BRAVIA 5「K-55XR50」× Yamaha SR-C20Aはどうつなぐ? HDMI ARC接続と、音が出ないときに最初に見る設定

結論

この組み合わせは、HDMI ARCでつなぐのが基本です。テレビ側はBRAVIA 5「K-55XR50」の HDMI 3(Sony公式のHDMI入力信号一覧で、XR50シリーズのeARC/ARC対応入力とされている入力)、サウンドバー側はSR-C20Aの HDMI出力(ARC対応) です。

ヤマハ公式のSR-C20Aの仕様では、端子構成が HDMI入力 0/HDMI出力 1(ARC対応)/光デジタル入力 2/3.5 mmステレオミニ入力 1/HDMIパススルーなし と記載されています。テレビとつなぐためのHDMI経路はこの出力1系統だけなので、テレビの HDMI 3 と結ぶ形に決まります。「HDMI ARCを基本にする」という結論自体は、両社の公式表記を踏まえたこの記事の判断です。

用意するものについて、先に一点。ヤマハ公式のSR-C20Aの仕様の付属品欄には 光ケーブル(1.5 m) が掲載されていますが、HDMIケーブルは掲載されていません。 HDMI ARCでつなぐなら、HDMIケーブルは別途用意してください。ヤマハ公式の接続手順では、ARC対応テレビにつなぐ場合は ARC対応の市販HDMIケーブル を使い、HDMIロゴ入りの19ピン のものを指定しています。あわせて、信号劣化を防ぐため なるべく短いケーブル が推奨されています。

そのうえで、この組み合わせで最初に押さえるべきなのは設定です。ヤマハ公式のSR-C20A取扱説明書は、「HDMIケーブルでテレビに接続しているとき、本機から音が出ない」場合の対処として、次のように記載しています。

ARC対応テレビとのHDMI接続では本機のHDMIコントロール機能をオンにし、テレビの音声出力先を本機に設定する。

つまり、ケーブルを挿しただけでは音が出ないことがあり、サウンドバー側の「HDMIコントロール」オンと、テレビ側の音声出力先の切り替えがセットで必要という前提です。なお、サウンドバー側のHDMIコントロールは初期設定でオンなので、実際に手を動かすことが多いのはテレビ側です。テレビ側で行う設定は、Sony公式ヘルプガイドの表記で次の2つになります。

もうひとつ、構成上の要点があります。SR-C20AにはHDMI入力がなく、HDMIパススルーもありません。 ゲーム機やプレーヤー、レコーダーといったHDMI出力を持つ機器は、すべてテレビ側のHDMI入力につなぎます。

なお、この記事に出てくる用語は次のようなものです。


対象モデルと確認範囲

この記事が扱うのは、次のこの2機種の組み合わせだけです。

同じブランドでも、型番が違えば端子構成も対応フォーマットも変わります。SR-C20A以外のヤマハ製サウンドバーやAVレシーバー、K-55XR50以外のBRAVIAについては、この記事は何も述べません。

根拠として使うのは、Sony公式とヤマハ公式の一次情報だけです。公式表記から読み取れないことは、未確認としてそのまま残します。「未確認」は「非対応」という意味ではありません。


なぜ「eARC」ではなく「ARC」なのか

テレビ側とサウンドバー側で、公式表記が異なるためです。

テレビ側。 Sony公式のHDMI入力信号一覧では、XR50シリーズの HDMI 3eARC/ARC 対応の入力とされています。つまりテレビ側の入力そのものは、eARC/ARCの入口として案内されています。

サウンドバー側。 ヤマハ公式のSR-C20Aの仕様に記載されているHDMI出力は 1系統(ARC対応) で、eARCとしての記載はありません。 この記事では、SR-C20AはARCで接続するモデルとして扱い、eARCでつながるとは書きません。

したがって、テレビ側にeARC対応と書かれた入力があっても、この組み合わせで成立するのはARCによる接続です。テレビ側のeARCに関する記載や、eARCで一般に語られる能力を、SR-C20A側の話として読み替えることはしません。

差すべき場所は次のとおりです。

SR-C20A側はHDMI端子が出力の1系統だけなので、挿し間違えようがありません。迷いどころはテレビ側で、「HDMI 3」と覚えておくと確実です。 ほかのHDMI入力に挿すと、ARCの経路になりません。


