BRAVIA 5「K-55XR50」× TCL A65Kのつなぎ方|HDMI eARCでの接続手順・有線機器のつなぎ先・音が出ないときの確認

結論

ソニー BRAVIA 5「K-55XR50」と TCL A65K の組み合わせは、HDMIケーブル1本のeARC接続でつなぎます。挿す場所は次の1組だけです。

テレビ側が HDMI 3 で固定になるのは、ソニー公式のHDMI入力信号一覧で、XR50シリーズの eARC/ARC対応入力が HDMI 3 と示されているためです。サウンドバー側は、TCL公式の取扱説明書がA65Kのソース/接続として HDMI eARC / USB / Bluetooth を挙げており、テレビの音を受ける有線の口はこの HDMI eARC にあたります。この2つの公式記載を突き合わせて「HDMI eARCの1本で組む」と決めているのは、この記事としての判断です。

つないだあとにやることは、テレビ側3つ・サウンドバー側1つです。

  1. テレビ側:[設定]—[放送と外部入力]—[外部入力設定]—[ブラビアリンク設定]—[ブラビアリンク機器制御]を有効にする
  2. テレビ側:[オーディオシステム設定]—[eARC設定]—[オート]
  3. テレビ側:[設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム]
  4. サウンドバー側:ソースを HDMI eARC にし、音量を上げ、ミュートを解除しておく

そしてこの組み合わせで最初に理解しておきたいのが、有線の外部機器はすべてテレビ側につなぐという点です。TCL公式が示すA65Kの現行のソース/接続は前述の HDMI eARC / USB / Bluetooth で、この一覧にソース機器用のHDMI入力は含まれていません。 そのため構成は「ゲーム機やプレーヤー → テレビ → HDMI 3(eARC)→ A65K」の形になります。

先に用語を整理しておきます。


この記事が対象とするモデル

型番の近い製品が多い分野なので、対象を先に固定します。

TCLの他のサウンドバー製品の情報は、この記事では一切使っていません。 型番が1文字違うだけでも、同梱品・端子構成・対応フォーマット・設定項目が同じとは限らないためです。手元の製品が「A65K」でない場合、ここに書いた内容はそのまま当てはまりません。本体表示や外箱、購入履歴で型番を確認してから読み進めてください。

テレビ側については、ソニーが XR50シリーズ/K-55XR50 として示している資料と、BRAVIA 5シリーズ共通のヘルプガイド として示している資料が混在します。この記事はどちらもこのテレビに適用される公式表記として扱いますが、メニュー名や選択肢の並びは実機の表示を優先してください。


基本の接続構成

配線は次の1本だけです。

つなぐ側 端子
TCL A65K HDMI eARC
ソニー K-55XR50 HDMI 3

テレビ側は HDMI 3 で固定と覚えてください。ソニー公式のHDMI入力信号一覧が、XR50シリーズでeARC/ARCに対応する入力として示しているのがこの入力だからです。HDMI 1・HDMI 2・HDMI 4 に挿しても、テレビの音をサウンドバーへ返す経路にはなりません。

サウンドバー側は、端子名として HDMI eARC と示されている口を使います。TCL公式の取扱説明書がA65Kのソース/接続として挙げているのが HDMI eARC / USB / Bluetooth であり、テレビと有線でつながる口はこのHDMI eARCです。

なぜこの1本でテレビ以外の機器の音まで届くのかというと、ソニー側のヘルプガイドが、eARC/ARCと記載されているHDMI端子を使うと、テレビにつないだ外部入力機器の音声信号を、eARCに対応したオーディオシステムへ出力(パススルー)できると説明しているためです。A65KがTCL公式の記載どおりHDMI eARCを備える以上、この「eARCに対応したオーディオシステム」の側に当てはまる、と読むのがこの記事の判断です。


用意するケーブルと、ここで確認できていない境界

ケーブルについては、ソニー側とTCL側で別々の公式記載があるので、混ぜずに並べます。

ここが実務上いちばん引っかかるところです。A65Kに付属するHDMIケーブルが、ソニー側の言う「イーサネット対応HDMIケーブル」という条件を満たすかどうかは、この記事が確認した公式情報では確立されていません(未確認)。 TCL側の記載は「HDMIケーブル」という表記までで、どの規格・どの仕様に当てはまるかまでは示されていないためです。

したがってこの記事では、「付属ケーブルで条件を満たす」とも「満たさない」とも断定しません。 確実に進めたい場合は、イーサネット対応と明記されたHDMIケーブルを用意してテレビ側の条件を満たすほうが安全です。付属ケーブルを試すこと自体は妨げませんが、うまくいかなかったときの切り分け対象として、この点を覚えておいてください。

