BRAVIA 5「K-55XR50」× Yamaha SR-B30Aはどうつなぐ? HDMI eARC接続と、AV機器をテレビ側につなぐ理由

結論

この組み合わせでは、HDMI eARCでの接続を基本にします。テレビ側はBRAVIA 5「K-55XR50」の HDMI 3(Sony公式の入力信号一覧で、XR50シリーズのeARC/ARC対応入力とされている入力)を使い、サウンドバー側はSR-B30Aの HDMI OUT/TV(eARC/ARC) につなぎます。

ヤマハ公式のSR-B30Aの仕様では、端子構成が HDMI入力 0/HDMI出力 1(HDMI OUT/TV(eARC/ARC))/光デジタル入力 1 と記載されています。テレビ側にeARC/ARC対応入力があり、サウンドバー側のHDMI端子もテレビ接続用のeARC/ARC出力である以上、この1系統どうしを結ぶのが素直な形です。「HDMI eARCを基本にする」という結論自体は、両社の公式表記を踏まえたこの記事の判断です。

テレビ側で必要な設定は次の2つです。いずれもSony公式ヘルプガイドに記載されている表記です。

もうひとつ、この組み合わせで最初に押さえておきたいのが機器のつなぎ先です。ヤマハ公式のSR-B30Aユーザーガイドは、AV機器の接続について次のように明記しています。

AV機器はテレビのHDMI入力端子に接続します。テレビ以外の機器をHDMIケーブルでサウンドバーに直接接続することはできません。

つまり、ゲーム機やプレーヤー、レコーダーといったHDMI出力を持つ機器は、サウンドバーではなくテレビ側のHDMI入力につなぎます。この点が、この記事の全体像を決めています。

なお、この記事に出てくる用語は次のようなものです。


対象モデルと確認範囲

この記事が扱うのは、次のこの2機種の組み合わせだけです。

同じブランドでも、型番が違えば端子構成も対応フォーマットも変わります。SR-B30A以外のヤマハ製サウンドバーやAVレシーバー、K-55XR50以外のBRAVIAについては、この記事は何も述べません。

また、根拠として使うのはSony公式とヤマハ公式の一次情報だけです。公式表記から読み取れないことは、未確認としてそのまま残します。「未確認」は「非対応」という意味ではありません。


なぜHDMI eARCを基本にするのか

理由は、両側の公式情報がHDMI eARCでかみ合い、かつHDMI以外に同等の選択肢がないためです。

サウンドバー側。 ヤマハ公式のSR-B30Aの仕様では、入出力端子と付属品が次のように記載されています。

テレビとつなぐためのHDMI経路は、この HDMI OUT/TV(eARC/ARC) 1本に決まります。外部機器を受けるためのHDMI入力は、そもそも0系統です。

テレビ側。 Sony公式の入力信号一覧では、XR50シリーズの HDMI 3 がeARC/ARC対応の入力とされています。またSony公式ヘルプガイドの音声フォーマットの記載も、eARC/ARCの対象を HDMI3入力のみ としています。

したがって、テレビの HDMI 3 と、SR-B30Aの HDMI OUT/TV(eARC/ARC) をHDMIケーブル1本で結ぶ形が、この組み合わせの基本構成です。ほかのHDMI入力に挿すと、eARC/ARCの経路になりません。


接続と設定の手順

1. ケーブルを用意する

ケーブルについては、ヤマハ側とSony側で別々の公式情報があるため、この記事では分けて書きます。

この2つは、それぞれの公式情報がそれぞれの立場で述べているものです。両者の関係のとらえ方については、後述の「ケーブルについて断定しない点」を先に読んでおいてください。

2. テレビのHDMI 3とサウンドバーのHDMI OUT/TVをつなぐ

テレビ側はK-55XR50の HDMI 3(Sony公式の入力信号一覧でeARC/ARC対応とされている入力)に挿します。反対側はSR-B30Aの HDMI OUT/TV(eARC/ARC) です。

