ソニー BRAVIA 5「K-55XR50」× TCL S45Hのつなぎ方|HDMI eARC接続の手順とテレビ側設定、音が出ないときの確認

結論

ソニー BRAVIA 5「K-55XR50」と TCL S45H は、HDMIケーブル1本のeARC接続でつなぐのが基本です。挿す場所は次の一組で固定です。

この振り分けの根拠は、両社の公式情報がここでかみ合うことです。ソニー公式のHDMI入力信号一覧では、XR50シリーズの HDMI 3 がeARC/ARC対応の入力として示されています。TCL公式の取扱説明書では、S45Hがテレビ音声を受け取る手段として HDMI eARC/光デジタル/AUX が挙げられています。両方に共通して存在し、かつテレビ側で対応入力が特定できるのがHDMI eARCの経路です。「HDMI eARCを基本にする」という結論そのものは、この両社の公式表記を突き合わせたうえでの、この記事としての判断です。

作業は大きく5つです。

  1. テレビ側の条件を満たすHDMIケーブルを用意する(S45Hの付属HDMIケーブルがその条件を満たすかは未確認。後述)
  2. K-55XR50 の「HDMI 3」と S45H の「HDMI eARC」をつなぐ
  3. テレビ側で3つの設定を行う
    • [設定]—[放送と外部入力]—[外部入力設定]—[ブラビアリンク設定]—[ブラビアリンク機器制御]を有効にする
    • [オーディオシステム設定]—[eARC設定]—[オート]
    • [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム]
  4. S45H側の入力(ソース)を、テレビとつないだHDMI eARCに合わせる
  5. ゲーム機・プレーヤーなどの有線機器は、すべてテレビ側につなぐ(S45Hにはソース機器用のHDMI入力がありません)

先に用語を整理しておきます。


この記事が対象とするモデル

最初に対象をはっきりさせます。この記事が扱うのは、テレビ:ソニー BRAVIA 5「K-55XR50」サウンドバー:TCL S45H の組み合わせだけです。

TCLの他のサウンドバーの情報は、この記事では一切使っていません。 型番が近くても、端子構成・付属品・対応フォーマット・操作方法が同じとは限らないためです。お手元の製品が「S45H」でない場合、この記事の内容はそのまま当てはまりません。本体表示や箱、購入履歴で型番を確認してから読み進めてください。

チャンネル数は「2.0ch」が現行の公式表記です

S45Hのチャンネル数については、**TCL公式が訂正告知を出しています。内容は「誤:2.1ch/正:2.0ch」**で、現行の正しい表記は 2.0ch です。

そのため、インターネット上や店頭表示に残っている「2.1ch」という記載は、訂正前の古い値です。この記事では2.1chの記載を根拠として採用しません。 購入検討や仕様比較の際も、2.0chを現行値として扱ってください。

なお、この訂正告知が示しているのはチャンネル数の表記についてです。それ以外の仕様をこの告知から読み取ることはしません。

テレビ側の資料の扱い

テレビ側の公式情報には、ソニーが XR50シリーズ/K-55XR50 として示しているものと、BRAVIA 5シリーズ共通のヘルプガイド として示しているものが混在します。この記事はどちらも「このテレビに適用される公式表記」として扱いますが、メニュー名や選択肢の並びは実機の表示を優先して確認してください。


基本の接続構成

つなぐのは次の1本だけです。

テレビ側は HDMI 3 で固定 と覚えてください。ソニー公式のHDMI入力信号一覧が、XR50シリーズのeARC/ARC対応入力として示しているのがこの入力だからです。ほかのHDMI入力に挿しても、テレビの音をサウンドバーへ返す経路にはなりません。

サウンドバー側は、TCL公式の取扱説明書がテレビ音声の接続手段として HDMI eARC を挙げています。ソニー側のヘルプガイドは、eARC/ARCと記載されたHDMI端子を使うと、テレビにつないだ外部入力機器の音声を、eARCに対応したオーディオシステムへ出力(パススルー)できると説明しています。この構成は、そのパススルー経路をそのまま使う形になります。

