BRAVIA 5「K-55XR50」× ソニー HT-A7000はどうつなぐ? HDMI eARC接続と、ゲーム機の接続先(テレビHDMI 4/サウンドバーのHDMI入力1・2)の使い分け

結論

この組み合わせは、HDMI eARCでつなぐのが基本です。テレビ側はBRAVIA 5「K-55XR50」の HDMI 3(Sony公式の入力信号一覧で、XR50シリーズのeARC/ARC対応入力とされている入力)を使い、サウンドバー側はHT-A7000の HDMI出力端子(TV(eARC/ARC)) につなぎます。ケーブルはこの1本です。

HDMI eARCを基本にするという判断そのものは、両側の公式表記を踏まえたこの記事の判断です。 判断の理由はあとで説明します。

この組み合わせで押さえておきたい点は2つあります。ひとつは、設定がテレビ側だけでは終わらないこと。 テレビ側とサウンドバー側の両方に、合わせておくべき項目があります。もうひとつは、HT-A7000には外部機器をつなぐためのHDMI入力が2系統(HDMI入力1・HDMI入力2)あることです。そのため、ゲーム機やプレーヤーの接続先に選択肢が生まれます。

テレビ(K-55XR50)側の設定

サウンドバー(HT-A7000)側の設定

そして、テレビの音を聞くときは、HT-A7000の入力を「TV」に切り換えます。 HT-A7000のHDMI入力1・HDMI入力2に直接つないだ機器を見るときは、その入力(HDMI1/HDMI2)を選びます。

ゲーム機など、4K 100Hz/120HzやVRR/ALLMが関わる機器の接続先は、テレビの HDMI 4 を基本とします。HDMI 3はサウンドバーが使うためです。HT-A7000のHDMI入力1・2に直接つなぐ構成も公式表記のうえで成り立ちますが、そちらは成立に必要な条件が増えます(後述)。「迷ったらテレビのHDMI 4」という位置づけは、条件の少なさを踏まえたこの記事の判断です。

なお、この記事に出てくる用語は次のようなものです。


対象モデルと確認範囲

この記事が扱うのは、次のこの2機種の組み合わせだけです。

同じブランドでも、型番が違えば端子構成も対応フォーマットも連携の扱いも変わります。HT-A7000以外のソニー製サウンドバーや、K-55XR50以外のBRAVIAについては、この記事は何も述べません。 どちらもソニー製だからという理由で、別モデルの仕様や連携機能をこの組み合わせに当てはめることもしません。

根拠として使うのはSony公式の一次情報だけです。公式表記から読み取れないことは、未確認としてそのまま残します。「未確認」は「非対応」という意味ではありません。 確認できていない、というだけの意味です。


なぜHDMI eARCを基本にするのか

理由は、両側の公式情報がHDMI eARCでかみ合っているためです。

テレビ側。 Sony公式の入力信号一覧では、XR50シリーズの HDMI 3 がeARC/ARC対応の入力とされています。Sony公式ヘルプガイド(BRAVIA 5)の音声フォーマットの記載も、eARC/ARCの対象を HDMI3入力のみ としています。

サウンドバー側。 Sony公式のHT-A7000ヘルプガイド「ARC/eARC対応のテレビとつなぐ」は、テレビのARC/eARC対応HDMI入力端子と、本機のHDMI出力(TV(eARC/ARC))端子をHDMIケーブルでつなぐと案内しています。HT-A7000の背面には、この HDMI出力(TV(eARC/ARC)) のほかに HDMI入力1HDMI入力2 があります(Sony公式ヘルプガイド「バースピーカー」の背面の記載)。つまり、テレビにつなぐのは「出力」側で、HDMI入力1・2は外部機器をつなぐための端子です。

音の面でも同じ方向を向いています。Sony公式のHT-A7000ヘルプガイド「入力できる音声フォーマット」は、扱えるフォーマットを HDMI 1/2入力/TV入力(eARC)/TV入力(ARC)/TV入力(OPT) の4つの経路に分けて示しており、テレビとつなぐ3つの経路のなかでいちばん幅が広いのは TV入力(eARC) です(詳しくは後述)。

したがって、テレビの HDMI 3 と、HT-A7000の HDMI出力(TV(eARC/ARC)) を結ぶ形が、この組み合わせの基本構成になります。テレビ側をHDMI 3以外の入力に挿すと、eARC/ARCの経路になりません。