SR-B30A側はHDMI端子が出力の1系統だけなので、挿し間違えようがありません。迷いどころはテレビ側で、「HDMI 3」と覚えておくと確実です。

3. テレビ側のeARC設定をオートにする

Sony公式ヘルプガイドの手順に従い、 [オーディオシステム設定]—[eARC設定]—[オート] を選びます。

4. 音をサウンドバーから出す設定にする

同じくSony公式ヘルプガイドの手順に従い、 [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム] を選びます。

ここまでで、テレビの音をSR-B30Aから出す設定がそろいます。ここに書いたメニュー名はいずれもSony公式ヘルプガイドの表記どおりで、それ以外のメニュー名や項目をこの記事で推測して補うことはしません。


ゲーム機・プレーヤーはどこにつなぐか

この組み合わせでいちばん間違えやすいのがここです。

前述のとおり、ヤマハ公式のSR-B30Aユーザーガイドは「AV機器はテレビのHDMI入力端子に接続します。テレビ以外の機器をHDMIケーブルでサウンドバーに直接接続することはできません。」と明記しており、仕様上もHDMI入力は0系統です。したがって、ゲーム機やプレーヤー、レコーダーをサウンドバーに挿して、そこから映像をテレビへ送る(いわゆるサウンドバー経由のHDMIパススルー)構成は、この記事では扱いません。 成り立つ根拠がないどころか、ヤマハ公式がはっきり否定している構成です。

構成は次の一本道になります。

この流れ自体は、テレビ側の公式情報とも整合します。Sony公式ヘルプガイドは、次のように記載しています。

eARC/ARCと記載されているHDMI端子を使用すると、テレビにつないだ外部入力機器の音声信号を、eARCに対応したオーディオシステムに出力(パススルー)できます。

つまり、外部機器の音声をテレビ経由でサウンドバーへ送るという経路自体は、テレビ側の公式情報が示しているものです。ただしこれは経路の話であり、どの機器のどのコンテンツでも常に特定のフォーマットで届くことまでを保証するものではありません(後述)。

どのHDMI入力に挿すか

ゲーム機のように 4K/120Hz・VRR・ALLM が関わる機器では、テレビ側の入力選びが問題になります。

Sony公式の入力信号一覧では、XR50シリーズについて 4K/120Hz・VRR・ALLM・HDCP2.3のいずれも、HDMI 3とHDMI 4が◯ とされています。一方で、eARC/ARC対応の入力は HDMI 3のみ です。

ここから導かれるのは単純な話です。HDMI 3はサウンドバーが使うため、4K/120HzやVRR/ALLMを使いたいゲーム機は、残る HDMI 4 につなぐ——これがこの記事の判断です。

なお、ここで根拠にしているのはテレビ側の入力信号一覧の表記までです。個々のゲーム機やソフトが実際にどの信号を出すか、ゲーム機側の設定でどうなるかは、この記事の範囲外です。


音声フォーマットは「経路」に注意

ヤマハ公式のSR-B30Aユーザーガイド(対応しているデジタル音声フォーマット)では、eARCの経路について次のように記載されています。

公式表記から言えるのは、ここまでです。読み方の注意が3つあります。

1つめ。この一覧は「eARCの経路」について確認したものです。 この記事では、この一覧を ARCや光デジタルの経路にそのまま当てはめません。 経路が変われば扱える範囲も変わりうるためで、ARCおよび光デジタルで何がどこまで届くかは、この記事の確認範囲では未確認です。この記事がeARCを基本に置いているのは、この確認済みの経路を使うためでもあります。

2つめ。DTS系のフォーマットは、SR-B30Aのこの一覧に挙げられていません。 そのため、この記事ではSR-B30AのDTS系対応を 未確認 として扱います。「非対応」と断定するものではなく、参照した公式情報からは読み取れない、という意味です。

