤーやゲームコンソールを直結して4Kビデオ品質で伝送できること自体は、JBL公式製品ページの記載として確認できます。

直結は、この確認できた範囲の中でなら選択肢になります。 ただし入口は1つなので、直結できる機器も1台までです。

直結に使うHDMIケーブル(ソース機器→BAR 300のHDMI IN)

JBL公式の取扱説明書では、ソース機器をBAR 300のHDMI INにつなぐときのケーブルが 「HDMIケーブル(V2.0以降)」 と記載されています。このデジタル機器接続用のHDMIケーブルは 別売 とされています。

こちらも取扱説明書の表記そのままです。「HDMI 2.0認証品」「18Gbps対応」「プレミアムハイスピード」「ウルトラハイスピード」「48Gbps」「HDMI 2.1」といった別の呼称や数値には言い換えません。

テレビ経由のeARC構成で使うケーブルの表記(「HDMIケーブル(eARCに対応、V2.0以降)」)とも、テレビとBAR 300の間のHDMIケーブルとも別の話です。3本を同じものとして扱わないでください。

そして、ここが重要な線引きです。

この記事が参照したBAR 300の公式情報では、4K120・VRR・ALLMについて確認できていません。

これは「対応していない」という意味でも、「対応している」という意味でもありません。確認できていない(未確認)、というだけです。この記事では、確認できていないことを、あるともないとも書きません。

「4Kビデオ品質で伝送可能」という記載は、4K120まで確認できたという意味ではありません。 公式に確認できたのは「4Kビデオ品質」という表現までで、具体的なフレームレート(リフレッシュレート)、クロマフォーマット、ビット深度、そしてHDMI 2.1としての帯域までは記載がありません。この記事では、確認できた「4Kビデオ品質」から先を足しません。


ゲームなど4K120/VRR/ALLMが関わる機器の扱い

テレビ側は事情が違います。Sony公式の入力信号一覧では、K-55XR50を含むXR50シリーズについて、HDMI 3とHDMI 4が4K/120Hz・VRR・ALLM・HDCP2.3に対応と示されています。そしてHDMI 3はBAR 300とのeARC接続で使うため、ゲーム機などのために残るのは HDMI 4 です。

この記事の推奨

  • 4K120/VRR/ALLMが関わる機器(たとえばPS5などをこれらの機能込みで使いたい場合) → 機器→テレビの HDMI 4 →(eARCで)→BAR 300。映像はテレビが直接受け、音はテレビからeARCでサウンドバーへ送ります。BAR 300側の映像パススルーの確認済み範囲に4K120・VRR・ALLMは含まれていない一方、テレビのHDMI 4はこれらに対応と示されているためです。
  • 4Kビデオ品質での伝送/HDCP 2.3/HDR10/Dolby Visionという確認できた範囲で足りる機器 → BAR 300の1つしかないHDMI入力に直結する組み方も選べます。JBL公式製品ページには、互換性のあるビデオプレーヤーまたはゲームコンソールでも4Kビデオ品質で伝送可能と記載されています。ただし直結できるのは1台までで、フレームレートまでは確認できていません。

この使い分けは公式情報そのものではなく、確認できた範囲だけで安全側に倒すというこの記事の判断です。

テレビ側に必要な前提(Sony公式の記載)

テレビのHDMI 4に高フレームレートの機器をつなぐ場合、Sony公式には次の前提が記載されています。表記はそれぞれの出典どおりに分けて示します。

  • Sony公式ヘルプガイドの設定経路:[設定]—[放送と外部入力]—[外部入力設定]—[HDMI信号フォーマット/VRR設定]—設定したいHDMI端子。同ヘルプガイドが選択肢として挙げている表記は [拡張フォーマット(高機能)] です。ただし選べる信号フォーマットは機種によって異なるとされています。
  • Sony公式サポートのXR50シリーズの記載:4K 100Hz/120Hz信号は HDMI 3/HDMI 4 に対応し、HDMI 3またはHDMI 4のHDMI信号フォーマットを [拡張フォーマット(詳細)] に設定する とされています。

この2つのメニュー表記は、それぞれ別の公式情報に書かれているものです。 実機のメニューでどちらの表記が出るかは機種や画面によって異なり得るため、この記事では2つを混ぜて第三の名称に書き換えることはしません。実機の表示に合わせて選んでください。

ケーブルについても記載が分かれています。

  • Sony公式ヘルプガイド:4K 120Hzまたは8Kには 48Gbps対応のウルトラハイスピードHDMIケーブル が必要
  • Sony公式サポート(XR50シリーズ):一部の機器ではウルトラハイスピードHDMIケーブルが必要