接続と設定の手順

1. ケーブルを用意する

ここは、テレビ側とサウンドバー側で公式の案内の書き方が違う部分です。この記事では、どちらの案内も、それぞれの立場のまま示します。

付属のHDMIケーブルが、テレビ側の案内にある「イーサネット対応」という条件と同じものかどうかは、この記事が参照した公式情報からは確認できていません(未確認)。 ここを推測で埋めることはしません。

そのうえで、この組み合わせでもっとも確実なのは、テレビ側の条件を満たすと確認できるケーブルを使うことです。付属ケーブルがその条件を満たすと言い切れない以上、この記事ではテレビ側の条件を基準にします。設置場所によっては、ケーブルの長さが足りるかどうかも先に確認しておくとよいでしょう。

なお、ゲーム機などをHT-A7000のHDMI入力1・2に直接つなぐ場合のケーブル条件は、これとはまったく別の話です。そちらは後述の「ゲーム機・プレーヤーはどこにつなぐか」で扱います。

2. テレビのHDMI 3とHT-A7000のHDMI出力をつなぐ

テレビ側はK-55XR50の HDMI 3 に挿します。反対側はHT-A7000の HDMI出力(TV(eARC/ARC))端子 です。

HT-A7000の背面にはHDMI端子が3つ(出力1・入力2)あります。テレビにつなぐのは「出力」側の1つだけです。ここをHDMI入力1やHDMI入力2に挿すと、テレビの音を戻す経路になりません。テレビ側は「HDMI 3」、サウンドバー側は「HDMI出力(TV(eARC/ARC))」 と覚えておくと確実です。

3. テレビ側のブラビアリンク機器制御を有効にする

Sony公式ヘルプガイド(BRAVIA 5)の「ブラビアリンク機能を設定する」の手順に従い、

[設定]—[放送と外部入力]—[外部入力設定]—[ブラビアリンク設定]—[ブラビアリンク機器制御]を有効にする

を行います。

この設定は、サウンドバー側の公式情報とも関係します。Sony公式のHT-A7000ヘルプガイド「本機からテレビの音声が出ない」は、テレビ音声が出ないときの確認項目のひとつとして、テレビ側のHDMI機器制御が有効になっているかを挙げています。K-55XR50でそれにあたるのが[ブラビアリンク機器制御]です。この記事では、この設定を最初から有効にしておく手順として案内します。

4. テレビ側のeARC設定をオートにする

Sony公式ヘルプガイド(BRAVIA 5)の「オーディオシステムをつなぐ」の手順に従い、

[オーディオシステム設定]—[eARC設定]—[オート]

を選びます。

5. 音をサウンドバーから出す設定にする

同じくSony公式ヘルプガイド(BRAVIA 5)の手順に従い、

[設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム]

を選びます。この操作は、音の出口をテレビ本体のスピーカーからオーディオシステム側へ切り替えるためのものです。

6. HT-A7000側のHDMI設定を合わせる

この組み合わせでは、サウンドバー側にも設定があります。 Sony公式のHT-A7000ヘルプガイド「[HDMI設定]」の記載にもとづき、次のようにします。

公式の説明では、eARCまたはARCはHDMI機器制御を[入]にすると使えるとされています。また、[TV音声入力モード]を[自動]にすると、eARCまたはARCが優先されるとされています。

[eARC]については、注意点がひとつあります。同じ公式ヘルプガイドは、eARCに対応していないARCのテレビでは、この設定にかかわらずARCが働くとしています。したがってこの記事では、[eARC]=[入]を「eARC対応テレビとつなぐ場合の設定」 として位置づけ、ARCのみのテレビの動作を左右する設定としては書きません。K-55XR50はeARC/ARC対応入力(HDMI 3)を持つため、この記事の基本構成では[入]にします。

7. HT-A7000の入力を「TV」に切り換える

テレビの音を聞くときは、HT-A7000の入力を「TV」に切り換えます。 Sony公式のHT-A7000ヘルプガイドは、リモコンの入力選択ボタンとして TV/HDMI1/HDMI2/ANALOG/USB/BLUETOOTH を挙げ、正しい入力を選ぶよう案内しています。テレビ音声は「TV」、HT-A7000のHDMI入力1・2に直接つないだ機器はそれぞれ「HDMI1」「HDMI2」です。

