BRAVIA 5「K-55XR50」× Samsung「HW-Q800H」のつなぎ方:HDMI eARCの手順、サウンドバー直結とテレビ経由の使い分け、音が出ないときの確認順

結論

BRAVIA 5「K-55XR50」とSamsung「HW-Q800H」は、HDMI eARCでつなぐのが基本です。差す場所は次の2か所です。

やることは、順番に並べると次の5つです。

  1. テレビの HDMI 3 と HW-Q800H のテレビ接続用HDMI出力端子を、HDMIケーブルで結ぶ(ケーブルの条件は後述)
  2. テレビ側で [オーディオシステム設定]—[eARC設定]—[オート] にする
  3. テレビ側で [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム] にする
  4. テレビ側で [ブラビアリンク機器制御]を有効にする(HDMI連動のための設定)
  5. HW-Q800H側の入力を「D.IN」にして、ARC/eARC接続が認識されていることを確認する

この組み合わせのもう一つの分かれ道が、ゲーム機やプレーヤーをどちらにつなぐかです。HW-Q800HにはHDMI入力が1系統あり、直結すればサウンドバー経由でテレビへ映像を送れます。ただしSamsung公式の仕様で確認できる映像パススルーは 4K Video Pass: 60Hz までです。4K120・VRR・ALLM、あるいはDolby Visionをそのまま通したい機器は、サウンドバー直結ではなく「機器 → テレビの HDMI 4 → eARC(HDMI 3)→ サウンドバー」にしてください。 理由は後述します。

先に線を1本引いておきます。この記事は、Sony公式の記載とSamsung公式の記載を、それぞれ別の会社の別の記載として扱います。 両者を足し合わせて「この2台なら必ずこう鳴る」という新しい保証を作ることはしません。読み取れないことは未確認としてそのまま残します。「未確認」は「非対応」ではありません。


この記事が対象にしているモデル

Samsung公式のHW-Q800Hの製品仕様から、この記事が使う主な記載は次のとおりです。

スピーカー構成や同梱物は、有線接続の手順そのものを変えるものではありません。ここでは「この記事が参照している型番の仕様はこれです」という確認のために挙げています。

同じブランドでも、型番が違えば端子構成も対応範囲も変わります。HW-Q800H以外のSamsung製サウンドバー(Qシリーズの他の型番を含みます)や、K-55XR50以外のBRAVIAについて、この記事は何も述べません。 型番の似た別モデルのチャンネル数、HDMI入力数、パススルーの上限、無線機能などを、この記事に持ち込むこともしません。

なお、この記事が参照したHW-Q800Hの仕様は、Samsung公式の製品仕様ページ(イギリス)の記載です。地域や販売時期による違いについては、この記事の確認範囲に含みません。


この記事で使う用語


なぜHDMI eARCを基本にするのか

理由は、両側の公式情報がHDMI eARCでかみ合っているためです。

まずテレビ側です。Sony公式のHDMI入力信号一覧では、BRAVIA 5(XR50シリーズ)のeARC/ARC対応入力として HDMI 3 が示されています。テレビ側にeARC/ARCの受け口が用意されている、ということです。

次にHW-Q800H側です。Samsung公式の製品仕様には HDMI出力 1系統HDMI ARC: Yes (eARC) と記載されています。テレビのeARC入力とつなぐ相手になるのは、このテレビ接続用のHDMI出力端子です。サウンドバー側の HDMI 入力ではありません。

この端子の呼び方は、参照したSamsung公式の案内でも一通りではありません。接続の案内では HDMI OUT (TV-ARC)、音が出ないときの案内では HDMI TO TV (eARC/ARC) と書かれています。この記事は、どちらかに寄せて言い換えたり、2つを混ぜて別の名前を作ったりはしません。 実機の端子表記が上のどちらかと一致しない場合は、お使いの製品の表示に従ってください。

もう一つの理由は、テレビ側の光デジタル出力の記載よりも、eARCの記載のほうが幅が広いことです。Sony公式ヘルプガイドの音声フォーマットの案内では、BRAVIA 5のeARC/ARC(HDMI3入力のみ)について次のように記載されています。

一方、K-55XR50の光デジタル音声出力の欄に併記されているのは AAC/PCM/AC3/DTS です。ARCや光デジタルに落とす前に、まずeARCを狙う——これがこの記事の判断です。