接続と設定の手順

1. テレビのHDMI 3とサウンドバーのHDMI出力をつなぐ

HDMIケーブルで、K-55XR50の HDMI 3 とSR-C20Aの HDMI出力(ARC対応) を結びます。

HDMIケーブルは別途用意が必要です。 ヤマハ公式のSR-C20Aの仕様の付属品欄に掲載されているのは 光ケーブル(1.5 m) で、HDMIケーブルは掲載されていません。

どんなケーブルを買えばよいかについては、ヤマハ公式の接続手順に記載があります。ARC対応テレビとの接続には、ARC対応の市販HDMIケーブルを使い、HDMIロゴ入りの19ピンのもの を使ってください。長さについては、信号劣化を防ぐため、なるべく短いケーブルが推奨 されています(これは推奨であって、特定の長さが上限として定められているという意味ではありません)。

2. サウンドバー側の「HDMIコントロール」をオンにする

ヤマハ公式のSR-C20A取扱説明書は、ARC対応テレビとのHDMI接続について 本機のHDMIコントロール機能をオンにする ことを求めています。この設定は、ARC接続で音を出すための前提として書かれているものです。

このHDMIコントロール機能は、ヤマハ公式によると 初期設定でオン です。つまり、多くの場合は買ってきたまま触らずに済みます。状態を確認したい、あるいは切り替えたいときの操作は次のとおりです。

  1. サウンドバーの電源をオフにする
  2. 「TV」ボタンを5秒以上押し続ける

これで設定が切り替わり、そのときの状態が表示されたあと、本機の電源がオンになります。 音が出ないときは、まずここが オン になっているかを見てください。

3. テレビ側の「ブラビアリンク機器制御」を有効にする

Sony公式ヘルプガイドの手順に従い、 [設定]—[放送と外部入力]—[外部入力設定]—[ブラビアリンク設定]—[ブラビアリンク機器制御] を有効にします。

ここについては、読み方を分けて書いておきます。ヤマハ公式が求めているのは「サウンドバー側のHDMIコントロールをオン」「テレビの音声出力先を本機にする」という2点で、テレビ側のどのメニューをどう操作するかまでを指定しているわけではありません。一方、**Sony公式ヘルプガイドが案内しているBRAVIA 5側の該当する設定が、この「ブラビアリンク機器制御」**です。この2つを結び付けて「テレビ側ではブラビアリンク機器制御を有効にする」としているのは、この記事の判断です。

4. 音の出力先をサウンドバーに切り替える

同じくSony公式ヘルプガイドの手順に従い、 [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム] を選びます。

これが、ヤマハ公式のいう「テレビの音声出力先を本機に設定する」にあたる、BRAVIA 5側の設定です。ここに書いたメニュー名はいずれもSony公式ヘルプガイドの表記どおりで、それ以外のメニュー名や項目をこの記事で推測して補うことはしません。

5. サウンドバー側の入力を「TV」にする

ヤマハ公式の基本操作では、「TV」ボタンでテレビの音声を入力ソースとして選びます。 別の入力ソースが選ばれたままなら、テレビの音を鳴らす状態にはなっていません。

これは日常の入力切り替えの話で、手順2のHDMIコントロール設定(電源オフで「TV」ボタンを5秒以上押し続ける操作)とは別ものです。また、どの入力を選ぶかによって、その経路で扱えるフォーマットが増えたり減ったりするという話でもありません。

テレビのリモコンでどこまで操作できるか

HDMIコントロール機能が働いているとき、ヤマハ公式の取扱説明書は、テレビのリモコン側で次のことができると記載しています。

ただし、ヤマハ公式は 音声出力先を切り替える操作はテレビによって異なる と明記しています。「どのテレビでも同じ操作で、同じように連動する」とまでは書かれていません。 手元のBRAVIA 5でどう操作するかは、上の[スピーカー出力]の設定とあわせて、テレビ側の案内に従ってください。


