BRAVIA 5「K-55XR50」× Denon DHT-S517はどうつなぐ? HDMI eARC接続と4K60・ゲーム機のつなぎ方
結論
BRAVIA 5「K-55XR50」とDenon「DHT-S517」の組み合わせでは、HDMI eARCでつなぐのが基本です。テレビ側はK-55XR50の HDMI 3(Sony公式の入力信号一覧でeARC/ARC対応とされている入力)、サウンドバー側は TV(HDMI eARC/ARC)端子(Denon公式マニュアルのリアパネル説明に記載されている、テレビ接続用のHDMI端子)を使います。
テレビ側で必要な設定は次の2つです。いずれもSony公式ヘルプガイド(BRAVIA 5)の表記どおりです。
- [オーディオシステム設定]—[eARC設定]—[オート]
- [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム]
DHT-S517にはHDMI入力も1系統あるので、ゲーム機やプレーヤーをサウンドバーに直接つなぐこともできます。ただし、Denon公式がこの直結経路について示している映像スコープは 4K/60Hz・HDR10・Dolby Vision・HLG・HDR10+・Dynamic HDR までです。4K/120Hz・VRR・ALLMについてはDenon公式の記載から確認できていません(未確認)。そこを重視する機器は、テレビの HDMI 4 につないでeARCで音を戻すほうが安全、というのがこの記事の判断です。
光デジタルでつなぐ選択肢もありますが、それはHDMI eARC/ARCが使えないときの代替手段であって、eARCと能力が同じ接続方法ではありません。
なお、この記事に出てくる用語は次のようなものです。
- HDMI eARC / ARC:テレビとサウンドバーをHDMIケーブル1本でつなぎ、テレビ側の音をサウンドバーへ送るしくみ。eARCはARCの拡張版です。
- HDMIパススルー(HDMI入力):ゲーム機やプレーヤーをいったんサウンドバーにつなぎ、映像をテレビへ通す使い方。
- VRR / ALLM:主にゲーム向けの機能。VRRは映像のカクつきを抑える可変リフレッシュレート、ALLMは自動的に低遅延モードへ切り替えるしくみです。
- CEC(HDMIコントロール):HDMIでつないだ機器どうしが連動して操作できるしくみ。
- 光デジタル:光ケーブルで音声だけを送る、昔からある接続方法。
- Dolby Atmos(ドルビーアトモス):音が高さ方向にも広がる立体音響の方式。
対象モデルについて
この記事が扱うのは、テレビが K-55XR50、サウンドバーが DHT-S517 というこの組み合わせです。
サウンドバー側の記載は、Denon公式の DHT-S517 の製品情報・マニュアルに限って参照しています。型番が違えば端子構成も対応フォーマットも別物になり得るため、DHT-S517以外の機種(同シリーズの別型番を含む)の情報をこの記事に読み替えないでください。
テレビ側の設定手順とフォーマット一覧については、Sony公式のBRAVIA 5向けヘルプガイドの記載(BRAVIA 5としての範囲)を参照しています。端子まわり(eARC/ARC入力、HDMI入力の映像信号、光デジタル出力)は、K-55XR50を含むXR50シリーズの公式表記を参照しています。
なぜHDMI eARCを基本にするのか
理由は、両側の公式情報がHDMI eARCでかみ合うためです。
まずテレビ側です。Sony公式の入力信号一覧では、XR50シリーズのeARC/ARC対応入力として HDMI 3 が示されています。テレビ側にeARC/ARCの受け口が用意されている、ということです。
次にDHT-S517側です。Denon公式マニュアルのリアパネル説明には、HDMI入力端子(HDMI IN)/アナログ音声入力端子(AUX IN)/光デジタル入力端子(OPTICAL IN)/HDMI端子(TV(HDMI eARC/ARC)) が並んでいます。つまり、テレビへつなぐためのeARC/ARC対応端子が独立して用意されており、ゲーム機などをつなぐHDMI入力とは別の端子だ、ということです。
さらに、テレビにつないだ外部機器の音についてもHDMI eARCが効いてきます。Sony公式ヘルプガイドは、eARC/ARCと記載されているHDMI端子を使うと、テレビにつないだ外部入力機器の音声信号をeARC対応オーディオシステムへ出力(パススルー)できると説明しています。ゲーム機やプレーヤーをテレビ側につないでも、音はサウンドバーへ戻せる構成になっている、ということです。