なお、ゲーム機をテレビにつなぐ場合のケーブル条件は、これとは別の話です。後半の「ゲーム機など映像性能が問われる機器」で扱います。


手順1:HDMIケーブルでつなぐ

用意したHDMIケーブルで、A65Kの HDMI eARCK-55XR50の HDMI 3 を結びます。

この段階では、まだ音がテレビのスピーカーから出ていて構いません。出口の切り替えは次の手順です。


手順2:テレビ側の設定を3つ行う

以下はいずれもソニー公式の表記どおりのメニュー名です。この記事では、公式資料に記載のないメニュー名や項目を推測で補うことはしません。 実機の表示が異なる場合は、実機側を優先してください。

2-1. ブラビアリンク機器制御を有効にする

[設定]—[放送と外部入力]—[外部入力設定]—[ブラビアリンク設定]—[ブラビアリンク機器制御]を有効にする。

これがHDMI経由の機器連動(CEC)に関わるテレビ側の設定です。この手順を含めている理由は、TCL公式の取扱説明書が、A65KのHDMI/CECの説明で「テレビの設定で CEC 機能を有効にしてください」と案内しているためで、ソニーのテレビでそれに当たる設定項目がこの経路になります。

ただし境界がひとつあります。ソニー側のこの記載が示しているのは、テレビの設定項目とメニュー経路までです。「あらゆるサウンドバー・あらゆるeARC接続でこの有効化が必ず必須」ということまでを示すものではありません。 有効化を手順に含めるのは、TCL側のCEC有効化の案内を踏まえたこの記事の判断です。

2-2. eARC設定をオートにする

[オーディオシステム設定]—[eARC設定]—[オート]

ソニー公式ヘルプガイドが、eARC対応のHDMI接続の手順として示している選択です。

2-3. 音の出口をオーディオシステムに切り替える

[設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム]

ここを切り替えて、はじめてテレビの音がサウンドバー側へ回ります。テレビのスピーカーから音が出たままのときは、この項目と 2-1 をまず確認してください。


手順3:サウンドバー側で必要な操作

サウンドバー側でこの記事が公式記載として確認できているのは、次の範囲です。

これ以外のサウンドバー側の設定メニュー名や操作手順は、この記事が確認した資料の範囲外です。 存在しない項目名を補ってまで手順を作ることはしません。実機のリモコンや表示に従ってください。

USBとBluetoothは、TCL公式がA65Kのソースとして挙げているものです。ただしこの記事は、それらの具体的な使い方や、テレビの音声をBluetoothでサウンドバーへ送る構成については確認していません。 テレビとの接続は、上に書いたHDMI eARCの経路で組んでください。


有線の外部機器はどこにつなぐか

この組み合わせで最も迷いやすいところですが、答えは単純です。

ゲーム機・プレーヤー・レコーダーなどの有線機器は、すべてテレビ側のHDMI入力につなぎます。

TCL公式が示すA65Kの現行のソース/接続は HDMI eARC / USB / Bluetooth で、この一覧にソース機器用のHDMI入力は含まれていません。 つまり、「プレーヤーをサウンドバーに挿して、そこから映像をテレビへ送る」という構成は、この記事が確認した範囲では確立されていません。 この記事では、そうした直結の映像パススルー経路があるものとしては扱いません。

構成は次のとおりです。

音が届く理屈は前述のとおりで、ソニー側のヘルプガイドが、eARC/ARCと記載されたHDMI端子について、テレビにつないだ外部入力機器の音声をeARC対応オーディオシステムへパススルーできるとしているためです。

日常の操作で切り替えるのは、テレビの入力です。

どちらの場合も、音は HDMI 3のeARC経路を通ってサウンドバーへ届きます。機器を替えるたびにHDMIケーブルを挿し替える必要はありません。**「テレビの入力=見る機器を選ぶもの」「HDMI 3=テレビの音を出す経路」**と役割を分けて覚えると混乱しません。


ゲーム機など映像性能が問われる機器は HDMI 4 へ

テレビ側の HDMI 3 はサウンドバーとの接続で埋まるため、ゲーム機などはテレビの HDMI 4 につなぐのが基本になります。

ソニー公式のHDMI入力信号一覧では、XR50シリーズについて、HDMI 3 と HDMI 44K/120Hz・VRR・ALLM・HDCP2.3 に対応する入力として示されています。この2つのうち HDMI 3 をサウンドバーに使うので、映像性能が問われる機器の受け皿として残るのが HDMI 4 です。この振り分け自体は、公式の対応表を踏まえたこの記事の判断です。