音が出ないときに最初に見るところ

この組み合わせで「つないだのに音が出ない」となったとき、最初に確認すべき点は公式情報からはっきりしています。

  1. テレビ側のHDMIは「HDMI 3」か。 eARC/ARC対応と記載されているのはHDMI 3です。別の入力に挿していると、ARCの経路になりません。
  2. サウンドバー側のHDMIコントロールはオンか。 ヤマハ公式が、ARC対応テレビとのHDMI接続で音が出ないときの対処として明記している項目です。初期設定はオンなので、触っていなければオンのはずですが、電源オフで「TV」ボタンを5秒以上押し続けると状態を確認・切り替えできます。
  3. テレビの音声出力先はサウンドバーになっているか。 [スピーカー出力]が[オーディオシステム]になっていなければ、音はテレビ側から出ます。
  4. ブラビアリンク機器制御は有効か。(テレビ側の連動設定として、この記事が上の手順に置いているものです。)
  5. サウンドバー側の入力ソースは「TV」か。 別の入力が選ばれていれば、テレビの音を鳴らす状態にはなっていません。

この5点は、ヤマハ公式の「困ったときは」の記載、ヤマハ公式のHDMIコントロール機能と基本操作の説明、Sony公式ヘルプガイドの設定手順、Sony公式のHDMI入力信号一覧から組み立てたものです。これ以外の症状(音が途切れる、遅れる、特定の入力だけ鳴らない など)の原因切り分けは、この記事の確認範囲には含みません。


ゲーム機・プレーヤーはどこにつなぐか

すべてテレビ側です。 ヤマハ公式のSR-C20Aの仕様では、HDMI入力が0系統、HDMIパススルーなしと記載されています。したがって、ゲーム機やプレーヤーをサウンドバーに挿して、そこから映像をテレビへ送る構成は、この組み合わせでは成り立ちません。

構成は次の一本道になります。

どのHDMI入力に挿すか

ゲーム機のように 4K/120Hz・VRR・ALLM が関わる機器では、テレビ側の入力選びが問題になります。

Sony公式のHDMI入力信号一覧では、XR50シリーズについて 4K/120Hz・VRR・ALLM・HDCP2.3のいずれも、HDMI 3とHDMI 4が◯ とされています。一方で、eARC/ARC対応の入力は HDMI 3のみ です。

ここから導かれるのは単純な話です。HDMI 3はサウンドバーが使うため、4K/120HzやVRR/ALLMを使いたいゲーム機は、残る HDMI 4 につなぐ——これがこの記事の判断です。

ただし、ここが誤解されやすいところです。HDMI 4に挿しさえすれば4K100/120HzやVRRで映る、というわけではありません。 Sony公式のXR50シリーズ向けサポート情報(この表では「4K 100Hz/120Hz」という表記です)では、その端子のHDMI信号フォーマットの設定を変える必要があると案内されています。設定の場所はSony公式ヘルプガイドの表記で [設定]—[放送と外部入力]—[外部入力設定]—[HDMI信号フォーマット/VRR設定]—(設定したいHDMI端子) で、XR50シリーズについてSony公式が挙げている設定値は[拡張フォーマット(詳細)] です。加えて、一部の機器ではウルトラハイスピードHDMIケーブルが必要とされています(ヘルプガイド側では、4K 120Hzまたは8Kに48Gbps対応のウルトラハイスピードHDMIケーブルが必要と記載されています)。

なお、Sony公式ヘルプガイドの同じ設定画面の説明には [拡張フォーマット(高機能)] という別の選択肢名も出てきます。この2つはそれぞれ別の公式表記なので、この記事ではどちらか一方に寄せたり、混ぜて1つの名前にしたりはしません。 また、選べる項目はモデルによって異なるとされています。手元の画面で迷ったら、XR50シリーズ向けとしてSony公式が挙げているのは[拡張フォーマット(詳細)] である、という点を手がかりにしてください。

ここで扱うのは、この経路が成り立つための前提までです。ゲーム画質の追い込み方までは扱いません。根拠にしているのはテレビ側の入力信号一覧とHDMI信号フォーマットの設定案内の表記までで、 個々のゲーム機やソフトが実際にどの信号を出すか、ゲーム機側の設定でどうなるかは、この記事の範囲外です。