図にすると次のとおりです。


用意するケーブルと、付属ケーブルの未確認境界

ケーブルについては、ソニー側とTCL側で別々の公式情報があるため、分けて書きます。

ここが最初のつまずきどころです。S45Hに付属するHDMIケーブルが、ソニー側の言う「イーサネット対応HDMIケーブル」という条件を満たすかどうかは、この記事が確認した公式情報では確立されていません(未確認)。 TCL側の記載は「HDMIケーブル」という表記までで、どの規格・仕様に当てはまるかまでは示されていないためです。

「付属ケーブルでは足りない」と決めつけるものでも、「付属ケーブルで問題ない」と保証するものでもありません。 どちらも根拠を確認できていない、という意味です。

そのうえでの、この記事としての進め方は次のとおりです。

※ゲーム機をテレビにつなぐ場合は、テレビと外部機器の間に別のケーブル条件が出てきます。後述の「ゲーム機・プレーヤーはどこにつなぐか」を参照してください。サウンドバーとの間のケーブル条件とは別の話なので、混同しないでください。


手順1:テレビとサウンドバーをHDMIでつなぐ

用意したHDMIケーブルで、K-55XR50の「HDMI 3」S45Hの「HDMI eARC」端子 を結びます。


手順2:テレビ側の設定を3つ行う

いずれもソニー公式の表記どおりのメニュー名です。この記事では、公式に記載のないメニュー名や項目を推測で補うことはしません。

2-1. ブラビアリンク機器制御を有効にする

[設定]—[放送と外部入力]—[外部入力設定]—[ブラビアリンク設定]—[ブラビアリンク機器制御]を有効にする。

これはHDMI経由の機器連動(CEC)に関わるテレビ側の設定です。この組み合わせで手順に含める理由は、TCL公式の取扱説明書が、HDMI/CECの説明のなかで「テレビの設定でCEC機能を有効にしてください」と案内しているためです。ソニーのテレビでこれに当たる設定項目が、上記の「ブラビアリンク機器制御」です。

ただし境界もはっきりさせておきます。ソニー側のこの記載が示しているのは、テレビの設定項目とメニュー経路までです。「あらゆるサウンドバー・あらゆるeARC接続で必ず有効化が必須」ということまでを示すものではありません。 TCL側の指示とソニー側の設定項目を結び付けているのは、この記事としての判断です。

2-2. eARC設定をオートにする

[オーディオシステム設定]—[eARC設定]—[オート]

2-3. 音の出口をオーディオシステムにする

[設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム]

この手順を説明しているソニー側の記載は、HDMIケーブルでつないだ場合と光デジタルケーブルでつないだ場合の両方を対象としています。つまり、後述の光デジタルに切り替えた場合も、この設定は同じく必要になります。

ここまでで、テレビの音をS45Hから出す準備が整います。


手順3:サウンドバー側で必要な操作

テレビ側の設定だけでは足りません。S45Hは複数のソース(入力)を持つ機器なので、テレビとつないだHDMI eARCがソースとして選ばれている必要があります。

TCL公式が示しているS45Hのソースは次のとおりです。

したがって、HDMIでつないだのにサウンドバーが別のソース(BluetoothやUSBなど)を選んだままだと、テレビの音は出ません。TCL公式のトラブルシューティングでも、音が出ないときの確認項目として「正しいソースを選択したかを確認してください」が挙げられています。

一点、境界を書いておきます。ソース切り替えの具体的な操作方法(ボタンの位置や表示の出方)は、この記事が確認した範囲では扱っていません。 実機のリモコン・本体表示にしたがって、HDMI eARCのソースに合わせてください。ここで推測のボタン名や画面名を書くことはしません。

なお、USBとBluetoothは、公式の区分ではテレビ音声の接続手段としては挙げられていません。 サウンドバー自身のソースという位置づけです。テレビの音を出す目的でこれらを使う構成は、この記事では扱いません。

