BRAVIA 5「K-55XR50」× Marshall Heston 60はどうつなぐ? HDMI eARC接続とゲーム機のつなぎ方

結論

この組み合わせでは、HDMI eARCでの接続を基本にします(この位置づけはこの記事の判断です)。つなぐ端子は次のとおりです。

テレビ側で必要な設定は次の2つです。いずれもSony公式ヘルプガイド(BRAVIA 5)に記載されている表記です。

そしてこの組み合わせでもうひとつ重要なのが、ゲーム機やプレーヤーをどこにつなぐかです。Marshall公式が挙げているHeston 60の有線接続対応の一覧は HDMI eARC/AUX IN 3.5 mm/RCA Mono(Sub Out)/USB-C で、外部機器を直接つなぐためのHDMI入力(ソース入力)は含まれていません。したがってこの記事では、テレビをハブにする構成を採ります。サウンドバーが HDMI 3 を占有するため、4K/120HzやVRR、ALLMを使いたい機器は HDMI 4 につなぐのが素直な選択になります(HDMI 4もSony公式の入力信号一覧で4K/120Hz・VRR・ALLM・HDCP2.3に対応とされている入力です)。

なお、この記事に出てくる用語は次のようなものです。


この記事が対象とするモデル

この記事が扱うのは、次の2機種です。

サウンドバー側の情報は、Heston 60を対象としたMarshall公式の記載だけを使っています。Heston 120など、Marshallの別モデルの端子構成や対応フォーマット、挙動を、この機種に当てはめてはいません。 名前やシリーズが近くても、接続方法や対応フォーマットが同じとは限らないためです。

テレビ側については、参照した情報の粒度が2種類あります。

いずれも公式情報ですが、後者はBRAVIA 5というシリーズ単位の記載である、という点は分けて理解しておくのが正確です。


なぜHDMI eARCを基本にするのか

理由は単純で、この組み合わせで両側の公式情報がそのまま一致する有線のテレビ接続がHDMI eARCだからです。

サウンドバー側について、Marshall公式のHeston 60の記載では、有線でのテレビ接続として HDMI eARC が挙げられており、HDMI仕様は2.1 eARC とされています。

テレビ側について、Sony公式の入力信号一覧では、XR50シリーズの HDMI 3 がeARC/ARC対応の入力とされています。

したがって「Heston 60のHDMI eARC端子」と「K-55XR50のHDMI 3」をHDMIケーブル1本で結ぶ形が、この2機種の公式情報が重なる接続です。この記事では、これをこの組み合わせの基本ルートとします(この位置づけはこの記事の判断です)。

さらに、Sony公式ヘルプガイドのBRAVIA 5向けの説明では、eARC/ARCと記載されているHDMI端子を使うと、テレビにつないだ外部入力機器の音声信号を、eARCに対応したオーディオシステムへ出力(パススルー)できる とされています。テレビ側にゲーム機やプレーヤーをつないだ場合でも、その音をサウンドバーへ回す道筋が公式に示されている、ということです。

なお、Sony公式ヘルプガイドの音声フォーマット一覧では、eARC/ARC(HDMI3入力のみ) についてeARCモードとARCモードが分けて示されており、eARCモードのほうが広い並びで案内されています。テレビ側でeARCを有効にしておく意味は、この点にもあります。ただし、この一覧はテレビ側が出力しうるフォーマットの並びであって、実際に何が届くかを保証するものではありません。 この線引きは後述の「音声フォーマットについての注意点」で改めて扱います。


接続と設定の手順

1. ケーブルを用意する

ケーブルについては、Marshall側とSony側で別々の公式情報があるため、この記事では分けて書きます。

この2つは、それぞれの公式情報がそれぞれの立場で述べているものです。関係のとらえ方については、後述の「ケーブルについて断定しない点」を先に読んでおいてください。

2. テレビのHDMI 3とサウンドバーのHDMI eARC端子をつなぐ

テレビ側はK-55XR50の HDMI 3(Sony公式の入力信号一覧でeARC/ARC対応とされている入力)に挿します。反対側はHeston 60の HDMI eARC端子 です。

テレビ側は「HDMI 3」と覚えておくと確実です。ほかのHDMI入力に挿すと、eARC/ARCの経路になりません。

3. テレビ側のeARC設定をオートにする

Sony公式ヘルプガイドの手順に従い、 [オーディオシステム設定]—[eARC設定]—[オート] を選びます。

4. 音をサウンドバーから出す設定にする

同じくSony公式ヘルプガイドの手順に従い、 [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム] を選びます。

ここまでで、テレビの音をHeston 60から出すための設定がそろいます。ここに書いたメニュー名はいずれもSony公式ヘルプガイドの表記どおりで、それ以外のメニュー名や項目を、この記事で推測して補うことはしません。

ブラビアリンク機器制御について

この組み合わせについて、[ブラビアリンク機器制御]がHDMIでのテレビ音声そのものに必須かどうかは、この記事が確認した公式情報では確認できていません(未確認)。 そのためこの記事では、この設定を必須の前提としては扱いません。 「オンにしなければ音が出ない」とも「オフのままでよい」とも述べません。電源連動や音量連動といった機器制御まわりの具体的な挙動も、この記事では判断しません。


ゲーム機・プレーヤーはどこにつなぐか

この組み合わせでの結論は 「機器はテレビへつなぐ。サウンドバーには通さない」 です。

まず、機器はテレビにつなぐ

Marshall公式が挙げているHeston 60の有線接続対応の一覧は、HDMI eARC/AUX IN 3.5 mm/RCA Mono(Sub Out)/USB-C です。この一覧に、外部機器を直接つなぐためのHDMI入力(ソース入力)は含まれていません。 そのため、ゲーム機やプレーヤーをサウンドバーに直接つないで、そこから映像をテレビへ送るような構成は、この機種では成り立ちません。