ただし、この一覧はテレビ側が出せる範囲の記載です。「この2台をつなげば、この一覧のすべてが必ず鳴る」という意味ではありません。 テレビ内のアプリ、外部機器、個々のコンテンツ、経路や設定によって、実際に届くものは変わります。


1. 用意するケーブル

Sony公式ヘルプガイドのBRAVIA 5のHDMI接続(eARC対応)では、使うケーブルは「イーサネット対応HDMIケーブル(別売)」と記載されています。

一方で、この記事が参照したSamsung公式のHW-Q800Hの情報には、同梱ケーブルについての記載は含まれていません(この記事の確認範囲では未確認です)。

そのため、この記事は次の書き方をします。

手元にケーブルが付属していたとしても、それがSony側の言う「イーサネット対応HDMIケーブル」の条件を満たすかどうかは、この記事では断定しません。 「満たす」とも「満たさない」とも書きません。どちらも参照した公式情報からは読み取れないためです。

いちばん確実なのは、Sony側のeARCの条件(イーサネット対応HDMIケーブル)を満たすケーブルを用意することです。手元のケーブルを使う場合は、パッケージや仕様表記を確認してください。

なお、サウンドバー直結の構成を使う場合は、機器 → HW-Q800HのHDMI入力用に、もう1本HDMIケーブルが必要です。 テレビ ↔ サウンドバー間の1本とは別物で、兼用はできません。

ただし、この「機器 → HW-Q800HのHDMI入力」側のケーブルに、どういう条件が必要かは、この記事の確認範囲では未確認です。 後述する 18Gbps対応のプレミアム ハイスピードHDMIケーブル というSony公式の条件は、テレビのHDMI入力側についての記載です(後述の「テレビ側の映像設定」を参照)。「未確認」は「非対応」でも「どんなケーブルでもよい」でもありません。 この記事が参照した情報からは読み取れない、という意味です。


2. 基本の接続(HDMI eARC):どことどこを結ぶか

つなぐのは次の1本です。

テレビ側は入力の選び間違いが起きやすいところです。HDMI 3と覚えてください。ほかのHDMI入力に挿すと、テレビの音をサウンドバーへ返す経路になりません。Sony公式のHDMI入力信号一覧で、XR50シリーズのeARC/ARC対応入力として挙げられているのは HDMI 3 です。

サウンドバー側は、HDMI入力(HDMI IN)ではなくHDMI出力です。HW-Q800Hの仕様では HDMI入力 1系統/HDMI出力 1系統 で、テレビへつなぐ出口はこの出力のほうです。


3. テレビ側の設定(K-55XR50)

Sony公式ヘルプガイドの表記どおりに書くと、次の3つです。

eARC設定を「オート」にする

[オーディオシステム設定]—[eARC設定]—[オート]

BRAVIA 5のHDMI接続(eARC対応)の手順としてSony公式ヘルプガイドに記載されている設定です。

スピーカー出力を「オーディオシステム」にする

[設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム]

テレビの音の出し先を、内蔵スピーカーからサウンドバー側へ切り替える設定です。Sony公式ヘルプガイドのこの案内は、HDMIケーブルでつないだ場合と光デジタルケーブルでつないだ場合の両方を対象としています。あとで光デジタルに切り替えたときも、この設定は同じく必要です。

ブラビアリンク機器制御を有効にする

[設定]—[放送と外部入力]—[外部入力設定]—[ブラビアリンク設定]—[ブラビアリンク機器制御]を有効にする

HDMI経由の機器連動(HDMI-CEC)を、テレビ側で有効にする設定です。Samsung公式のサウンドバーの一般案内でも、HDMIでの連動にはテレビ側のHDMI-CECを有効にすること、そしてテレビがSamsung製でない場合はそのテレビの説明書に従うことが示されています。K-55XR50でその「テレビ側のHDMI-CEC」に当たるのが、上のブラビアリンクの設定です。

Samsung公式の案内に出てくるSamsungテレビのメニュー経路を、Sonyのテレビにそのまま当てはめることはしません。 Sony側のメニュー名と階層は、上のSony公式ヘルプガイドの表記どおりです。それ以外のメニュー名や項目を、この記事が推測で補うこともしません。

なお、Sony公式ヘルプガイドが案内しているのはこの設定項目とメニュー階層までで、「すべてのサウンドバーで必ずこれが前提になる」と書かれているわけではありません。この組み合わせの手順としてここに置いているのは、この記事の判断です。