音声フォーマットは「この3つ」まで

ヤマハ公式のSR-C20Aの仕様(デコーダー部の「対応音声信号(HDMI[ARC]/光デジタル)」)に挙げられているのは、次の3つです。

この3つは、HDMI[ARC]と光デジタルをまとめた同じ欄に記載されているものです。つまりHDMI ARCでつないだときと光デジタルでつないだときで、公式に挙げられているフォーマットは同じ3つです。公式表記から言えるのは、ここまでです。 読み方の注意が3つあります。

1つめ。Dolby Atmosは、この記事では対応として扱いません。 SR-C20Aの仕様にも取扱説明書にも、Atmosは挙げられていません。

ただし、ここにはヤマハ側の表示の中に食い違いがあることも書いておきます。ヤマハの現行の製品紹介ページには、画像まわりの表示としてSR-C20AにDolby Atmosのラベルが見えるものがある一方、同じページの本文が挙げているAtmos対応モデルの一覧にSR-C20Aは含まれていません。 そして、型番ごとの仕様と取扱説明書にもAtmosの記載はありません。

この記事は、この食い違いを表示側の不一致として、そのまま残します。 一方の表示を根拠に「Atmos対応」と書くことはしませんし、逆に断定的に否定してもいません。製品の対応フォーマットとして扱うのは、仕様と取扱説明書に記載されている上記の3つまで、というのがこの記事の立場です。

2つめ。DTS系のフォーマットも、SR-C20Aのこの一覧に挙げられていません。 そのため、この記事ではSR-C20AのDTS系対応を 未確認 として扱います。「非対応」と断定するものではなく、参照した公式情報からは読み取れない、という意味です。

ここで注意したいのが、テレビ側の記載との混同です。K-55XR50の仕様表では、光デジタル音声出力端子の欄に「AAC/PCM/AC3/DTS」 という表記があります。しかしこれはテレビ側の出力についての記載であり、そこからサウンドバー側の対応を導くことはこの記事ではしません。 一般的なARC/eARCの能力や、他のヤマハ製品の対応フォーマットから読み替えることもしません。

3つめ。両側のリストが重なっていても、それは「その形式で必ず届く」ことの保証ではありません。 テレビ内のアプリ、外部のゲーム機やプレーヤー、個々のコンテンツ、テレビ側の設定や実際の信号経路といった条件ごとに何が届くかまでを、この記事は保証しません。


HDMIが使えないときの代替:光デジタル

HDMIの経路が使えない場合の代替として、この組み合わせで成り立つのは 光デジタル です。

そのうえで、光デジタルはHDMI ARCと同等のものではありません。 この記事では、HDMI ARCを基本とし、光デジタルはHDMIの経路が使えない場合の、より狭い選択肢として位置づけます。これはこの記事の判断です。

フォーマットの読み方には注意してください。上に挙げた3つのフォーマットは、ヤマハ公式の仕様でHDMI[ARC]と光デジタルの対応音声信号として、同じ欄にまとめて記載されているものです。 言い換えれば、このフォーマットの話が及ぶのは、HDMI ARCと光デジタルというデジタルの経路までです。3.5 mmアナログはこれとは別の入口で、そこで同じフォーマットが同じように扱われるとは、この記事では主張しません。 テレビ側の光デジタル出力の欄に併記されている表記(AAC/PCM/AC3/DTS)と、SR-C20A側の対応とを突き合わせて何が鳴るかを断定することもしません。

なお、テレビの音をつないだ機器から出す設定として、Sony公式ヘルプガイドの [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム] は、HDMIケーブルでつないだ場合と光デジタルケーブルでつないだ場合の両方を対象として案内されています。それ以外の、光デジタル接続を使うためのテレビ側の設定項目については、この記事の確認範囲に含みません。


この記事で扱わないこと

以下は今回の確認範囲に含まれていないため、この記事では判断しません。

これらは別途、Sony公式情報およびヤマハ公式情報を確認してください。


まとめ

出典:Sony公式HDMI入力信号一覧/Sony公式サポート情報(テレビのHDMI端子でサポートされている機能)/Sony公式ヘルプガイド/Sony公式仕様表/ヤマハ公式仕様情報/ヤマハ公式取扱説明書・オンラインマニュアル

参照した公式情報

この記事の判断に使用したメーカー公式資料です。