ただしこれは経路の話であって、「どんな音声フォーマットでも必ず届く」という意味ではありません。実際にどのフォーマットで鳴るかは、後述の「音声フォーマットについての注意点」を必ず読んでください。
接続と設定の手順
1. ケーブルを用意する
ケーブルについては、DenonとSonyそれぞれの公式情報に別々の記載があります。まとめて1つの結論にはできないため、この記事では分けて書きます。
- Denon公式の製品情報では、DHT-S517の付属品として HDMIケーブル、光デジタルケーブルが記載されています。
- Sony公式ヘルプガイドのBRAVIA 5のeARC接続の説明では、イーサネット対応HDMIケーブル(別売) を使うことになっています。
この2つの関係については、後述の「ケーブルについて断定しない点」を先に読んでおいてください。
2. テレビのHDMI 3とDHT-S517のTV(HDMI eARC/ARC)端子をつなぐ
K-55XR50側は HDMI 3(Sony公式入力信号一覧でeARC/ARC対応とされている入力)に挿します。反対側は、DHT-S517の TV(HDMI eARC/ARC)端子に挿します。DHT-S517にはHDMI入力端子(HDMI IN)が別にあるので、そちらと間違えないよう注意してください。テレビとつなぐのはTV(HDMI eARC/ARC)と表示されている端子のほうです。
3. テレビ側のeARC設定をオートにする
Sony公式ヘルプガイドの手順に従い、 [オーディオシステム設定]—[eARC設定]—[オート] を選びます。
4. 音をサウンドバーから出す設定にする
同じくSony公式ヘルプガイドの手順に従い、 [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム] を選びます。
ここまでで、テレビの音をDHT-S517から出す設定がそろいます。ここに書いたメニュー名はいずれもSony公式ヘルプガイドの表記どおりで、それ以外のメニュー名や項目をこの記事で推測して補うことはしません。
ゲーム機・プレーヤーをどこにつなぐか
DHT-S517は、テレビ経由で音を受け取るだけの機種ではありません。Denon公式マニュアルのリアパネル説明には HDMI入力端子(HDMI IN)が1系統あり、HDMI対応の再生機器をここへつなぐ使い方が案内されています。
映像について、Denon公式の製品情報がこのHDMI端子に関して示しているのは 4K/60Hz・HDR10・Dolby Vision・HLG・HDR10+・Dynamic HDR です。この記事で「直結してよい」と言えるのは、この範囲までです。
直接つないでよい場合
4K/60Hzの範囲で使う機器なら、DHT-S517のHDMI入力に直接つないで問題ありません。HDR10・Dolby Vision・HLG・HDR10+・Dynamic HDRもDenon公式が記載している範囲です。入力は1系統だけなので、直接つなげるのは基本的に1台と考えてください。
テレビ側につないだほうがよい場合
4K/120Hz・VRR・ALLMが関係する機器(そこを重視して使いたい場合を含む)は、
ゲーム機・プレーヤー → テレビの HDMI 4 → (eARC)→ DHT-S517
の順につなぐのが基本です。
理由は、Denon公式がDHT-S517について示している映像スコープは4K/60HzとHDR各方式までで、4K/120Hz・VRR・ALLMについては確認できていないためです。この記事では、DHT-S517の4K/120Hz・VRR・ALLM対応について、対応するとも対応しないとも主張しません(未確認)。確認できていない以上、そこが重要な機器はテレビ側につなぐほうが安全、という判断です。
テレビ側については、Sony公式の入力信号一覧で、XR50シリーズの HDMI 3とHDMI 4が4K/120Hz・VRR・ALLM・HDCP2.3に対応していると示されています。この組み合わせではHDMI 3をサウンドバーとのeARC接続に使うため、残るHDMI 4がゲーム機の接続先になります。音は、前述のパススルーによってeARCでDHT-S517へ戻す形です。
音声フォーマットについての注意点
Denon公式マニュアルの主な仕様には、DHT-S517の音声フォーマットとして次が挙げられています。
リニアPCM、Dolby Digital、Dolby Digital Plus、Dolby TrueHD、Dolby Atmos、AAC
この記事がDHT-S517について言えるのは、この一覧までです。