4. サウンドバー側の設定(入力の選択と確認)

Samsung公式のサウンドバーの接続案内では、テレビからのARC接続で音を鳴らすときに選ぶ入力は「D.IN」 とされています。

手順としては次のとおりです。

  1. HW-Q800H側の入力を「D.IN」にする。
  2. ARC/eARC接続が認識されていることを確認する。

Samsung公式の一般案内では、連動後の表示例として「TV ARC」という表記が挙げられています。ただし、

この組み合わせで必ずその文字列が表示される、とまでは確認できていません(未確認)。 表示はモデルや状態によって変わり得ます。この記事は、特定の表示文字列が出ることを成功条件にはしません。

実際の判断は、テレビの音がサウンドバーから出ているかどうかで行ってください。表示が想定と違う場合は、後述の「音が出ないときの確認順」に進みます。

連動動作について、ひとつ線引き

テレビ側のブラビアリンクとサウンドバー側のHDMI-CEC(Anynet+)は、どちらも公式に記載のある設定です。ただし、

K-55XR50とHW-Q800Hの間で、テレビのリモコンによる電源・音量・入力切り替えなどの連動がどこまでそのとおりに動くかは、この記事の確認範囲では未確認です。

「両方を有効にすれば、あらゆる連動が保証される」とは書きません。ここで扱うのは、公式に示された制御・設定の経路までです。


5. ゲーム機・プレーヤーをどちらにつなぐか(この記事のいちばんの分かれ道)

経路は2つあります。どちらが常に上、という話ではありません。

A. サウンドバー直結:機器 → HW-Q800HのHDMI入力 → テレビ

HW-Q800Hには HDMI入力が1系統 あります。Samsung公式の接続案内では、この構成は次のようになります。

  1. テレビのHDMI入力(HDMI 3)とHW-Q800HのHDMI出力を結ぶ(基本の1本と同じです)
  2. 外部機器のHDMI出力とHW-Q800HのHDMI入力を、2本目のHDMIケーブルで結ぶ
  3. HW-Q800H側の入力を「HDMI」にする

映像はテレビに表示され、音はサウンドバーから鳴る、という構成です。

この経路で確認できる映像の範囲は、Samsung公式の製品仕様にある「4K Video Pass: 60Hz」までです。

HW-Q800H直結の経路で、K-55XR50側の 4K120・VRR・ALLM が維持されるとは、この記事は書きません。 製品仕様の映像パススルーは60Hzと記載されており、直結経路でのこれらの対応は確認できていません。

また、サウンドバー直結でのDolby Visionのパススルーは、この記事の確認範囲では未確認です。 Samsung公式の仕様のHDRの欄に記載があるのは HDR 10+ です。この記載は、K-55XR50と組み合わせたときの「テレビの画面まで通しでHDRが成立する」という意味ではありません。 サウンドバー側の仕様の欄に書かれている表記、というところまでです。

HDMI入力は1系統なので、直結できる外部機器は1台までです。2台以上を使う場合は、残りをテレビ側のHDMI入力につなぐことになります。

B. テレビ経由:機器 → テレビの HDMI 4 → eARC(HDMI 3)→ HW-Q800H

Sony公式ヘルプガイドには、eARC/ARCと記載されているHDMI端子を使うと、テレビにつないだ外部入力機器の音声信号を、eARCに対応したオーディオシステムへ出力(パススルー)できるという記載があります。つまり、機器はテレビにつなぎ、音だけをHDMI 3経由でサウンドバーへ返す構成が公式に示されています。

この構成では、映像はテレビが直接受けます。 Sony公式のHDMI入力信号一覧では、XR50シリーズについて 4K/120Hz・VRR・ALLM・HDCP 2.3 のいずれも HDMI 3 と HDMI 4 が対応とされています。一方で、eARC/ARC対応の入力は HDMI 3 のみです。

HDMI 3 はサウンドバーが使うので、これらの機能を使いたい機器は HDMI 4 へ——これがこの記事の判断です。

判断のしかた(この記事の推奨)