この記事が扱うのは、TV/HDMI1/HDMI2の3つだけです。ANALOG・USB・BLUETOOTHの各入力で何ができるかは、この記事の確認範囲に含みません(未確認)。

手順2〜7がそろって、テレビの音をHT-A7000から出すための設定になります。ここで挙げたメニュー名はいずれもSony公式ヘルプガイド(BRAVIA 5およびHT-A7000)の表記どおりで、それ以外のメニュー名や項目をこの記事で推測して補うことはしません。


ゲーム機・プレーヤーはどこにつなぐか

HT-A7000には外部機器をつなぐためのHDMI入力が2系統あります(Sony公式ヘルプガイド:HDMI入力1/HDMI入力2)。そのため、接続先は次の2通りが考えられます。

どちらの構成も公式表記のうえで成り立ちます。そのうえでこの記事は、4K 100Hz/120HzやVRR/ALLMが関わるゲーム機については(A)を基本とします。 理由は、(A)のほうが成立に必要な条件が少ないからです。これはこの記事の判断です。

(A) テレビにつなぐ場合:ゲーム機は HDMI 4 が基本

Sony公式の入力信号一覧では、XR50シリーズについて 4K/120Hz・VRR・ALLM・HDCP2.3のいずれも、HDMI 3とHDMI 4が◯ とされています。一方で、eARC/ARC対応の入力は HDMI 3のみ です。

ここから導かれるのは単純な話です。HDMI 3はサウンドバーが使うため、4K 100Hz/120HzやVRR/ALLMを使いたいゲーム機は、残る HDMI 4 につなぐ——これがこの記事の判断です。

ただし、HDMI 4に挿すだけでは成立しません

ここは誤解しやすいところです。入力信号一覧で「◯」になっていることと、挿しただけでその信号が通ることは別の話です。 テレビ側にも条件があります。

Sony公式のサポート情報「テレビのHDMI端子でサポートされている機能」のBRAVIA 5(XR50)の表では、4K 100Hz/120Hzの信号に対応するのはHDMI 3/HDMI 4とされたうえで、HDMI 3またはHDMI 4の[HDMI信号フォーマット]を[拡張フォーマット(詳細)]に設定することが案内されています。あわせて、一部の機器ではウルトラハイスピードHDMIケーブルが必要とも記載されています。

設定の場所は、Sony公式ヘルプガイド(BRAVIA 5)「HDMI入力映像をより高精彩に見るための設定」に記載があります。

[設定]—[放送と外部入力]—[外部入力設定]—[HDMI信号フォーマット/VRR設定]— 設定したいHDMI端子

このヘルプガイドが選択肢として挙げている表記は [拡張フォーマット(高機能)] で、選べる信号フォーマットは機種によって異なるとされています。また同ヘルプガイドは、4K 120Hzまたは8Kには48Gbps対応のウルトラハイスピードHDMIケーブルが必要としています。

[拡張フォーマット(詳細)]と[拡張フォーマット(高機能)]は、それぞれ別のSony公式情報に書かれている表記です。この記事では、2つを合わせて1つのメニュー名に書き直すことはしません。 K-55XR50を含むXR50シリーズを名指しで案内しているのは[拡張フォーマット(詳細)]と書いているサポート情報のほうですが、実機の操作では画面に表示されている表記に従ってください。

まとめると、テレビのHDMI 4にゲーム機をつなぐ場合の条件は次の2つです。

テレビにつないだ機器の音声については、Sony公式ヘルプガイド(BRAVIA 5)が次のように記載しています。

eARC/ARCと記載されているHDMI端子を使用すると、テレビにつないだ外部入力機器の音声信号を、eARCに対応したオーディオシステムに出力(パススルー)できます。

外部機器の音声をテレビ経由でサウンドバーへ送るという経路そのものは、テレビ側の公式情報が示しているものです。ただしこれはあくまで経路の話であり、どの機器のどのコンテンツでも常に特定のフォーマットで届くことまでを示すものではありません(後述)。

なお、個々のゲーム機やソフトが実際にどの信号を出すか、ゲーム機側の設定でどうなるかは、この記事の範囲外です。ここで示すのは、HDMI 4という接続先を選んだあとに、テレビ側で必要になる前提条件までです。