また、AUXはTCL側の一覧にテレビ音声の手段として挙げられていますが、K-55XR50側にAUX接続で使えるアナログ音声出力があるかどうかは、この記事が確認した公式情報の範囲では確立していません(未確認)。 そのため、この記事ではAUXを手順として案内しません。有線の代替は、後述の光デジタルを使ってください。


ゲーム機・プレーヤーはどこにつなぐか(テレビをハブにする)

この組み合わせで迷いやすいのがここですが、答えははっきりしています。

有線の外部機器は、すべてテレビ側につなぎます。

理由は単純で、TCL公式が示すS45Hの接続構成には、ソース機器をつなぐためのHDMI入力がないからです。つまり「ゲーム機 → サウンドバー → テレビ」という配線は成り立ちません。サウンドバーを経由して映像を通す構成(映像パススルー)も、この記事では扱いません。 前提となるソース用HDMI入力が存在しないためです。

したがって構成は次の一択になります。

日常の操作で切り替えるのは テレビの入力 です。テレビ放送を見るときは放送を、ゲーム機を使うときはその機器をつないだテレビのHDMI入力を選びます。どちらの場合も、音は HDMI 3のeARC経路 を通ってサウンドバーへ届きます。ソニー側のヘルプガイドが示すとおり、eARC/ARCと記載されたHDMI端子は、テレビにつないだ外部入力機器の音声をeARC対応オーディオシステムへパススルーするためのものだからです。入力を切り替えるたびにHDMIケーブルを挿し替える必要はありません。

「テレビの入力=見る機器を選ぶもの」「HDMI 3=テレビの音を出す経路」「サウンドバーのソース=HDMI eARCに固定」 と3つを分けて覚えると、混乱しにくくなります。

映像性能が問われる機器はテレビの HDMI 4 へ

テレビ側の HDMI 3 はサウンドバーとの接続で使うため、ゲーム機などは HDMI 4 につなぐのが基本になります。

ソニー公式のHDMI入力信号一覧では、XR50シリーズについて HDMI 3 と HDMI 44K/120Hz・VRR・ALLM・HDCP2.3 に対応する入力として示されています。この2つのうち HDMI 3 をサウンドバーに使うため、映像性能が問われる機器の受け皿として残るのが HDMI 4 です。この振り分け自体は、公式の対応表を踏まえたこの記事の判断です。

そのうえで、4K 100Hz/120Hzを使う場合には、テレビ側に設定とケーブルの前提条件があります。ここは公式資料ごとに表記が異なるため、分けて書きます。

この2つは、別々の公式資料が別の言い方で示している表記です。この記事では、両者をつなぎ合わせて第3のメニュー名を作ることはしません。 実機のメニューに表示されている表記を確認して選んでください。

ケーブルについても2つの公式表記があります。

いずれも テレビと外部機器の間のケーブル条件 です。テレビとサウンドバーの間のケーブル条件(イーサネット対応HDMIケーブル)とは別物なので、混同しないでください。


音声フォーマットについて言えること・言えないこと

テレビ側がeARC/ARCで出力できるとされるフォーマット

ソニー公式ヘルプガイドは、BRAVIA 5のeARC/ARC(HDMI3入力)について、次のフォーマットを挙げています。

これはテレビ側の出力に関する記載です。 個々のソース・アプリ・コンテンツ・設定のすべてで、実際にその形式が届くことまでを保証するものではありません。

サウンドバー側については、対応フォーマット一覧を持ち出しません

S45Hがどの音声フォーマットに対応するかは、この記事が確認した公式情報の範囲では確立していません(未確認)。

そのため、この記事では次のことをしません。

「未確認」は「非対応」ではありません。根拠となる公式記載をこの記事が確認できていない、という意味です。

実際にどう鳴るかは、テレビ内のアプリ、外部機器、コンテンツ、各種設定によって変わり得ます。設定を詰める前に、まずテレビの音がS45Hから出る状態を作ることを優先してください。