Dolby Visionについて、ひとつ補足します。 ここで言えるのは「サウンドバー直結の経路でDolby Visionが通ることは確認できていない」というところまでです。K-55XR50そのものがDolby Visionに対応しているかどうかも、この記事が参照した公式情報からは読み取れません(未確認)。 この記事は、テレビ側のDolby Vision対応を主張しません。Dolby Visionを扱う機器では、サウンドバーを経由させない配線(テレビへ直接)にしておくほうが、確認できていない要素が1つ減る、という意味の推奨です。

この使い分けは、公式情報そのものではなく、確認できた範囲だけで安全側に倒すというこの記事の判断です。実際にどの解像度・フレームレートで映るかは、つなぐ機器やテレビ側の入力設定にも左右されます。

なお、Sony公式が示しているのはこの経路(トポロジー)が成立するところまでです。「テレビ経由なら、どんな音声フォーマットでもそのままサウンドバーへ届く」という保証ではありません。 実際に届く形式は、機器・コンテンツ・テレビ側の設定・対応している経路によって変わります。


6. テレビ側の映像設定(挿すだけでは足りない場合)

ここは経路ごとに設定するHDMI端子と設定値が変わるので、分けて書きます。

直結の構成で、高精彩な4K 50/60を通したいとき(HDMI 3 側)

直結の構成では、映像は 機器 → HW-Q800H → テレビの HDMI 3 に届きます。Sony公式ヘルプガイドの「高精彩4K 50/60Hz入力設定」では、テレビのHDMI入力側について次のように案内されています。

この構成では、映像は2本のHDMIケーブル(機器→サウンドバー、サウンドバー→テレビ)を通過します。このうち、上のSony公式の案内が直接扱っているのは、テレビのHDMI入力につながる側——つまり HW-Q800H → テレビの HDMI 3 の1本と、そのHDMI端子の設定です。

もう1本、「機器 → HW-Q800HのHDMI入力」側にどのケーブル条件が必要かは、この記事の確認範囲では未確認です。 Sony公式の18Gbpsの条件はテレビ入力側についての記載であり、この記事はそれをそのままSamsung側のリンクの条件として広げることはしません。参照したSamsung公式の情報にも、この区間のケーブル条件の記載は含まれていません。「未確認」は「非対応」ではありません。

このSony公式の案内は、[拡張フォーマット(詳細)]・[拡張フォーマット(高機能)]・4K120については何も定めていません。 混同しないでください。

テレビ経由の構成で、4K 100Hz/120Hzを使いたいとき(HDMI 4 側)

こちらは別のSony公式情報が根拠です。HDMI 4 に挿しただけでは高帯域の動作は成立しません。

[拡張フォーマット]・[拡張フォーマット(詳細)]・[拡張フォーマット(高機能)]は、それぞれ別のSony公式情報に書かれた別の表記です。 この記事では、どれかに寄せたり、混ぜて第三の名前を作ったりはしません。画面で迷ったときは、4K 100Hz/120Hz向けとしてXR50シリーズのサポート情報が挙げているのが[拡張フォーマット(詳細)]VRRを含むHDMI信号フォーマットの選択肢としてヘルプガイドが挙げているのが[拡張フォーマット(高機能)]高精彩4K 50/60入力設定としてヘルプガイドが挙げているのが[拡張フォーマット]、という対応を手がかりにしてください。

ここで扱うのは経路が成立するための前提までです。個々の機器がどの信号を出すか、機器側の設定や画質の追い込みは、この記事の範囲外です。


7. 音声フォーマットの読み方(ここが誤読しやすい)

両側の記載を並べます。大事なのは、これが「別々の記載」だということです。

テレビ側(Sony公式ヘルプガイド/BRAVIA 5のeARC/ARC=HDMI3入力のみ)

モード 記載されているフォーマット
eARCモード 7.1 channel linear PCM/Dolby Audio/Dolby Atmos/DTS/DTS-HD Master Audio/DTS-HD High Resolution Audio/DTS:X/MPEG2-AAC/MPEG4-AAC
ARCモード Two channel linear PCM/Dolby Audio/Dolby Atmos/DTS/MPEG2-AAC/MPEG4-AAC

サウンドバー側(Samsung公式のHW-Q800H製品仕様)

ここで、いちばん引かれやすい誤読の線を引いておきます。

テレビ側の「eARCモードに 7.1 channel linear PCM の記載がある」ことと、サウンドバー側の「LPCM: Multi channel」「HDMI ARC: Yes (eARC)」は、別々の会社の別々の記載です。