いずれもテレビとソース機器の間のケーブルについての記載です。BAR 300に同梱されているHDMIケーブルがこの条件を満たすかどうかは、この記事の確認範囲では未確認です。


光デジタルでつなぐ場合(代替手段)

HDMI eARC/ARCがどうしても使えない場合は、光デジタル接続が代替手段になります。JBL公式の取扱説明書でも、テレビとの接続方法として光デジタルが挙げられていますが、推奨されているのはHDMI ARC/eARC です。

公式情報として確認できるのは次の点です。

  • Sony公式仕様では、K-55XR50に 光デジタル音声出力端子が1系統 あり、その欄に AAC/PCM/AC3/DTS と併記されています。
  • JBL公式仕様では、BAR 300に 光デジタル入力が1系統 あると記載されています。

光デジタル接続の手順(Sony公式ヘルプガイド)

  1. テレビとオーディオシステムを、光デジタルケーブルでつなぐ(オーディオシステムの光デジタル入力端子につなぎます)
  2. [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[光デジタル音声出力設定]—[光デジタル音声出力] で設定を有効にする
  3. オーディオシステムを調整する(音の出口の設定として、[設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム] はHDMI接続と共通の手順として案内されています)

なお、光デジタルケーブルはBAR 300に同梱されていません(JBL公式の記載として確認できます)。同梱されているのはHDMIケーブル×1です。光デジタルでつなぐ場合は、光デジタルケーブルを別途用意してください。

光デジタル構成でも、ソース機器はテレビにHDMIでつなぐ

光デジタルで組む場合も、プレーヤーやゲーム機といったソース機器そのものはテレビのHDMI入力につなぐことになります。JBL公式の取扱説明書では、この構成でソース機器をテレビにつなぐときのケーブルが 「HDMIケーブル(V2.0以降)」 と記載されており、こちらも 別売 とされています。テレビとサウンドバーの間の光デジタルケーブルとは、別のケーブルの話です。

光デジタルはeARCと同等ではありません

光デジタル入力があるという記載は、HDMI eARCと同等の能力があることを示すものではありません。 とくに 光デジタル経由でDolby Atmosが届くかどうかについて、この記事では断定しません。 JBL公式でDolby Atmosが挙げられているのはBAR 300が対応する音声フォーマットの記載であり、光デジタル経由で同じ結果になることが確認できているわけではないためです(未確認)。


HDMIと光デジタルを両方つないだ場合

JBL公式の取扱説明書には、テレビとの接続が同時に存在する場合はHDMIが優先されるという記載があります。

つまり、HDMIと光デジタルの両方をつないだまま光デジタル側の音を鳴らそうとしても、HDMI側が優先されます。光デジタルで鳴らしたいのに意図した音が出ないときは、この優先順位を思い出してください。基本はHDMI eARC接続に一本化し、光デジタルは代替手段として使うのがこの記事の考え方です。


音声フォーマットについての注意点

JBL公式仕様でBAR 300の対応音声フォーマットとして記載されているのは次のとおりです。

  • Dolby Atmos/Dolby TrueHD/Dolby Digital Plus/Dolby Digital
  • MPEG2 AAC/MPEG4 AAC
  • LPCM 2ch〜7.1ch

一方、テレビ側については、Sony公式ヘルプガイドの音声フォーマット一覧(eARC/ARCはHDMI3入力のみ)に次の記載があります。

  • eARCモード:7.1 channel linear PCM/Dolby Audio/Dolby Atmos/DTS/DTS-HD Master Audio/DTS-HD High Resolution Audio/DTS:X/MPEG2-AAC/MPEG4-AAC
  • ARCモード:Two channel linear PCM/Dolby Audio/Dolby Atmos/DTS/MPEG2-AAC/MPEG4-AAC

ここで注意したいのは、この2つは別々の公式情報だという点です。片方は「BAR 300が対応するフォーマットとして確認できた記載」、もう片方は「テレビがeARC/ARCで出力できるフォーマットの記載」です。

  • テレビ側の一覧に名前が載っていることは、K-55XR50とBAR 300をつなげばどんな場合でもそのフォーマットで鳴る、という保証にはなりません。 テレビ内のアプリ、外部プレーヤーやゲーム機、個々のコンテンツ、接続経路や各種設定といった条件ごとに、実際に何が届くかまでを、これらの記載は保証していません。
  • 同じく、BAR 300側の対応フォーマット一覧も、あらゆる経路でそのフォーマットが届くことの保証ではありません。 一覧は機器の対応範囲の記載であって、経路ごとの結果を約束するものではありません。
  • DTS系 については、この記事が確認したBAR 300の対応音声フォーマットの記載に名称が含まれていません。そこから「非対応」と断定はしませんが、この記事の確認範囲では未確認として扱い、DTS系での再生を前提にはしません。
  • テレビ側の一覧は、eARCモードとARCモードで内容が異なります。 ARCモードのリストはeARCモードより短く、光デジタル接続はさらに別の話になります。