つまり構成はこうなります。

テレビにつないだ機器の音はどう届くか

Sony公式ヘルプガイドは、BRAVIA 5について、eARC/ARCと記載されているHDMI端子を使うと、テレビにつないだ外部入力機器の音声信号を、eARCに対応したオーディオシステムへ出力(パススルー)できる と説明しています。

これはあくまで テレビ側の機能 についての説明です。「どの機器のどんな音声フォーマットでも、そのままサウンドバーで鳴る」という意味ではありません。 実際に何が鳴るかは、サウンドバー側の対応範囲や、機器・アプリ・コンテンツ・テレビ側の設定によって変わります。

どのHDMI入力に機器をつなぐか

ここがこの構成の実務上のポイントです。

Sony公式の入力信号一覧では、XR50シリーズの HDMI 3とHDMI 4 がいずれも 4K/120Hz・VRR・ALLM・HDCP2.3 に対応する入力とされています。一方で、eARC/ARC対応入力とされているのは HDMI 3 だけです。

つまり、サウンドバーをeARCでつなぐと HDMI 3は埋まります。そのため、

のが、この構成での素直な選び方になります。これはこの記事の判断であり、「HDMI 4でなければ映らない」という意味ではありません。 上記の対応表記が確認できている入力がHDMI 3とHDMI 4であり、そのうちHDMI 3をサウンドバーが使うため、残るHDMI 4を割り当てる、という整理です。

なお、4K/120HzやVRR、ALLMが実際に働くかどうかは、つなぐ機器側の対応や設定、ケーブル、コンテンツにも左右されます。この記事が示せるのは、テレビの入力側にその対応表記があるというところまでです。


音声フォーマットについての注意点

サウンドバー側で確認できている対応フォーマット

Marshall公式のHeston 60の記載では、対応する没入オーディオフォーマットとして Dolby AtmosDTS:X が挙げられています。この記事でHeston 60の対応として言えるのは、この2つまでです。ここから他のフォーマットの対応可否を推測して補うことはしません。

ただし、対応フォーマットに挙がっていることと、実際にその形式で届くことは別です。 機器、アプリ、個々のコンテンツ、テレビ側の設定、信号の通り道のどれかが違えば、届く形式は変わります。この記事は「つなげば必ずこの形式で鳴る」とは述べません。

テレビ側の一覧と重ねて読まないこと

テレビ側については、Sony公式ヘルプガイドのBRAVIA 5向けの音声フォーマット一覧に、eARC/ARC(HDMI3入力のみ) としてモード別の並びが記載されています。

これは テレビ側の出力についての記載 です。テレビ側の一覧とサウンドバー側の記載を重ね合わせて「両方に載っているから必ず鳴る」と読むことはできません。 この記事ではその読み方をしません。


代替ルート(この組み合わせでは確立していません)

この組み合わせについて、HDMI eARC以外の有線のテレビ接続ルートは、この記事では確立していないものとして扱います。

アナログでのテレビ音声接続は「未確認」です

Heston 60のアナログ端子については、Marshall公式の情報どうしが食い違っています。

どちらも公式の一次情報でありながら内容が一致していないため、この記事では「テレビの音をアナログでつなぐ場合にどの端子を使うのか」は確立していない(未確認)と扱います。

したがってこの記事では、

この点は、この組み合わせの基本ルートには影響しません。 K-55XR50にはeARC対応のHDMI入力(HDMI 3)があるため、この2機種ではHDMI eARCの経路がそのまま使えるからです。アナログ接続は、そもそもARC/eARCが使えないテレビ向けの話であり、この組み合わせでは前提が異なります。

サウンドバー直結の構成

機器 → サウンドバー → テレビ という構成は、Heston 60の有線接続対応の一覧に外部機器用のHDMI入力が含まれていないため、この機種では成り立ちません。

他のサウンドバーの記事にサウンドバー直結の手順が書かれていても、それはこの組み合わせには当てはまりません


Marshallアプリの扱い

Marshallアプリが、HDMIでのテレビ音声そのものに必須かどうかは、この記事が確認した公式情報では確認できていません(未確認)。 そのためこの記事では、アプリをHDMI接続の必須条件としては扱いません。

アプリはWi-Fiのセットアップや音場補正、各種設定、より広い機能の利用にかかわるものとして位置づけられていますが、「アプリを入れなければテレビの音がHDMIで出ない」とは、この記事では述べません。 逆に「アプリはまったく不要」とも断定しません。アプリ側の機能そのものの範囲も、この記事では扱いません。


ケーブルについて断定しない点

この記事で言えるのは、次の2点です。

一方で、付属のHDMIケーブルが、テレビ側で示されている「イーサネット対応HDMIケーブル」という条件を満たすかどうかは、この記事が確認した公式情報では確認できていません(未確認)。 これは別々の公式情報にある別々の表記であり、この2つを重ねて「付属ケーブルをそのまま使えば要件を満たす」と断定することはしません。 逆に「使えない」とも断定しません。

この点を重視する場合は、手元のケーブルの仕様表記を確認するか、イーサネット対応と明記されたHDMIケーブルを別途用意するのが確実です。


この記事で扱わないこと

以下は今回の確認範囲に含まれていないため、この記事では判断しません。

これらは別途、それぞれの公式情報を確認してください。


まとめ

出典:Sony公式入力信号一覧/Sony公式ヘルプガイド(BRAVIA 5)/Marshall公式製品ページ(Heston 60)/Marshall公式サポート

参照した公式情報

この記事の判断に使用したメーカー公式資料です。