この2つを足し合わせて「この組み合わせなら、eARC経由でマルチチャンネルのリニアPCMが届く」と書くことは、この記事ではしません。 そこまでは確認できていません(未確認)。

同時に、「非対応」とも書きません。 サウンドバー側の仕様に「LPCM: Multi channel」という記載があること自体は事実です。どの経路でそれが成立するかまでが、この記事の確認範囲に入っていない、というだけです。

もう一つ。片方の一覧を、もう片方の対応として読み替えないでください。 テレビ側の一覧に DTS/DTS-HD Master Audio/DTS:X/MPEG4-AAC が挙がっていても、それはテレビが出せる範囲の記載であって、HW-Q800H側の対応を意味しません。参照したSamsung公式の仕様に挙がっているのは上のラベルまでで、DTS系やMPEG-4 AACについての記載は、この記事の確認範囲にありません(未確認)

そして、両側のリストが重なっていても「その形式で必ず届く」保証ではありません。 テレビ内のアプリ、外部機器、個々のコンテンツ、経路や設定によって、実際に届くものは変わります。


8. [デジタル音声出力設定]をどう扱うか

Sony公式ヘルプガイドには、接続するオーディオシステムによっては[デジタル音声出力設定]が必要になる場合があるという記載があります。設定の場所は、接続方法によって別の階層です。

そのうえで、この組み合わせでは、特定の設定値を「正解」として一律に指定しません。 理由は次のとおりです。

[PCM固定]を既定にしない

Sony公式が[PCM固定]の条件として挙げているのは、オーディオシステムがドルビーデジタルやDTSに非対応の場合です。

HW-Q800Hについて、参照したSamsung公式の仕様にはDolby系のラベル(Dolby Atmos/Dolby TrueHD/Dolby Digital Plus)の記載がありますが、DTSについての記載はこの記事の確認範囲にありません(未確認)。つまり、この条件が当てはまるかどうかを、この記事は判定できません。 「とりあえずPCM固定にする」という案内はしません。

[パススルー優先]を既定にしない

Sony公式が[パススルー優先]の条件として挙げているのは、BS4K/110度CS4K放送のMPEG-4 AAC音声を、MPEG-4 AACデコード対応のオーディオシステムへMPEG-4 AACとして出力する場合です。HW-Q800HのMPEG-4 AAC対応は、この記事の確認範囲では未確認なので、この条件が成立するとは書けません

Sony公式は、[パススルー優先]の注意として、システム音や音声応答が出力されないこと、内蔵マイク搭載モデルでは音声認識性能が低下する場合があることも挙げています。最初から選ぶ設定ではありません。

実際の判断のしかた

音が出ない・音が途切れるなど、フォーマットの食い違いが疑われるときに、この設定を見てください。 Sony公式のこの案内は、どのモードが正解かを一律に定めてはいません。 この記事も定めません。


9. Samsung側の機能で、この組み合わせに持ち込まないもの

HW-Q800Hの仕様には、Samsung製品どうしを前提とした機能がいくつか記載されています。この記事は、それらをこの組み合わせの機能としては扱いません。

Q-Symphony

Samsung公式のHW-Q800Hの製品ページでは、Q-Symphonyは対応するSamsungテレビとの組み合わせの機能として案内されています(製品ページの記載として、対象は対応Samsungテレビに限られます)。

K-55XR50はSony製のテレビです。したがって、この記事はQ-Symphonyを「この組み合わせで使える機能」としては扱いません。 HW-Q800H単体の仕様にQ-Symphonyの記載があることと、Sonyのテレビと組み合わせて使えることは、別の話です。

Wireless Dolby Atmos(Wi-Fi経由のテレビ接続)

Samsung公式のHW-Q800Hの製品ページでは、Wi-Fi経由のWireless Dolby Atmosのテレビ伝送はSamsungテレビが対象で、注記では 2022〜2026年のモデルが対象と記載されています。

この記載をSony K-55XR50に広げることはしません。 この組み合わせの基本は、あくまでHDMI eARCの有線接続です。無線接続でHDMI eARCを置き換える案内は、この記事ではしません。

Wi-Fi

Samsung公式のHW-Q800Hの製品仕様には Wi-Fi: あり の記載があります。ただし、Wi-Fiやアプリの具体的な操作手順と、それらとHDMI eARCの基本接続との要否関係(必要なのか、不要なのか)は、この記事の確認範囲に含みません。 「必要」とも「不要」とも書きません。