有線の代替:光デジタル接続

HDMIでの接続がどうしてもうまくいかない場合の有線の代替が、光デジタル接続です。

読み方の注意は次のとおりです。

この記事の位置づけとしては、光デジタルは「HDMIでの接続が解決しないときの代替」であり、最初から選ぶ接続ではありません。 HDMI eARCを基本とする理由は、冒頭に書いたとおりです。

光デジタルで音が出ないときの、公式に示された対処

TCL公式は、光デジタル接続で音が出ない場合の対処として、PCM信号の出力を有効にしてみることを案内しています。

テレビの光デジタル音声出力の欄には、前述のとおりPCMを含むフォーマット表記があります。ただし、テレビ側で出力形式をPCMに切り替えるための具体的なメニュー名・設定経路は、この記事が確認した公式情報の範囲では扱っていません。 推測のメニュー名をここに書くことはしません。テレビの音声出力まわりの設定画面で、実機の表示にしたがって確認してください。


音が出ないときの確認手順

TCL公式のトラブルシューティングが挙げている確認項目は、接続/正しいソースの選択/音量/ミュートの4つです。これを、この組み合わせの構成に当てはめて順に確認します。

  1. 接続を確認する。 ケーブルがサウンドバーとテレビの双方に、奥まで確実に挿さっているかを見ます。テレビ側は、eARC/ARC対応入力である HDMI 3 に挿さっているかを必ず確認してください。ほかのHDMI入力では音は返りません。
  2. サウンドバーのソースを確認する。 S45Hのソースが、テレビとつないだ HDMI eARC になっているかを見ます。BluetoothやUSBなど別のソースのままだと、テレビの音は出ません。
  3. 音量を確認する。 サウンドバーの音量が下がりきっていないかを見て、上げてみます。
  4. ミュートを確認する。 サウンドバーがミュートになっていないかを確認します。

ここまでで直らない場合、この記事としては次の順で切り分けることを勧めます(この順番自体は記事としての判断です)。

  1. テレビ側の3つの設定を見直す。 [ブラビアリンク機器制御]が有効か、**[オーディオシステム設定]—[eARC設定]—[オート]になっているか、[スピーカー出力]—[オーディオシステム]**になっているかを順に確認します。テレビのスピーカーから音が出てしまう場合は、この3つが関係します。
  2. HDMIケーブルを疑う。 前述のとおり、付属HDMIケーブルがテレビ側の「イーサネット対応HDMIケーブル」という条件を満たすかは未確認です。イーサネット対応と明記されたケーブルに交換して、同じ症状が出るかを見ます。
  3. 光デジタル接続を試す。 有線の代替として光デジタルに切り替えます。切り替えた場合も [スピーカー出力]—[オーディオシステム] は必要で、サウンドバー側のソースも光デジタルに合わせます。
  4. 光デジタルでも音が出ない場合は、PCM信号の出力を有効にしてみる。 これはTCL公式が光デジタルの対処として示している内容です。

この記事で断定しないこと(未確認・注意境界)

以下は、この記事が確認した公式情報の範囲では確立されていません。「できない」という意味ではなく、根拠となる記載を確認できていない、という意味です。

なお、S45Hにソース機器用のHDMI入力がないことは、上記の「未確認」とは別で、TCL公式の接続一覧から確認できている内容です。そのため、機器をサウンドバーへ直結する構成や、サウンドバー経由の映像パススルーは、この記事では扱いません。


まとめ

出典:ソニー公式HDMI入力信号一覧/ソニー公式ヘルプガイド(BRAVIA 5)/ソニー公式サポート(XR50シリーズ)/ソニー公式仕様表(BRAVIA 5 XR50シリーズ)/TCL公式取扱説明書(S45H)/TCL公式 チャンネル数訂正のお知らせ(S45H)

参照した公式情報

この記事の判断に使用したメーカー公式資料です。