ここで特に注意したいのが DTS系(DTS、DTS-HD、DTS:X など) です。Sony公式ヘルプガイドのBRAVIA 5の音声フォーマット一覧を見ると、eARCモードの出力対応として 7.1chリニアPCM、Dolby Audio、Dolby Atmos、DTS、DTS-HD Master Audio、DTS-HD High Resolution Audio、DTS:X、MPEG2-AAC、MPEG4-AAC が、ARCモードの出力対応として 2chリニアPCM、Dolby Audio、Dolby Atmos、DTS、MPEG2-AAC、MPEG4-AAC が挙げられています。
ただし、これはテレビ側が出力できるフォーマットの一覧です。テレビ側の一覧にDTSがあることは、DHT-S517がDTSを扱えることの根拠にはなりません。 同じく、「eARCは一般に高音質フォーマットを通せる」といった一般論からDHT-S517の対応を読み替えることもできません。この記事では、DHT-S517のDTS系対応については未確認として扱い、対応するとも対応しないとも主張しません。
もう一点。テレビ側とサウンドバー側の一覧に同じ名前のフォーマットが並んでいても、それは「つなげば常にそのフォーマットで鳴る」という意味ではありません。テレビ内のアプリ、外部プレーヤーやゲーム機などの機器、個々のコンテンツ、経路や設定といった条件ごとに何が届くかまでを、この記事が参照した公式情報は保証していません。
テレビのリモコンでDHT-S517を操作する
Denon公式の取扱説明書には、テレビのリモコンで本機を操作する方法として 3つが案内されています。
- HDMIコントロール機能(CEC)
- リモコンプリセット機能
- リモコン学習機能
この記事の判断としては、K-55XR50との組み合わせでは まずHDMIコントロール(CEC)を試すことをおすすめします。すでにHDMIケーブル1本でつないでいる構成そのものを使う方法だからです。
一方で、リモコンプリセットやリモコン学習が、K-55XR50に付属するリモコンでうまく動くかどうかは、この記事では確認できていません(未確認)。 Denon公式もこれらの方法が存在すること自体は案内していますが、特定のテレビのリモコンとの組み合わせまで保証するものではありません。「プリセットや学習で必ず操作できる」とは、この記事では断定しません。CECでうまくいかない場合の追加の選択肢として存在する、という位置づけで考えてください。
テレビ側のHDMIコントロール(CEC)に関する設定項目名や操作手順については、この記事の確認範囲に含みません。
光デジタルでつなぐ場合の位置づけ
HDMI eARC/ARCがどうしても使えない場合は、光デジタル接続が代替手段になります。両側に端子があることは公式情報で確認できます。
- Sony公式の仕様情報では、K-55XR50に光デジタル音声出力端子が1系統あり、その欄に AAC/PCM/AC3/DTS と併記されています。
- Denon公式マニュアルのリアパネル説明では、DHT-S517に光デジタル入力端子(OPTICAL IN) があると記載されています。
ただし、これはeARCと能力が同じ接続方法ではありません。この記事は光デジタルを、あくまでHDMI eARC/ARCが使えないときの代替手段として位置づけます。光デジタル経由でDolby Atmosを含む特定のフォーマットが届くかどうかについては、この記事では確認できていません(未確認) ので、「光デジタルでもeARCと同じように鳴る」という前提では考えないでください。Atmosを目的にするなら、まずHDMI eARCの経路を確保するのが基本です。
なお、光デジタルでつなぐ場合も、音の出口をテレビ本体のスピーカーから切り替えるための [設定]—[画面と音声]—[音声出力]—[スピーカー出力]—[オーディオシステム] は共通です(Sony公式ヘルプガイドのこの手順は、HDMIケーブルと光デジタルケーブルの両方の接続を対象として案内されています)。それ以外の、光デジタル接続を使うためのテレビ側の設定項目については、この記事の確認範囲に含みません。
また、光デジタル接続にした場合、HDMIコントロール(CEC)による連動がどうなるかについても、この記事では判断しません。
ケーブルについて断定しない点
この記事で言えるのは、次の2点です。
- Denon公式の製品情報は、DHT-S517の付属品としてHDMIケーブルと光デジタルケーブルを記載している