(B) HT-A7000のHDMI入力1・2に直接つなぐ場合

Sony公式のHT-A7000ヘルプガイド「入力できるHDMI映像フォーマット」によれば、HDMI入力1・2で扱える高帯域の範囲は 4K 100/120Hz8K 50/60Hz です。したがって(B)の構成自体は、公式表記のうえで成り立ちます。

ただしこの構成を選ぶ場合、性質の違う条件が、それぞれ独立に関わってきます。 ひとまとめに「相性」や「対応しているかどうか」で片づけないでください。

条件1:全対応映像フォーマットを入力するには、HDMI信号フォーマットの設定変更が必要です。 同ヘルプガイドは、全対応映像フォーマットを入力するために [HDMI信号フォーマット]を[拡張フォーマット(4K120, 8K)]に設定するとしています。標準側の設定のままでは、対象の映像フォーマットは入力できません。

条件2:ケーブルの種類にも条件があります。 同じくSony公式ヘルプガイドの記載では、

です。つまり、4K 100/120Hzや8Kをねらう場合は48 Gbps対応ケーブル、4K/60Hzまでで足りる場合は18 Gbpsのケーブルでも記載の範囲に収まります。送りたい信号に合わせて必要なケーブルが変わるという関係で、ケーブルを替えても条件1が消えるわけではありません。

条件3:VRR/ALLMのパススルーを使う場合にかぎり、本体ソフトウェアの版が関わります。 Sony公式の本体ソフトウェアアップデート情報では、VRRパススルーとALLMパススルーへの対応は Ver. 1.779 で追加されたとされています(公式の更新ページに掲載されている版として Ver. 1.812 があります)。

手元のHT-A7000に実際どの版が入っているかは、この記事では分かりません(未確認)。 そのため、すべてのHT-A7000で常にVRR/ALLMのパススルーが使える、という書き方はしません。 VRRやALLMを使いたい場合は、本体のソフトウェアバージョンを実機で確認し、必要ならアップデートしてください。

この版の条件は、VRR/ALLMのパススルーについてのものです。 4K 100/120Hzや8Kそのものを入力するための共通の前提条件としては書きません。そちらは条件1と条件2の話です。

整理すると、条件1(HDMI信号フォーマットの設定)と条件2(ケーブル)は、全対応映像フォーマットを入力するための条件で、条件3(本体ソフトウェアの版)は、そこにVRR/ALLMのパススルーを加えたい場合の条件です。映像が出ない、ゲーム機側の機能が有効にならないといった場合、原因はこれらのどれかである可能性があります。

迷った場合は(A)、つまりゲーム機はテレビの HDMI 4 へ。 (A)でもテレビ側の[HDMI信号フォーマット]の設定とケーブルの条件は必要ですが、サウンドバー本体のソフトウェアの版という条件が関わらない分、成立に必要な条件は少なくなります。これはこの記事の判断です。

一方で、HT-A7000のHDMI入力1・2に直接つなぐ構成には、音声の面での利点があります。 次の節で見るとおり、HDMI 1/2入力の経路は、公式の対応表でTV入力(eARC)と並んで幅が広い側の経路です。映像側の条件と音声側の利点は別の話なので、機器ごとに使い分けてください。


音声フォーマットは経路ごとに読む

Sony公式のHT-A7000ヘルプガイド「入力できる音声フォーマット」は、扱える音声フォーマットを次の4つの経路(列)に分けて示しています。

この記事も、その区別をそのまま保ちます。

4つの経路すべてに挙げられているフォーマット

LPCM 2ch/Dolby Digital/DTS/DTS-ES Discrete 6.1/DTS-ES Matrix 6.1/DTS 96/24/MPEG-2 AAC/MPEG-4 AAC

HDMI 1/2入力とTV入力(eARC)だけに挙げられているフォーマット

LPCM 5.1ch/LPCM 7.1ch/Dolby TrueHD/Dolby Atmos/Dolby Atmos(Dolby TrueHD)/DTS-HD High Resolution Audio/DTS-HD Master Audio/DTS:X

HDMI 1/2入力・TV入力(eARC)・TV入力(ARC)に挙げられているフォーマット

Dolby Digital Plus/Dolby Atmos(Dolby Digital Plus)