テレビのリモコンで操作したいとき

JBL公式の取扱説明書には、HDMI-CECによってテレビのリモコンからサウンドバーの音量・ミュート・電源(スタンバイ)を操作できるという記載があり、またリモコンの学習機能(他のリモコンの赤外線信号を覚えさせる機能)も用意されているとされています。

ただし、同じ公式情報の中で、すべてのHDMI-CEC機器との完全な互換性は保証されないとされています。

したがってこの記事では、K-55XR50とBAR 300を組み合わせたときに、テレビのリモコンで実際にどこまで操作できるかは未確認として扱います。「必ず操作できます」とは約束しません。逆に「できません」とも書きません。リモコン学習が実際に成功するかどうかも同様に未確認です。

テレビのリモコン1本での操作を重視する場合は、まず前述の [ブラビアリンク機器制御]を有効にする を実行したうえで、実機で動作を確かめてください。この記事の範囲で確実に言えるのは、HDMI eARCでつなげばテレビの音をBAR 300から出す構成が公式情報の上でかみ合う、というところまでです。


音が出ないときの確認手順

JBL公式の取扱説明書のトラブルシューティングに沿って、上から順に確認します。

  1. ミュートを解除する。 テレビ側・サウンドバー側の両方を確認してください。
  2. 正しい音声入力(ソース)を選ぶ。 テレビの音を鳴らすなら 「TV」、サウンドバーに直結した機器の音を鳴らすなら 「HDMI IN」 です。工場出荷時のソースは「TV」です。
  3. テレビや機器との接続を確認する。 HDMIケーブルが、テレビの HDMI 3(eARC/ARC対応入力)と、BAR 300の HDMIビデオ出力端子(eARC対応) に正しく挿さっているかを見ます。BAR 300は入力・出力が1つずつのため、出力と入力の挿し間違いは起こりやすいポイントです。
  4. あわせて、テレビ側の設定が [オーディオシステム設定]—[eARC設定]—[オート] と [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム] になっているかを確認します。光デジタルも同時につないでいる場合は、HDMIが優先される点も思い出してください。

ここまでで直らない場合の最後の手段が、次の工場出荷時設定への復元です。最初に試す対処ではありません。


必要なときだけ:工場出荷時設定への復元

JBL公式の取扱説明書には、BAR 300を工場出荷時の設定に戻す操作として、次のとおり記載されています。

  • サウンドバー本体の 「入力ソース」「音量+」「音量−」 のボタンを
  • 同時に
  • 5秒以上長押しする
  • 表示に 「RESET」 が現れ、サウンドバーが再起動する

これはサウンドバーの設定を初期状態へ戻す操作です。上の確認手順(ミュート解除、正しいソースの選択、接続の確認)を先に済ませたうえで、それでも解決しない場合にだけ実行してください。復元後は、ソースの選択などを設定し直すことになります。


この記事で扱わないこと(未確認・範囲外)

以下は今回の確認範囲に含まれていないため、この記事では判断しません。

  • BAR 300の 4K120/VRR/ALLM への対応(あるともないとも書きません。未確認です)
  • BAR 300のHDMI入力に直結したときの、具体的なフレームレート(リフレッシュレート)・クロマフォーマット・ビット深度、および HDMI 2.1としての帯域(公式に確認できたのは「4Kビデオ品質で伝送可能」という表記までです)
  • 取扱説明書のソース機器用ケーブル表記 「V2.0以降」 が、どのケーブル規格名・認証・伝送帯域に相当するか(未確認です。この記事では表記のまま扱い、言い換えません)
  • BAR 300の DTS系フォーマットの扱い(公式の対応フォーマット記載に名称が含まれておらず、未確認です)
  • 光デジタル経由でのDolby Atmosの可否(未確認です)
  • 同梱HDMIケーブル(1.2m)が、Sony側の言う**「イーサネット対応HDMIケーブル」の条件や、4K120時のウルトラハイスピードHDMIケーブル**の条件を満たすか(未確認です)
  • HDMI-CECによるテレビリモコン操作が、この組み合わせで実際にどこまで成立するか、およびリモコン学習の成否(未確認です)
  • サウンドバーに直結した機器で、テレビ側のゲーム関連機能がどう働くか
  • テレビ内のストリーミングアプリや、ゲーム機・プレーヤーなど外部機器ごとの音声フォーマットの挙動
  • 個々のコンテンツが実際にどのフォーマットで届くか
  • 名前の似た他のJBLモデルの仕様(別モデルとして扱い、参照しません)
  • BAR 300の設置・運用、アプリや音場調整などその他の仕様
  • 価格や、音質の優劣についての評価