4K 100Hz/120Hzを使う場合には、テレビ側に設定とケーブルの前提条件があります。ここは公式資料ごとに表記が異なるため、資料ごとに分けて示します。

設定の場所(BRAVIA 5共通のヘルプガイド)

XR50シリーズ向けのソニー公式サポート表記

この2つは、別々の公式資料が別の言い方で示しているものです。この記事では、両者をつなぎ合わせて第3のメニュー名を作ることはしません。 実機のメニューに表示されている表記を確認して選んでください。

ケーブル条件も2つの表記があります。

いずれもテレビと外部機器の間のケーブル条件であり、前述のテレビとサウンドバーの間の条件(イーサネット対応HDMIケーブル)とは別の話です。ここは混同しやすいので、「HDMI 4側のケーブル条件」「HDMI 3側のケーブル条件」と分けて考えてください。


有線の代替経路について

この記事が確認した範囲では、A65Kについて、HDMI eARC以外の有線の代替経路は確立されていません。

TCL公式が挙げるA65Kのソース/接続は HDMI eARC / USB / Bluetooth で、この一覧に光デジタル(オプティカル)入力は含まれていません。 そのためこの記事では、「HDMIがうまくいかないときは光デジタルに逃げる」という代替手段を前提にしません。 光デジタルケーブルを買い足す前提で計画を立てないでください。

これは「絶対に音が出せない」という宣言ではなく、この記事が根拠にできる公式記載の範囲で、そうした逃げ道が確立されていないという意味です。したがって、この組み合わせではHDMI eARCの経路をきちんと成立させることが実質的に唯一の道筋になります。ケーブル条件(イーサネット対応HDMIケーブル)と、テレビ側3つの設定を確実に押さえてください。


音声フォーマットについて言えること・言えないこと

サウンドバー側に記載されているラベル

TCL公式の取扱説明書がA65Kについて挙げている表示・音声フォーマットのラベルには、次のものが含まれます。

ここで大事なのは読み方です。この記載は「など」という書き方で示されており、網羅的なコーデック一覧ではありません。 そのため、この一覧に載っていない形式を「非対応」と断定することはしませんし、逆に「載っているから必ずその形式で鳴る」とも述べません。

テレビ側がeARC/ARCで出力できるとされるフォーマット

ソニー公式ヘルプガイドは、BRAVIA 5のeARC/ARC(HDMI3入力)について次を挙げています。

これはテレビ側の出力に関する記載であり、個々のソース・アプリ・コンテンツ・設定のすべてで実際にその形式が届くことまでを保証するものではありません。

この記事が作らないもの

テレビ側の一覧とサウンドバー側のラベルを突き合わせて、「どの機器を、どの経路でつないだら、どの形式で鳴るか」という対応表をこの記事で作ることはしません。 元になる公式資料が、そこまでを示していないためです。経路別の可否表(デリバリーマトリクス)は未確認として扱います。

実際に何で鳴っているかは、サウンドバー側の表示や、送り出し側の機器・アプリの設定で確認してください。


音が出ないときの確認手順

TCL公式のよくある質問が挙げている確認項目に沿って、上から順に見ていきます。

  1. 接続を確認する。 ケーブルがサウンドバーと機器の双方に確実に挿さっているかを見ます。テレビ側は、eARC/ARC対応入力である HDMI 3 に挿さっているかを必ず確認してください。ほかのHDMI入力では、テレビの音は返りません。
  2. 正しいソースを選択しているか確認する。 サウンドバー側のソースが HDMI eARC になっているかを見ます。
  3. 音量を上げる。 サウンドバーの 「音量 +」 で音量を上げます。
  4. ミュートを確認する。 サウンドバーがミュートになっていないかを確認します。

ここまでで解決しない場合、テレビ側の設定に戻って次の3点を見直します(いずれも本文の手順2と同じ項目です)。

そのうえで、ケーブルを条件のはっきりしたものに替えて試すことも切り分けとして有効です。前述のとおり、付属HDMIケーブルがソニー側の「イーサネット対応HDMIケーブル」という条件を満たすかは未確認だからです。この組み合わせでは光デジタルという逃げ道が確立されていないため、HDMI側の条件を1つずつ潰すのが基本方針になります。


この記事で断定しないこと(未確認の境界)

以下は、この記事が確認した公式情報の範囲では確立されていません。「できない」という意味ではなく、根拠となる記載を確認できていないという意味です。


まとめ

出典:ソニー公式HDMI入力信号一覧(XR50シリーズ)/ソニー公式ヘルプガイド(BRAVIA 5)/ソニー公式サポート(BRAVIA 5 XR50のHDMI端子でサポートされている機能)/TCL公式取扱説明書(A65K)

参照した公式情報

この記事の判断に使用したメーカー公式資料です。