この記事が扱う基本接続の手順は、HDMIの配線・サウンドバー側の入力「D.IN」・Sony側のテレビ設定の範囲です。


10. HDMI eARC/ARCが使えないときの代替:光デジタル

材料は両側にそろっています。

手順は次のとおりです。

  1. テレビとサウンドバーを、光デジタルケーブルでつなぐ(サウンドバーの光デジタル入力端子へ)。Samsung公式の案内では、テレビの OPTICAL OUT とサウンドバーの DIGITAL AUDIO IN (OPTICAL) を結ぶ形で示されています。
  2. [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[光デジタル音声出力設定]—[光デジタル音声出力]で設定を有効にする。
  3. HW-Q800H側の入力を「D.IN」にする。
  4. そのうえでオーディオシステム側を調整する([スピーカー出力]—[オーディオシステム] の案内は、HDMI接続と光デジタル接続の両方を対象としています)。

光デジタルは、eARCと同じことができる接続方法ではありません。 テレビ側の記載を比べても、光デジタル音声出力の欄に併記されているのは AAC/PCM/AC3/DTS で、eARCモードの一覧のほうが広いからです。あくまでHDMI eARC/ARCが使えないときの代替として位置づけてください。

光デジタル経由でDolby Atmosが届くかどうかについて、この記事は断定しません。Samsung公式の仕様にAtmosのラベルがあるのは製品の音声仕様の記載であり、光デジタル経由で同じ結果になることが確認できているわけではありません(未確認)

なお、光デジタルケーブルの同梱については、この記事の確認範囲に含まれていません。手元にない場合は別途用意してください。


11. 音が出ないときの確認順

Samsung公式の「サウンドバーから音が出ない」の案内に挙げられている項目と、この組み合わせ固有の確認点を、実際に手を動かす順に並べたものです(並べ替えと、Sony側の項目の当てはめはこの記事の判断で、項目そのものは各社の公式記載です)。

  1. テレビ側のHDMIが「HDMI 3」になっているか。 別の入力に挿していると、そもそもeARC/ARCの経路になりません。サウンドバー側も、HDMI入力ではなくテレビ接続用のHDMI出力に挿さっているかを確認してください。ケーブルは両端ともしっかり挿します。
  2. テレビ側の[eARC設定]が[オート]になっているか。
  3. テレビ側の[スピーカー出力]が[オーディオシステム]になっているか。 ここが内蔵スピーカーのままだと、音はテレビから出ます。
  4. テレビ側の[ブラビアリンク機器制御]が有効か(HDMI-CEC)。Samsung公式の案内でも、テレビ側のHDMI-CECを有効にすることが挙げられています。
  5. サウンドバー側の入力が「D.IN」になっていて、ARC/eARC接続が認識されているか。
  6. テレビとサウンドバーの電源を入れ直す。
  7. 外部機器がARC/eARCを妨げているように見える場合は、その機器を外して、もう一度試す。
  8. それでも接続が疑わしい場合は、HDMIケーブルを交換する。
  9. フォーマットの食い違いが疑われるときに限り、テレビ側の[デジタル音声出力設定]を見直す。 前章のとおり、一律の正解値をこの記事は定めません。

光デジタルで音が出ないとき

Samsung公式の案内に出てくるSamsungテレビ側のメニュー経路は、K-55XR50には当てはめません。 テレビ側の確認項目は、上に挙げたSony公式ヘルプガイドの表記に従ってください。

なお、音が途切れる・映像と音がずれる・特定のアプリや機器だけ鳴らないといった症状の切り分けや、リセット(初期化)の手順は、この記事の確認範囲に含みません。


12. この記事で扱わないこと(未確認の境界)

以下は参照した公式情報から読み取れないため、この記事では判断しません。いずれも「非対応」の断定ではなく、「確認できていない」という意味です。

これらは別途、Sony公式情報およびSamsung公式情報を確認してください。


まとめ

出典:Sony公式HDMI入力信号一覧/Sony公式サポート情報(テレビのHDMI端子でサポートされている機能)/Sony公式ヘルプガイド/Sony公式仕様表/Samsung公式製品仕様(HW-Q800H)/Samsung公式サポート(サウンドバーの設置、音が出ないときの対処)

参照した公式情報

この記事の判断に使用したメーカー公式資料です。