- Sony公式ヘルプガイドは、BRAVIA 5のeARC接続について イーサネット対応HDMIケーブル(別売) を使う、としている
一方で、DHT-S517に付属するHDMIケーブルが、テレビ側でSonyが求めている「イーサネット対応HDMIケーブル」の条件をすべて満たすと確認できたわけではありません。 「付属ケーブルをそのまま使えば要件を満たす」とは、この記事では断定しません。逆に「使えない」とも断定しません。どちらも、参照した公式情報からは読み取れないためです。
この点を重視する場合は、手元のケーブルの仕様表記を確認するか、イーサネット対応と明記されたHDMIケーブルを別途用意するのが確実です。
この記事で扱わないこと
以下は今回の確認範囲に含まれていないため、この記事では判断しません。
- DHT-S517の4K/120Hz・VRR・ALLM対応の有無(Denon公式で確認できるのは4K/60HzとHDR各方式まで)
- DHT-S517のDTS系フォーマット対応の有無
- 光デジタル接続でDolby Atmosを含む各フォーマットが届くかどうか
- テレビ内のストリーミングアプリや、ゲーム機・プレーヤーなど外部機器ごとの音声フォーマットの挙動
- 個々のコンテンツが実際にどのフォーマットで届くか、経路ごとの設定をどうするか
- リモコンプリセット/リモコン学習と、K-55XR50付属リモコンとの相性
- テレビ側のHDMIコントロール(CEC)関連の設定項目名や手順
- 光デジタル接続を使う場合の、テレビ側のその他の設定項目
- サウンドモードや音質調整、設置方法、その他の仕様
これらは別途、Sony公式・Denon公式それぞれの情報を確認してください。
まとめ
- 迷ったら HDMI eARC。K-55XR50側は HDMI 3、DHT-S517側は TV(HDMI eARC/ARC)端子を使う(HDMI IN と間違えない)。
- テレビ設定は [eARC設定]—[オート] と [スピーカー出力]—[オーディオシステム]。
- DHT-S517の HDMI入力は1系統。Denon公式が示す映像スコープは 4K/60Hz・HDR10・Dolby Vision・HLG・HDR10+・Dynamic HDR。4K/120Hz・VRR・ALLMは未確認なので、そこが重要な機器は テレビのHDMI 4 → eARC → DHT-S517 の順でつなぐ。
- Denon公式が挙げるDHT-S517の音声フォーマットは リニアPCM/Dolby Digital/Dolby Digital Plus/Dolby TrueHD/Dolby Atmos/AAC。DTS系は未確認で、テレビ側の出力一覧やeARC一般論から読み替えない。
- テレビのリモコンで操作する方法は HDMIコントロール/リモコンプリセット/リモコン学習の3つ。この組み合わせではまず CEC を試す。プリセット・学習とK-55XR50付属リモコンの相性は 未確認。
- 光デジタルは代替手段で、eARCと同等ではない。K-55XR50に光デジタル音声出力(1系統/AAC・PCM・AC3・DTS表記)、DHT-S517に光デジタル入力端子がある。この経路でのフォーマット到達は未確認。
- DHT-S517には HDMIケーブルと光デジタルケーブルが付属。ただしそれが、テレビ側の言う「イーサネット対応HDMIケーブル」の条件を満たすかは 未確認。
出典:Sony公式仕様情報/Sony公式ヘルプガイド/Sony公式サポート情報/Denon公式製品情報/Denon公式マニュアル/Denon公式取扱説明書
参照した公式情報
この記事の判断に使用したメーカー公式資料です。
- Sony: ブラビアのHDMI入力信号一覧(HDR、2K/4K、VRR、ALLM、HDCP2.3、eARC/ARC)
- Sony: ヘルプガイド | オーディオシステムをつなぐ
- Sony: ヘルプガイド | オーディオシステムを調整する
- Sony: BRAVIA 5(XR50シリーズ) 主な仕様
- Sony: ブラビアのHDMI入力信号一覧(HDR、2K/4K、VRR、ALLM、HDCP2.3、eARC/ARC)
- Sony: ヘルプガイド | 音声フォーマット
- Sony: ヘルプガイド | オーディオシステムから音声を出力する
- Denon: サウンドバー DHT-S517
- Denon: サウンドバー DHT-S517
- Denon: DHT-S517 - Dolby Atmos イネーブルドスピーカー内蔵、3.1.2ch サウンドバー
- Denon: DHT-S517 取扱説明書