読み方の注意が3つあります。

1つめ。経路ごとの区別を崩しません。 公式の対応表が経路を分けて示している以上、HDMI 1/2入力やTV入力(eARC)の欄にあるフォーマットを、TV入力(ARC)やTV入力(OPT)に広げて当てはめることはしません。 上のとおり、マルチチャンネルのLPCM(5.1ch・7.1ch)、Dolby TrueHD、Dolby Atmos、DTS-HD High Resolution Audio、DTS-HD Master Audio、DTS:Xが挙げられているのは、HDMI 1/2入力とTV入力(eARC)の2つの経路だけです。ARCや光デジタルの経路について、これらが扱えるとは書きません。

2つめ。HDMI 1/2入力の欄は、サウンドバーに機器を直接つないだ場合の記載です。 テレビ経由の経路と同じものではありません。テレビにつないだ機器の音声は、TV入力(eARC/ARC/OPT)のどれかの経路として読みます。

3つめ。これは「K-55XR50につなげば、どんな場合でもこのフォーマットで鳴る」という意味ではありません。 実際に何が届くかは、送り出す機器、テレビ、アプリやサービス、個々のコンテンツ、そして各種の出力設定によって変わります。参照した公式情報は、あくまでその経路で入力できるフォーマットの記載までです。

テレビ側の記載と重ねても、保証にはなりません

Sony公式ヘルプガイド(BRAVIA 5)の音声フォーマット表は、eARC/ARC(HDMI3入力のみ)について次のように分けて記載しています。

ここで分かるのは、テレビ側でもeARCモードとARCモードで記載されているフォーマットが違うということです。7.1chのリニアPCMやDTS-HD Master Audio、DTS-HD High Resolution Audio、DTS:Xが挙げられているのはeARCモードの側です。

テレビの出力側の記載と、サウンドバーの入力側の記載は、それぞれ別の立場で示されたものです。この記事は、両者を重ね合わせて、特定のコンテンツが特定のフォーマットで再生されることを保証しません。

幅の広い形式をねらうなら、テレビ経由の経路はHDMI eARCにしておく——これが、ここまでの公式表記から言える範囲での実用的な結論です。


HDMIが使えないときの代替:光デジタル

HDMIの経路が使えない場合の代替として、光デジタル接続に触れておきます。

端子の面では、両側に経路があります。サウンドバー側については、HT-A7000に光デジタル入力があります。テレビ側については、Sony公式のBRAVIA 5(XR50シリーズ)仕様表に 光デジタル音声出力端子が1系統(AAC/PCM/AC3/DTS) と記載されています。音の出口を切り替えるための [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム] の手順は、Sony公式ヘルプガイド(BRAVIA 5)でHDMIケーブルでつないだ場合と光デジタルケーブルでつないだ場合の両方を対象として案内されています。

そのうえで、光デジタル接続はあくまで代替(フォールバック)であり、HDMI eARCと同等のものではありません。 前掲のとおり、HT-A7000の対応表でTV入力(OPT)の経路に挙げられているのは、4つの経路すべてに共通するフォーマット(LPCM 2ch/Dolby Digital/DTS/DTS-ES Discrete 6.1/DTS-ES Matrix 6.1/DTS 96/24/MPEG-2 AAC/MPEG-4 AAC)だけです。Dolby TrueHD、Dolby Atmos、DTS-HD Master Audio、DTS-HD High Resolution Audio、DTS:X、マルチチャンネルのLPCMは、この経路には挙げられていません。 また、Dolby Digital PlusとDolby Atmos(Dolby Digital Plus)も、TV入力(OPT)の側には挙げられていません。

HDMI eARCを基本とし、光デジタルはHDMIの経路が使えない場合の選択肢とする、というのはこの記事の判断です。

なお、光デジタル接続を使う場合のテレビ側・サウンドバー側のその他の設定項目については、この記事の確認範囲に含みません(未確認)。アナログ音声での接続についても、この記事では扱いません。


ふだんの使い方と、電源を入れる順序

設定が済んだあとの日常的な操作は、入力の切り換えが中心です。

入力の切り換えは、リモコンの入力選択ボタン(TV/HDMI1/HDMI2)で行います。

電源を入れる順序についての注意があります。 Sony公式のHT-A7000ヘルプガイドは、電源を入れた順序によって本体表示部に [MUTING] と表示される場合があるとし、その場合の対処として テレビの電源を先に入れ、そのあとにHT-A7000の電源を入れることを案内しています。テレビ → サウンドバーの順と覚えておいてください。