これらは別途、それぞれのメーカー公式情報を確認してください。


まとめ

  • 迷ったら HDMI eARC。K-55XR50側は HDMI 3、BAR 300側は HDMIビデオ出力端子(eARC対応、1系統)。JBL公式でもテレビとの接続はHDMI ARC/eARCが推奨。
  • テレビ設定は [オーディオシステム設定]—[eARC設定]—[オート]、[設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム]、[設定]—[放送と外部入力]—[外部入力設定]—[ブラビアリンク設定]—[ブラビアリンク機器制御]を有効にする。
  • サウンドバー側のソースは、テレビの音なら 「TV」、直結機器なら 「HDMI IN」(工場出荷時は「TV」)。
  • ソース機器はテレビ側につないでeARCで音を送るのが基本。JBLの説明書は、つなぐデジタル機器のHDMI-CEC対応確認を手順として案内しているが、これは設定手順の案内であり、非対応なら必ず音が出ないという要件ではない。
  • ビットストリーム/オリジナルデータの選択は「ドルビーアトモスを最大限に満喫するため」の案内。直結経路ではデジタル機器、テレビ経由の経路ではテレビとデジタル機器の両方が対象。通常視聴の必須条件ではない。
  • BAR 300の HDMI入力は1系統だけ。直結は、互換性のあるビデオプレーヤーまたはゲームコンソールでも4Kビデオ品質で伝送可能(JBL公式製品ページ)という記載と HDCP 2.3/HDR10/Dolby Vision という確認できた範囲の中でなら選択肢になるが、1台まで。
  • 4K120・VRR・ALLMは未確認。対応の有無を断定しない。「4Kビデオ品質」は4K120まで確認できたという意味ではなく、フレームレート・クロマフォーマット・ビット深度・HDMI 2.1としての帯域は未確認。これらが関わる機器は 機器→テレビの HDMI 4 →eARC→BAR 300(この記事の判断)。テレビ側はHDMI 3/HDMI 4が4K/120Hz・VRR・ALLM・HDCP2.3対応と示され、HDMI 3はサウンドバーが使うため残るのはHDMI 4。信号フォーマットの表記は [拡張フォーマット(高機能)](ヘルプガイド)と [拡張フォーマット(詳細)](XR50サポート)で出典が分かれるため、混ぜない。
  • 音声フォーマットは、BAR 300側の対応一覧(Dolby Atmos/TrueHD/Digital Plus/Digital、MPEG2/4 AAC、LPCM 2ch〜7.1ch)とテレビ側のeARC/ARC出力一覧が別々の公式情報。重なって見えても、あらゆる機器・アプリ・コンテンツ・設定・経路で届く保証にはならない。
  • 光デジタルは代替手段で、eARCと同等ではない。テレビ側は [光デジタル音声出力設定]—[光デジタル音声出力] を有効にする。光デジタルケーブルは同梱されていない。両方つないだ場合は HDMIが優先。
  • 同梱HDMIケーブルは ×1(1.2m)。Sony側の「イーサネット対応HDMIケーブル」条件を満たすかは未確認(同梱の記載とSonyの要求は別々の話)。
  • ソース機器用のHDMIケーブルは別売。取扱説明書の表記は経路ごとに、直結(ソース機器→BAR 300のHDMI IN)が 「HDMIケーブル(V2.0以降)」、テレビ経由のeARC(ソース機器→K-55XR50)が 「HDMIケーブル(eARCに対応、V2.0以降)」、光デジタル構成(ソース機器→テレビ)が 「HDMIケーブル(V2.0以降)」。表記のまま扱い、別の規格名や帯域の数値に言い換えない。これらはテレビ↔サウンドバー間のケーブルとは別で、そちらの未確認を解消するものでもない。
  • テレビリモコンでの音量・ミュート・電源操作はHDMI-CECの機能として記載があるが、全機器との完全互換は保証されず、この組み合わせでの実際の挙動とリモコン学習の成否は未確認。
  • 音が出ないときは ミュート解除 → 正しいソース選択 → 接続確認 の順。工場出荷時設定への復元(入力ソース+音量++音量−を同時に5秒以上長押し、「RESET」表示後に再起動)は最後の手段。
  • 対象は K-55XR50 × BAR 300 のみ。他モデルの仕様は持ち込まない。

出典:Sony公式仕様情報/Sony公式ヘルプガイド/Sony公式サポート情報/JBL公式製品情報/JBL公式取扱説明書