ここで注意したいのが、テレビ側の記載との混同です。Sony公式ヘルプガイドのBRAVIA 5の音声フォーマット表には、eARCモードの出力として 7.1chリニアPCM/Dolby Audio/Dolby Atmos/DTS/DTS-HD Master Audio/DTS-HD High Resolution Audio/DTS:X/MPEG2-AAC/MPEG4-AAC が、ARCモードの出力として 2chリニアPCM/Dolby Audio/Dolby Atmos/DTS/MPEG2-AAC/MPEG4-AAC が挙げられています。またテレビの仕様表では、光デジタル音声出力端子の欄に「DTS」の表記があります。しかしこれらはいずれもテレビ側の出力についての記載であり、そこからサウンドバー側の対応を導くことはこの記事ではしません。 一般的なeARCの能力や、他のヤマハ製品の対応フォーマットから読み替えることもしません。

3つめ。両側のリストが重なっていても、それは「その形式で必ず届く」ことの保証ではありません。 テレビ側の出力リストとサウンドバー側の対応リストは、それぞれ別の公式情報が別の立場で示しているものです。テレビ内のアプリ、外部のゲーム機やプレーヤー、個々のコンテンツ、テレビ側の設定や実際の信号経路といった条件ごとに何が届くかまでを、この記事は保証しません。


HDMIが使えないときの代替:光デジタル

HDMIの経路が使えない場合の代替として、光デジタル接続に触れておきます。端子の有無は、両側の公式情報で確認できます。

つまり、必要な端子は両側にそろっています。ただし、光デジタル接続はあくまで代替(フォールバック)であり、HDMI eARCと同等のものではありません。 この記事では、HDMI eARCを基本とし、光デジタルはHDMIの経路が使えない場合の選択肢として位置づけます。これはこの記事の判断です。

前述のとおり、この記事が確認できているSR-B30Aのフォーマット一覧はeARCの経路についてのものです。光デジタルでどのフォーマットが届くかは未確認であり、「光デジタルでもeARCと同じように鳴る」とは、この記事では主張しません。 とくに、テレビ側の光デジタル出力の欄に併記されている表記(AAC/PCM/AC3/DTS)と、SR-B30A側の対応とを突き合わせて何が鳴るかを断定することもしません。

なお、テレビの音をつないだ機器から出す設定として、Sony公式ヘルプガイドの [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム] は、HDMIケーブルでつないだ場合と光デジタルケーブルでつないだ場合の両方を対象として案内されています。それ以外の、光デジタル接続を使うためのテレビ側の設定項目については、この記事の確認範囲に含みません。


ケーブルについて断定しない点

この記事で言えるのは、次の2点です。

この2つは、別々の公式情報が別々に述べている、独立した記載です。

一方で、SR-B30Aに付属するHDMIケーブルが、テレビ側で示されている「イーサネット対応HDMIケーブル」という条件を満たすかどうかは、この記事が参照した公式情報では確認できていません(未確認)。 「付属ケーブルをそのまま使えば要件を満たす」とは、この記事では断定しません。逆に「使えない」とも断定しません。どちらも、参照した公式情報からは読み取れないためです。付属品として公式に記載されているのは、HDMIケーブルが付属するという表記までで、長さ・規格・認証についてはこの記事では扱いません。

この点を重視する場合は、手元のケーブルの仕様表記を確認するか、イーサネット対応と明記されたHDMIケーブルを別途用意するのが確実です。設置場所によっては、ケーブルの長さが足りるかどうかも確認しておくとよいでしょう。


この記事で扱わないこと

以下は今回の確認範囲に含まれていないため、この記事では判断しません。

これらは別途、Sony公式情報およびヤマハ公式情報を確認してください。


まとめ

出典:Sony公式入力信号一覧/Sony公式ヘルプガイド/Sony公式仕様表/ヤマハ公式仕様情報/ヤマハ公式ユーザーガイド

参照した公式情報

この記事の判断に使用したメーカー公式資料です。