なお、テレビの電源とHT-A7000の電源が連動するかどうか、テレビのリモコンでHT-A7000の音量を操作できるかどうかについては、この記事の確認範囲に含みません(未確認)。 上に挙げた入力の切り換えと[MUTING]時の電源順が、この記事で扱う操作の範囲です。


音が出ない・映像が出ないときに見直すところ

テレビの音がHT-A7000から出ない場合

Sony公式のHT-A7000ヘルプガイド「本機からテレビの音声が出ない」が挙げている確認項目に沿って整理します。

加えて、本体表示部に[MUTING]と表示されている場合は、前掲のとおり電源を入れた順序による表示です。テレビの電源を先に入れ、そのあとにHT-A7000の電源を入れてください。

挿し違いにも注意してください。 HT-A7000にはHDMI出力1つとHDMI入力2つがあるため、テレビにつなぐケーブルを誤ってHDMI入力1やHDMI入力2に挿してしまうことが起こり得ます。テレビにつなぐのは HDMI出力(TV(eARC/ARC)) です。

テレビの HDMI 4 につないだ機器で、4K 100Hz/120HzやVRRにならない場合

HT-A7000のHDMI入力1・2につないだ機器で、映像や機能が思ったとおりにならない場合

ここに挙げていない症状や原因については、この記事では判断しません。


アコースティック センター シンク:任意の追加

これは任意の追加であって、テレビの音を出すための前提条件ではありません。 基本はあくまでHDMI eARCで、この機能はそれを置き換えるものではありません。 使わなくても、ここまでの手順でテレビの音はHT-A7000から出ます。

対応関係。 Sony公式のK-XR50仕様では、アコースティック センター シンクに対応S-センタースピーカー入力端子は1系統と記載されています。さらにSony公式のK-XR50商品情報(高音質)では、アコースティック センター シンク対応のサウンドバーとしてHT-A7000が明記されています。 つまり、この組み合わせについては公式に対応と書かれています。

接続。 Sony公式のHT-A7000ヘルプガイドは、テレビにS-センタースピーカー入力端子がある場合として、HDMI接続を維持したうえで、付属のテレビセンタースピーカーモードケーブルで、HT-A7000の S-センター出力端子 とテレビの S-センタースピーカー入力端子 をつなぐと案内しています。HDMI接続に置き換わるのではなく、HDMI接続に加えて行う接続です。前掲のHDMI eARC接続はそのまま残してください。

テレビ側の設定。 Sony公式ヘルプガイド(BRAVIA 5)「テレビをセンタースピーカーとして使う」では、スピーカー出力は[オーディオシステム]のままです。そのうえで、テレビからセンターの音が出ない場合は[アコースティックセンターシンク]を有効にします。

サウンドバー側の設定。 Sony公式のHT-A7000ヘルプガイド「[スピーカー設定]」の記載にもとづき、[テレビセンタースピーカー設定]を[入][HDMI機器制御]を[入] にします。

そして、公式に書かれている注意があります。 同ヘルプガイドは、コンテンツやサウンドモードの条件によっては、テレビから音が出ない場合があるとしています。テレビ側のセンター出力は無条件ではありません。 「つなげば常にテレビからセンターの音が出る」という書き方は、この記事ではしません。

ここで公式に書かれているのは、K-XR50とHT-A7000という組み合わせについてです。他のBRAVIAや他のソニー製サウンドバーに広げて当てはめることはしません。


この記事で扱わないこと

以下は、今回の確認範囲に含まれていないため、この記事では判断しません。いずれも「未確認」であって、「非対応」という意味ではありません。

これらは別途、それぞれのSony公式情報を確認してください。


まとめ

出典:Sony公式入力信号一覧/Sony公式サポート情報(テレビのHDMI端子でサポートされている機能)/Sony公式ヘルプガイド(BRAVIA 5)/Sony公式仕様表(BRAVIA 5 XR50シリーズ)/Sony公式 K-XR50 商品情報(高音質)/Sony公式ヘルプガイド(HT-A7000)/Sony公式 HT-A7000 本体ソフトウェアアップデート情報

参照した公式情報

この記事の判断に使用したメーカー公式資料です。